大阪で味噌ラーメンと言えば…の知名度を誇る豊中の味噌ラーメン専門店・みつか坊主(みつかぼうず)が、かつて大阪空港近くにあった本店と梅田スカイビル近くの2号店・みつか坊主 醸(かもし)を同時に畳んで、令和4年10月に蛍池駅前で移転・リニューアルオープンしました。
移転直後のお店のブログによると、2つの店舗の合併によって両店舗のいいとこ取りのようなお店になったようですね。そういう意味ではこの合併移転はネガティブな話ではなく、むしろ将来を期待させるようなポジティブな面が大きい話ではないかな…と個人的には思います。
その移転リニューアルから数ヶ月経ったある日、大阪ではまだまだ少数派の味噌ラーメンを久しぶりに食べたくなって、お昼前の時間帯に新生・みつか坊主を訪問。新店舗がどんなお店なのか、楽しみにしながら蛍池駅で電車を降りると…
今流行りのカフェのようなゆったり空間…リニューアルしたみつか坊主はこんなお店
新しいみつか坊主は、蛍池駅東出口目の前にある居酒屋・白木屋の2階にあります…
上の画像で、白木屋の隣に白いのれんがかかっているところが見えますよね?ここが新しい店舗の入り口。狭い階段を上がって2階に行くと、ラーメン屋としては十分すぎるくらいの広々と開放的な空間が広がっていました。
ラーメン屋というよりは、今流行りのウッディーなカフェのような雰囲気のお店。フリースペースが豊富にある店内に、客席数はパッと見てカウンター席7脚に大小のテーブル席が7卓ありました。僕が訪店した時には店主は不在で、3人の女性店員がお店を切り盛りしていたところがさらに今どきのカフェっぽさを感じさせました。少なくとも、女性1人客でも気軽に入れるお店であることは間違いありません。
それともう1つ。食べログには「予約不可」と書いてあるんですが、この日のテーブル席の1つに「予約席」の札が立っていました。もしかしたら、ランチタイムでもグループ客なら事前予約ができるのかもしれません。大阪空港までモノレールで1駅だし、席が予約できるなら飛行機までの時間潰しに使うのもありですね。まあ、荷物を抱えながらの階段上り下りはしんどいかもですけどね…
昔からのファンも安心…新生・みつか坊主では水〜土のランチタイム限定であの人気メニューを継続提供中!
そんな新生・みつか坊主では、毎週水〜土のランチタイムだけ他の時間とは全く異なったメニューを提供しています(注:祝日は通常メニュー)。この特別な時間帯に提供されるのは…
- エビ味噌カリーらーめん 930円〜
- エビ味噌カリーつけ麺 1080円〜
- エビ味噌らーめん(あっさり) 980円〜
- エビ味噌らーめん(焦がし) 1230円〜
の4種類(値段は税込)。ノーマルバージョンに煮卵や肉味噌、チーズなどのトッピングを加えたり、辛味を足したりしてお好みの味にカスタマイズできます。加えて、ラーメン一杯でお腹が満たされない時にはライスや肉味噌ごはん、唐揚げをセットで付けてボリュームupも可能です。
特にエビ味噌カリーらーめんは、かつてのみつか坊主 本店で大人気だったメニュー。新しいお店になって食べられなくなったんじゃ…と心配している昔からのファンの方、どうかご安心を。時間限定ですが、新店舗でも引き続き食べることができます。
その一方で、この時間帯は定番メニューの白味噌らーめん、ヴィーガンらーめん、担々麺などは食べられません。これらのラーメンを食べたいときは、夜の営業時間か日曜祝日にお店を訪れるようにしましょう(他、期間限定メニューがお店のFacebookやツイッターで告知されるので、訪店前にこれらSNSのチェックをおすすめします)。
白ごはんとのコラボが最高!かつてのみつか坊主 本店の人気メニュー・エビ味噌カリーらーめんを食す
今回僕がみつか坊主で注文したのは、かつての本店の人気メニュー・エビ味噌カリーらーめん。ここに肉味噌、煮卵、チーズをトッピング(肉たまチー)して、さらに大盛り白ごはんと唐揚げをセットにした「まんぷくセット(お値段 +700円)を追加しています。
注文を終えてから待つこと約5分、目の前に着丼となったエビ味噌カリーらーめん 肉たまチーは…
こんな感じ。中央に香味野菜がこんもりと盛られていて、その周りを煮卵、チーズ、肉味噌が囲うように盛り付けされています。ラーメンを食べるとどうしても野菜が不足しがちですが、これだけ野菜が食べられるのならカロリーだけでなく栄養もしっかり補給できますよね。
では、早速スープから…シャバシャバカレールーのようになったスープを口に含むと、まずは海老の香り、一瞬遅れてターメリックやコリアンダーなどの定番スパイスの香りが口から鼻へ抜け、程よいスパイス感が舌を軽く刺激した後に白味噌由来?のふわっとした甘味が口の中に広がっていきます。海老の風味とスパイスの香りのバランスが保たれているので尖った印象はなく、スパイス感が感じられつつも優しい味付けになっているので、辛いものが苦手な人でもスイスイいけちゃいそうな気がします。
これに合わせる麺は、池村製麺所産の全粒粉入り中太麺。こちらは想像よりかなりしっかりした歯応えがあって、「もちもち」を通り越して「ワシワシ」に近い食感になっています。小麦の香りはスパイスに隠れてしまっていますが、噛みごたえのある食感はカレースープに全然負けていません。この麺を使ったカオソーイ(タイ風カレーヌードル)を作ってみても面白そうだな…と思いました。
トッピングの肉味噌は甘めの味付けになっていて、そのままご飯にかけて食べると美味そうですが、今回はカレースープと混ぜ混ぜしてキーマカレー風にして食べることにしましょうか。
肉たまチーの2番目・煮卵は中の黄身がとろとろの半熟タイプ。そのまま食べてもいいのですが、卵を割って黄身でカレーの辛味を中和させる味変アイテムとしても使えます。
その一方で、最後のチーズはあまり存在感を感じなかったな…完成直前にバーナーで炙ってくれていたのですが、僕個人的の好みとしてはしっかり焦げ目を作って香ばしさを出してくれると嬉しいなぁ…
テーブルに置いてあった味付け調味料はみつか坊主特製の花椒らー油。ちょっと試してみましたが、カレーラーメンのスパイス感が勝ってしまい、期待していたほどの味変にはなりませんでした。カレーラーメンではなく、他の味噌ラーメン用の調味料でしょうか。
さて、ここで登場するのが今回追加注文したまんぷくセットの白ごはんと鶏の唐揚げ。通常はラーメンとは別に唐揚げをおかずとして白ごはんを食すのですが、今回は違います。もうすでにあなたもお察しの通り…
麺を食べ切った後に白ごはんをカレースープに投入して、スパイスカレーとしてスープを一滴残らず回収!1つの注文でカレーラーメンとスパイスカレーの2つのバージョンを楽しめるのがすごく嬉しいですよね。2つ食べるとかなりのボリュームになって、少しお腹がキツくなってしまうかもしれませんが、胃袋に余裕がありそうな時にはぜひ白ごはんとセットでエビ味噌カリーらーめんを注文してみてください!
今回のおまけは、まんぷくセット付属の鶏の唐揚げ。薄めの衣でサクッと揚がっていて、中のもも肉から脂と肉汁がじんわりと滲み出てきます。衣に味噌を使っているらしいのですが、カレーのスパイスに慣れてしまった舌ではほとんど味噌を感じることができませんでした。カレーらーめん・つけ麺と一緒に食べるなら、白ごはんと一緒よりカレースープと一緒に食べる方が合っているかもしれません。
夜は箕面ビールや日本酒、ワインが楽しめるお店へ…みつか坊主へのアクセスは、最寄り駅の阪急電鉄宝塚線(大阪モノレール)・蛍池駅から徒歩1分
こんな感じのみつか坊主ですが、夜にはラーメンだけじゃなく箕面ビールや日本酒、ワインなどアルコールも楽しめる、バーのようなお店に内容が変わります。予約制でパーティープランもやっていて、人数に応じて一品料理や鍋などの料理を出してくれるようです。
もちろんお一人様でも問題なく利用可能。ラーメンを頼まなくてもOK、一杯だけ飲んで帰ってもOK。飛行機で大阪に帰ってきて「まずは一杯…」なんて気分の時には、蛍池に寄り道して夜のみつか坊主も一度試してみてください。
それでは、お店の詳細です。店舗データはこちら…
P.S. 大阪で美味しいラーメンをお探しのあなた、ぜひこちらの記事にも立ち寄っていってください…
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