神戸にかなり変わったラーメン屋があると聞いて、それ以来1年近くマークしていた大陸支那そば 三木ジェットというお店に、先日の昼にようやく行くことができました。すでにお店に行かれた方のフードブログをのぞいて見ると「辛い」「不思議な味」「自分では行かない」などと、あまり美味しくなさそうなコメントが散見される一方、以前は西宮の甲子園口に支店(大陸辛そば 三木ジェット甲子園店)を出していて(もう閉店になりましたが…)、なんだかんだ言われながらもそこそこ人気がありそうなお店のようです。
そんな不思議なお店・三木ジェットに、とある週末の開店時間直前に訪問。実際お店に到着してみると、噂通り…
店頭からかなり個性的…大陸支那そば 三木ジェットはこんなお店
大陸支那そば 三木ジェットは、第一印象からかなり個性的な雰囲気が伝わってきました。手書き感満載の黄色い看板にはラーメン屋らしからぬロケットの絵が書いてあって、店頭には…
辛いものが苦手な人を警戒させるような張り紙や…
一部の麺マニアを拒絶するかのような張り紙がされていて、これらを見た僕も相当なアクの強さを感じましたね。
この日は開店前に行列なくあっさり店内に入店…というか食べ終わって外に出るまでお客さんは僕1人。店内もレトロ演出ではなく本当に古い木造の建物をそのまま使っているかのような、どちらかというとテレビ番組・きたなシュラン系のスペースで、店主と奥様でしょうか?女性の店員さんが1人働いていました。客席はL字カウンター6脚と壁際に2脚で合計8人分。入口左手におしぼりとコップがあって、これらはセルフサービスになっています。
「辛い麺しか置いていない」は本当だった…大陸支那そば 三木ジェットのメニューはこんな感じ
そんな大陸支那そば 三木ジェットのラーメンメニューは…
こんな感じ。基本的には標準メニューのジェットに加えて、味に変化を加えたサンラージェット、まぜそばのアジアンジェットの3種類。これらをベースにトッピングと辛さを調整して、お好みのラーメンにカスタマイズしていくスタイルです。この中のサンラージェットは比較的新しくレギュラーになったメニューのようですね。過去のフードブログにはここにない「塩ジェット」や「黄金ジェット」などの名前がありましたから。
もう1つの注目点「辛さ」の方ですが、デフォルトの辛さをLv 1として、辛さLv 1.5までは無料で変更可能。それ以上の辛さ変更はメニュー表にあるように追加料金が発生します。このメニュー表にあるLv MAXとは辛さLv 30に相当するようですが、このレベルすらクリアしてしまうような猛者に向けて…
さらに上位の辛さも用意されています。Lv 45の「鬼」「修羅」からLv 60、Lv 100を経てラスボスのLv 150「閻魔」まで…果たして、ここまで到達した人はいるんでしょうか?まあ、広い世の中、きっとどこかにいるんでしょうね。そんなわけで、激辛チャレンジをしたい人や辛さに対する修行をしたい人にはおすすめできそうな感じです。
大陸支那そば 三木ジェットのメニュー例(値段は税込)
- ジェット(カツなし) 650円
- サンラージェット 700円
- アジアンジェット(汁なし) 850円
- バリかつジェット 900円
- メガジェット 1050円
- バリかつ丼 550円
- TKG 250円
バリかつジェット:三木ジェットの標準メニューに名物・バリかつをトッピング…さて、そのお味はいかに?
今回僕が三木ジェットで注文したのは、デフォルトのラーメンにお店の名物・バリかつをトッピングしたバリかつジェット。辛さはデフォルトのLv 1で、ライス(中 お値段130円)も追加でオーダーしています…
目の前に着丼したバリかつジェットはこんな感じ。赤く濁ったスープの中央に刻み玉ねぎと豚ミンチがトッピングされていて、丼の周囲を薄いカツが4枚、開いた花のように並べられています。
早速スープを口に入れてみると…ベースは醤油豚骨でしょうか。そこに軽く唐辛子系の辛味と酢の酸味が加わっているのですが、一体感はなくそれぞれが個別に味を主張している感じ。台湾ラーメンに少し似ているようであり、蘭州牛肉麺の要素もありそうで、またサンラータンにも近いような…でも結局どれとも違う、他の食べ物への例えようがない表現の難しい味。僕自身「まずい」とは思いませんでしたが、過去のビミョーな口コミも十分納得の不思議な味です。
これに対する麺は、博多豚骨ラーメンの麺のような硬めの茹で加減のストレート細麺。口唇に触れてわかるほど表面がざらついていて、そのおかげでスープの味が想像以上に口の中に伝わります。店頭に「乾麺」と断り書きがありましたが、この麺はスープによく合っていると思いますし、別にいいんじゃないでしょうか。乾麺でも日本三大うどんの一角に名を連ねる稲庭うどんの例もありますし、何より乾麺にすれば保存が効きますしね…
そしてトッピングのメイン・バリかつ。極薄でパリッとしていて、例えるならハムカツを硬く揚げたような食感。中の肉の旨味を味わうというよりは、その食感ごと楽しむようなものになっています。そのまま食べても良いですが、スープにヒタヒタに浸して食べるのも良し、そして…
オン・ザ・ライスにしてミニ・バリかつ丼として食べるのもまた良し。このスープに限って言えば、どんな極厚チャーシューよりもバリかつの方が合っている気がします。
テーブル備え付けの味変調味料は酢、ニンニクのみじん切り、揚げニンニク油、辛揚げの4種類。全部試しましたが、やっぱり僕はニンニク系の味付けが一番合うように思います。そもそも僕が好きな味付けという点もありますが、ニンニクを入れることでそれまでバラバラだった辛味と酸味に一体感が出ますね。あまり大量に入れすぎるとよくあるキムチ系の味に近くなってしまうので、さじ加減は重要ではありますが…
こんな感じのバリかつジェット、個人的にはどハマりではありませんが、見た目に反して「いろいろとよく研究されているなぁ…」という感じはしました。ただ単に個性的なだけじゃなく、陰で味の拡張性がしっかり考えられているというか…賛否両論ある味だと思いますが、ある一定のファンがいるのも十分うなずけます。
ツイッターで限定メニュー案内を発信中!大陸支那そば 三木ジェットへのアクセスは、最寄り駅のJR神戸線・摩耶駅から徒歩5分
そんな大陸支那そば 三木ジェットでは、ツイッターを使って限定メニューの案内を発信しています。見たところ結構頻繁に限定メニューを更新しているので、常連さんにとっては新たな味の発掘が1つの楽しみなのかもしれませんね。僕もぶっきらぼうなお店の雰囲気に反して、店主の頑張りのようなものをいろいろな部分から感じました。なんだかんだ言って、やっぱりまた来ようかな…という気にさせてくれます。
それでは、お店の詳細です。店舗データはこちら…
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