2012年に創業以来、2022年まで10年連続でミシュラン1つ星を獲得している京都のフレンチレストラン・MOTOIのオーナーが、仕事のためなかなか会えない愛娘に向けて大好物の餃子を作りました。子供の身体を気遣い、できる限り化学調味料無添加の食材を使った餃子は娘さんに大好評。その餃子を「パパ餃子」と名付け、一般客にも安心安全な餃子を提供するために2020年11月にオープンしたのが、今回ご紹介するモトイギョーザというお店です。
このモトイギョーザも開店から2年と歴史の浅いお店ながら、2022年、2023年と2年連続でミシュランのビブグルマンを獲得している実力店。ミシュラン獲得フレンチシェフが作る餃子って、どんな味がするのかあなたも気になりませんか?
餃子専門店なのに女子率がめちゃ高い…モトイギョーザはこんなお店
僕がモトイギョーザに到着したのは、とある週末の午前11時過ぎ。海を連想させるような青い店構えはとても餃子専門店のものとは思えず、オーナーの専門であるフレンチのビストロあるいはカフェのようなイメージを起こさせます。この日はラッキーなことに店頭に行列なく、待ち時間ゼロで入店となりました。
店内は奥に長く、比較的ゆとりのあるスペースに客席はカウンター8脚、4人がけテーブル席4卓の合計24席あります。若干照明が暗めで、カウンターに吊るされたワイングラスを見るとワインバーにいるかのような気分にもなれます。
そんな雰囲気が影響してか、僕の滞在中にいたお客さんはすべて女性…ネットの口コミを見ても、このお店は元々かなり女子率が高いみたいです。餃子専門店で女性客に囲まれる完全アウェー状態を経験するとは、全くの想定外でした。キラキラ女子ばかりのカフェほどのプレッシャーを感じるわけではありませんが、男性一人客は入店前に少し覚悟しておく方がいいかもしれません。
意外に種類豊富なモトイギョーザの餃子メニュー:ランチタイムにはご飯や味噌汁がつくセットメニューがお得
そんなモトイギョーザのメニューですが、14時までのランチタイムには…
ご飯や味噌汁、漬物、サラダがついたランチセットが2種類。しかし店内メニューを見ると…
看板メニューのパパ餃子を含めて、餃子のメニューがかなり豊富なのがわかります。もちろん、これらの餃子はランチタイムでも単品注文可。このメニューを見ると、何を頼もうか迷いますね。黒トリュフ餃子なんて、見るからにワインに合いそうじゃないですか?フレンチ風の水餃子もスープが美味そうだし…
プレミアムパパ餃子セット:ミシュラン獲得シェフの作る安心安全の餃子、実際食べてみると…
そんなあらゆる誘惑を抑えて今回モトイギョーザで僕が注文したのは、お店の看板メニューであるパパ餃子。ライスや味噌汁などがついたランチタイム限定のプレミアムパパ餃子セットは、お値段 税込で1200円なり…
目の前に運ばれてきたランチセットはこんな感じ。京都の餃子としてはボリューム感のある餃子が8つもあるのに加えて、こちらもお店の名物である鶏胸肉のコンフィがサラダとして出てきて、お値段的にも十分に納得できる構成になっています。
では早速、パパ餃子をいただいてみましょう…適度な厚みがある皮はパリッと焼かれていて、噛めば海老のプリッとした歯応えを感じると同時に豚肉の旨味がジュワーっと滲み出てきて、それに一瞬遅れて控えめにパクチーや生姜、ニラの風味が広がって口の中をさっぱりさせる感じ。謳い文句通り、全体的には子供でも食べられる優しい味ではあるのですが、それは決して「薄味」を意味するものではなく、豚肉の肉汁を中心に餡の旨味は結構濃厚に感じました。
なので、この餃子は調味料をつけなくてもそのままで食べられます。というか、お店はオリーブオイル+塩の組み合わせをおすすめしているのですが、その他の各種調味料(だし醤油、酢、ラー油、胡椒、塩、オリーブオイル、麻婆味噌)を一通り試した後でも、僕は何もつけずに食べるのが一番美味しいと感じました。正直なところ、オリーブオイルにつけてもフレンチな感じはしなかったし…逆に言えば、中華料理の餃子として押さえるべきところはしっかり押さえているということなんだと思います。
餃子の他に印象に残ったのがこの味噌汁。野菜たっぷりで身体に良さそうなのもありますが、多分大堀史上一番の薄味で、味噌汁というより洋風のスープのような味になっていました。日本の味噌汁を基準に考えると薄すぎて「まずい」と感じてしまう人もいると思いますが、味噌を使った洋風のスープと考えるとなかなか興味深い味です。味噌味が薄い分、具材となっている各種野菜の味がしっかり感じられるような気がします。
こんな感じのモトイギョーザのプレミアムパパ餃子セット、さすがミシュランのビブグルマンを獲得しただけのことはあると思いますし、ミシュランシェフ作にしては値段も良心的で個人的にも好印象でした。ただ、ご飯のおかわりが有料なのも含めて、ガッツリ系男子の栄養源としては物足りなさは残ります。そんなところからも、やはり全体的には女性向けのお店ということになるのでしょうか。
パパ餃子はテイクアウトや通販にも対応中!モトイギョーザへのアクセスは、最寄り駅の阪急京都線・京都河原町駅から徒歩5分
最後に、今回ご紹介したモトイギョーザのパパ餃子、テイクアウトや通販にも対応中です。通販では1箱24個入りでお値段 2300円。市販の餃子よりはお高めですが、実際に食べてみてそれだけの価値は十分にあると感じました。冷凍しておけば製造日から3ヶ月は保存できるようですし、餃子好きな人にとっては常備食として冷凍庫に入れておくのもおすすめです。今回の記事でパパ餃子を試してみたいと思ってくれたら、ぜひ一度通販またはお持ち帰りで試してみてください。
それでは、お店の詳細です。店舗データはこちら…
P.S. 京都で美味しい餃子をお探しのあなた、ぜひこちらの記事にも立ち寄っていってください…
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