京都の中心部・烏丸に、ちょっと変わったつけ麺を出すと評判の麺匠たか松というお店があります。かつては東京や大阪にも支店があって、京都府外のラーメンファンにも知られた存在となっている麺匠たか松のつけ麺。どんなつけ麺なのか気になって、ある日の午後にお店を訪ねてみると…
店内は比較的こじんまりとしていて、カウンター席が合計13脚と、2人がけのテーブル席が1卓ありました。内装には特にこれといった特徴はなく、普通に清潔感のある明るいお店といった印象です。
お店に入って右側に券売機があり、ここで食券を購入します。やはりこの画面を見ても、お店的につけ麺をイチオシしているのがわかります。鶏魚介風味のつけ麺が並盛(麺215g)でお値段870円。他店のつけ麺でよくある麺の無料増量サービスはやってなく、麺を大盛(320g)、特盛(430g)と増量するに従ってお値段が100円ずつupします。
カウンター席に着席すると、目の前にはこのようにお店おすすめのつけ麺の食べ方が書いてあります。今回僕もこの食べ方にならって食べていきますが…それはさておき、ここで僕の目を強く惹きつけたのが中央下の黒七味。こだわりのラーメン屋さんが次々と採用しているという、あの原了郭の黒七味が置いてあるではありませんか!これで着丼がますます楽しみになってきました。麺匠たか松のつけ麺と原了郭の黒七味のコラボ、どんな感じになるのか興味津々です…
つけ麺特盛+具材全部盛り:京都府外にも「オンリーワンつけ麺」として知名度の高い麺匠たか松のつけ麺、他店のつけ麺と何が違うのか?
それでは、麺匠たか松の看板メニュー・つけ麺をご紹介しましょう。下の画像は特盛(麺430g)で、具材全部盛り(お値段+280円)を追加しています…
つけ麺といえば一般的に太麺が提供されることが多いですが、麺匠たか松のつけ麺では太さ2mm弱の中細麺が提供されます。具材全部盛りの内容は豚・鶏チャーシューと煮卵、刻みネギ、メンマ。もちろんつけ麺のトッピングなのですが、僕的にはビールのつまみに…と一瞬思ってしまいました。
それはさておき、まずはつけ汁から一口…レンゲですくってみてもとろみはなくサラッとしていて、口当たりが良いつけ汁になっています。味もしっかりと魚介と動物系の旨味が出ていますが、濃厚とまではいきませんね。普通のラーメンスープと同じくらいか、それよりやや濃いめくらいでしょうか。
そのつけ汁に浸す前に、まずは麺だけを食べてみます…見た目にも日本の田舎そばを連想させるような麺は、長野県産小麦を石臼で挽いた全粒粉を混ぜて作った自家製麺。角が立っているだけでなく、表面にざらつきがあって、口の中で独特の感触があるかなり個性的な麺です。コシが強くて麺を食べた感はしっかり味わえる一方、喉を通る時にちょっと引っかかる感じがあって、ちょっと賛否分かれるところかな…あと、せっかくのこだわり麺ですが、小麦の香りがほとんど感じられなかったのはちょっと残念でした。
続いて、その麺をつけ汁につけていただきます…表面のざらつきのおかげで、サラサラのスープもしっかり麺にからみます。ただ、つけ汁にとろみがついていないせいか、他店のつけ麺と比較してもスープが冷めやすい印象があります。もちろん温め直しは快く引き受けてくれるのですが、何回もお願いするのはお店の人にも申し訳ないのでね…
さて、半分くらい食べ進めたところで、お待ちかねの味変タイム。まずは残った酢橘を搾って、つけ汁に浸さずそのままいただきます。冷たい麺と爽やかな柑橘系はもはや定番と言ってもいい組み合わせ。特に暑い夏には清涼感が感じられておすすめの食べ方です。
そしてもう1つ、原了郭の黒七味。いや〜、やっぱり凄いです。その辛さだけでなく、独特の深い香りがスープの格を1段も2段も上に引き上げるというか…原了郭の黒七味、他のラーメンとのコラボもどんどん試してみたくなりますな。自宅に調味料として置いておくのもいいかもしれません。
こうして麺をすべて平げたら、最後の〆・スープ割り。このポットの中に削り節で取った温かい出汁が入っていて、お好みの濃度にスープを薄めていただきます。
ただ、元々のスープがそれほど濃厚ではないので、あまり多くの出汁を足す必要はありません。お店のおすすめ通りあおさ海苔を中に投入すると、スープに磯の香りがプラスされてそれまでのつけ汁とはまた違った味を楽しむことができますよ。
食べ終わった感想として、特に自家製麺にオリジナリティーを感じる他店では味わえないつけ麺で、オンリーワンと呼ばれるのもうなずける一杯でした。ただ、これを好む人と好まない人に割とはっきりと分かれそうな気がします。よくある濃厚魚介つけ麺にちょっと食傷気味になったら、京都にはこんなつけ麺もあることを思い出してもらえたら…と思います。
JR京都駅直結の京都拉麺小路でもオンリーワンつけ麺が食べられます!麺匠たか松 京都本店へのアクセスは、最寄り駅の京都市営地下鉄・烏丸御池駅から徒歩5分
そんな麺匠たか松のつけ麺、京都市内で営業している4店舗で楽しむことができます。JR京都駅直結の京都拉麺小路にも支店が出店されているので、京都府外から遊びに来られた時には一度試してみてはいかがでしょうか?
それでは、お店の詳細です。店舗データはこちら…
阪急京都線の烏丸駅(京都市営地下鉄・四条駅)からもほぼ同距離です。
P.S. 京都で美味しいラーメンをお探しのあなた、ぜひこちらの記事にも立ち寄ってみてください…
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