京都に来る観光客の間で人気の高いランチメニューの1つ「はみ出し天丼」。丼から高くそびえ立つ穴子の一本揚げがとにかくフォトジェニックで、テレビ番組はもちろん、食べログやぐるなび、数々のフードブログやSNSで紹介されている、全国的にも知名度の高い丼です。
この人気メニューを提供しているのは…
葱や平吉|葱料理の専門店が提供するインパクト絶大のはみ出し天丼・特々上天下無双…果たして、そのお味はいかに?
2003年12月創業の葱や平吉というお店。店名の通り本来は葱をメインにした和食の専門店であり、現在京都市内の3店舗に加えて東京に芝店、渋谷宇田川町店、池尻大橋店と合計6店舗を展開しています。
その6店舗の中で本店的な役割を持つ葱や平吉 高瀬川店には、平日・週末を問わずランチタイムには店の前からものすごい長さの行列がつくられます。例えば…
これは2020年春のある日の開店時間直前の様子。画像の右側に写っているのがお店の裏側で、入口はその向こう側。40〜50人くらいは並んでいたと思われますが、並ぶお客さんの先頭が見えないので確認できず…案の定一巡目では入店できませんでした。待ち時間はこの位置から50分くらいでしょうか。壮絶な混み具合です。
店内は1階に厨房と大きなテーブル席(10人くらい座れます)、2階には座敷席があるようです。照明が暗く田舎の古民家のような雰囲気があり、窓からは高瀬川越しに桜を拝むことができました。この日はまだ5分咲きくらいの印象でしたが、それでも窓際の席をゲットできた人は一緒に花見気分も楽しめたことでしょう。
葱や平吉のランチメニューは天丼、定食、とろろ膳の3本立て…すべてのメニューでネギかけ放題は、ネギ好きにはたまらない魅力
さて、葱や平吉のメニュー紹介へと参りましょう。葱や平吉のランチメニューは天丼、定食、とろろ膳の3本立てで、それぞれにいくつかのバリエーションがあります。特筆すべきは、どのメニューを頼んでもネギがかけ放題!これはネギ好きにはたまらない魅力ですね。
とは言え、この日の僕は天丼一択で決めてきたので、残念ながらネギかけ放題の恩恵にあずかることはありませんでした。天丼メニューは並、上盛、特々上の3種類で、ブログなどメディアでおすすめランチメニューとして紹介されるのは上盛です。となると…
特々上はどんだけ凄いの?
という疑問が心に湧いてくるのは、僕としてはごく自然な流れ。値段も倍近く違いますし、まだ見ぬ最上級の丼のパフォーマンスを勝手に想像して心が躍ります。
早速店員さんに特々上と上盛の違いを確認。すると…
特々上は上盛よりかなり…(以降沈黙)
と、かなり曖昧なお返事。もう、これは行っちゃうしかないでしょう!と心を決めて特々上天下無双を注文〜!
葱や平吉のランチメニュー例(値段は税込)
- はみ出し天丼 1540円
- 上盛はみ出し天丼 2200円
- 特々上天下無双 4070円
- 湯葉とろろめし 1320円
- 肉吸いとろろめし 2200円
- 漬まぐろとろろめし 2200円
- 鯛胡麻とろろめし 2200円
- とろろおかわり 440円
- 牛葱すき焼き定食 1430円
- 葱や天ぷら定食 1650円
- 唐揚タルタル定食 1012円
はみ出し天丼特々上天下無双:葱や平吉の誇るはみ出し天丼の最上級メニューは、穴子の一本揚げを
それでは早速、葱や平吉の誇るはみ出し天丼の最上級メニュー・特々上天下無双(お値段 税込4070円)をビデオでご紹介しましょう…
丼の高さの3倍近くになろうかというほど高く積み上げられた天ぷら達…この一杯の丼に、一体どれだけの天ぷらが乗っかっているのでしょう?
まずは中央に高くそびえ立つ穴子の一本揚げ。その前に穴子をガードするかのように2本の車海老…あたかも黄門様をお守りする助さん・格さんのようにも思えます。
さらに、この3本を支えるように取り囲むのが椎茸、キス、しし唐辛子、茹で卵、ナス、鶏ささみ、人参、紅生姜、かぼちゃ、玉ねぎのかき揚げ、サーモン、大小2枚の豚肉、4cm四方くらいのサイズの穴子がもう1つ…加えて、種類を同定できなかった白身魚の天ぷらが1つありました。
これを一言で表すならば、天ぷらのコース一式を悠々賄えるくらいの種類の天ぷらが、1つの丼の上に盛りつけられているのです。
ほとんどの具材が縦に立つように盛り付けられていて、ちょっとバランスを崩すとタワーがガラガラと崩れ去りそうな怖さも感じるプレゼンテーション。でも意外とそれぞれのバランスはしっかり取れていて、ちょっと箸で具材をつついたくらいではピクリともしませんでした。この盛り付けのバランス感覚は、ある意味芸術的とも言えるのではないでしょうか…
さて、どこから手をつけようか…とちょっと考えた挙句、とりあえず中央の具材を倒れないよう一旦避難させることに方針決定。まずは海老を1尾つまんで丼の蓋に移します。すると海老さんはこのように悠々と蓋をはみ出してしまいます。
同じようにしてもう1尾の海老と穴子一本揚げを蓋の上に移し替え、ようやく実食に入ります。ちなみにこの段階で、天ぷらの下に眠っているであろう白ご飯にはお目にかかれない状態です。
海老と穴子を除く天ぷらの数々は、どれも薄めの衣でサクッとあがっていて、中の素材がしっかり楽しめるようになっています。タレも甘すぎずスッキリしていて、食べ進めても油でもったりしたりすることがありません。
しかし、これが穴子と車海老になると、少し状況が変わってきます。どちらも見た目は圧巻なのですが、その圧巻の見た目を保つためか、自らの重力に抗するために衣が結構な厚さになっています。これはちょっと残念…まあ、あれだけの長さのものを直立させるためには、やっぱり薄い衣では難しいでしょう。
そんなわけで、穴子の一本揚げと2本の車海老を最後まで取っておいた僕は、最後の方で厚い衣と衣についた油にちょっと苦戦する羽目に。穴子は身が厚くてホクホク、車海老も文句なくプリプリで素材の味は楽しめるのですが、最終コーナーに差し掛かっていることもあって、この頃になると衣と油にちょっとしつこさも感じていました。
もしあなたがはみ出し天丼にトライするなら、一本揚げの穴子には早めに手をつけておく方が、丼全体を最後まで楽しめるかもしれません。
やっぱりネギも楽しんで…葱や平吉 高瀬川店へのアクセスは、最寄り駅の阪急京都線・京都河原町駅から徒歩3分
それでは、お土産の詳細です。店舗データはこちら…
P.S. 京都で美味しい和食をお探しのあなた、ぜひこちらの記事にも立ち寄っていってください…
コメントを残す