北摂でハレノチ晴など数々の人気ラーメン店を生み出した中川晃宏氏の元で修行を積んだ人が、2019年11月に若者の街・アメリカ村(通称・アメ村)で新店舗「麺に光を」をオープンしました。鴨と魚介を題材にしたラーメンを食べられるお店で、創業してから5年足らずと歴史の浅いお店でありながら、すでに心斎橋界隈では人気ラーメン店としての地位をガッチリと確立した感があります。食べログの口コミを見ても評価は上々で、今では平日でも常に行列ができているほどの人気ぶりなんだとか。
そんな麺に光をで提供されるラーメンはどんなものなのか?以前から気になっていた僕は、とある土曜日の開店時間30分前を狙ってお店を訪問。アメ村のシンボル・三角公園から横堀筋を南に向かって歩くこと約2分、お店に到着したときに目にしたものは…
いろいろとギャップがあって面白い…アメ村の人気ラーメン店・麺に光をはこんなお店
僕が麺に光をに到着したのが朝の10:30頃だったのですが、この時店頭でTシャツ姿のガタイのいいおっちゃん2人がタバコをプカプカふかしてたんですよね。このお二人、実はお店のスタッフさんだったのですが、あまりにもガテン系な格好だったもので、僕はてっきり「仕入れ業者さんかな?」と思ったんです。ちょうどその時はまだ先客っぽい人もいなかったし、業者さんの休憩を邪魔するのは悪いな…と思ったんで、一旦その場を離れて改めて開店時間直前に再訪することにしました。
で、開店時間の5分前に改めてお店にやってくると、この時点で先客は3人…ちょっと意外でしたね。まあ、これで一巡目確定なので良かったんですけど。でも開店時間を過ぎたらお客さんが続々とやって来て、僕がお店を出る頃には店頭に立派な行列ができてました。この様子だと、やっぱりランチタイムのピーク時にはそれなりの待ち時間が発生しそうです。
さて、入り口左手にある券売機で食券を購入して、店内に6脚しかないカウンター席の1つに着席。カウンター越しに先ほどタバコを吸っていたガテン系の2人が立っていて、この時ちょっと驚きましたね。でも見た目はイカついのですが、このお二人、接客はとっても丁寧です。女性の1人客でも全然問題なく利用できるのでご安心を。
もう一つ言うと、店内が和風の清潔感ある内装なのに対して、流れているBGMがジャズでした。店員さんの格好といい、なんかいろいろとミスマッチがあるんですよね。正直、違和感ありまくりです。これ、狙ってやってるんでしょうか?まあ、そんないろいろなギャップがこのお店の面白いところでもあるんですけどね…
特製ヒップホップ:麺に光をの代表メニュー・淡麗鴨そば、実際食べてみると…
それでは、今回僕が麺に光をで注文した特製ヒップホップ(淡麗鴨そば、お値段 税込1190円)をご紹介しましょう。画像はこちら…
率直に言って、盛り付けは過去に食べてきたラーメンの中でも屈指の美しさじゃないかな…と思います。大変失礼ながら、開店前にタバコをプカプカふかしていたおっちゃん達が盛り付けたとは思い難い…いやいや、そんなこと言っちゃいけませんな。
その綺麗なビジュアルを崩すのはもったいないな…と思いつつ、まずはスープから一口…「淡麗鴨そば」の名の通り薄味上品系のスープなのですが、特に人類みな麺類のらーめん原点を連想させるような甘味のある醤油味が印象的でした。舌に乗った瞬間に比較的強めの甘味が舌全体に広がり、それを追いかけるように京鴨+国産鶏ガラ出汁の出汁感がふんわりと口から鼻へ抜けていきます。その甘みと出汁感も後味残さずスーッと消えていき、口の中にはスープの熱感だけが残る感じ。隣の席に座っていた若者が同じヒップホップを食べていて「うわっ、激ウマ!」を連呼していましたが、そう口にしたくなる気持ちはよくわかります。
一方、この上品なスープに対して、麺は二郎系ラーメンばりの平打ち太麺を合わせてきました。これは正直意外な組み合わせ。淡麗スープな分、麺の物理的なインパクトがより強く感じらます。とは言っても二郎のようなゴワゴワ麺ではなく、表面は滑らかでスルッと口の中に入り、しっかりしたコシと小麦感を放った後スルリと喉元を通っていく感じで、見た目に反して食べやすかったですね。今回僕は麺増量をしなかったのですが、太麺による心理的効果もあってか食後の満腹感も文句なしに得られました。
さて、特製にバージョンアップしてついてきたチャーシューは鴨と豚それぞれ2枚ずつ。どちらも薄切りなんですが、特に鴨チャーシューは鴨のクセを強めに残していて口の中でガツンとくる感じでした。この薄切りチャーシュー、そのまま食べてもいいですが、麺に巻いて食べるのもいいかもですね。ただ、僕の個人的な好みではありますが、京都の鴨LABOのように鴨チャーシューオンリーにしてくれないかなぁ…
丼の左上に鎮座していた味玉は、箸でつつくとぷよぷよと弾力があって、その感触だけで中の黄身がとろとろなのがわかります。実際に割ってみるとこんな感じで、中の黄身まで醤油ダレの味が染み込んでいて美味でした。でも、この淡麗スープを黄身で味変してしまうのはかなりもったいない気がします。僕に近い味の好みをお持ちの方なら、そのまま一口でパクりといっちゃう方がいいかもしれません。
最後にスープの香り付けについて一言。最初は総大醤ばりの焦がしネギから香ばしい香りが漂っていたんですが、丼の底の方には柚子皮が潜んでいて、スープの香りが香ばしさから柑橘系の爽やかさへ変化していったんですよね。これもちょっと面白いギミックでした。そんなわけで、この特製ヒップホップを最後のスープ一滴まで楽しみながら完食することができました。確かに、このラーメンなら人気になるのわかりますね。心斎橋エリアで美味しい醤油ラーメンを食べたいときには、このお店を候補に入れてみてはいかがでしょうか?
麺に光をのラーメンメニュー(値段は税込)
- HIP HOP(鴨そば) 890円
- R&B(鴨魚介そば) 950円
- PUNK(貝) 890円
- JAZZ(味噌、土日限定) 1050円
各種、麺の大盛り+100円、味玉トッピング+100円、特製ラーメン+300円でオーダーできます。
すぐ近くの難波で「別邸」、ラーメン激戦区・福島で「離れ」を運営中…麺に光をへのアクセスは、最寄り駅の大阪メトロ四つ橋線・四ツ橋駅から徒歩4分
こんな感じの麺に光をは、アメリカ村にある1号店のほかにすぐ近くの難波で「麺に光を 別邸」、大阪屈指のラーメン激戦区・福島で「麺に光を 離れ」を運営しています。これら3店舗、メニューはそれぞれ違うので、全店舗で食べ比べをしてみるのも面白いでしょうね。特に上品なラーメンが好みの方にはおすすめです。機会があれば、お近くの「麺に光を」をぜひ一度試してみてください。
それでは、お店の詳細です。店舗データはこちら…
麺に光を (ラーメン / 四ツ橋駅、なんば駅(大阪メトロ)、大阪難波駅)
昼総合点★★★★☆ 4.5
住所:〒542-0086 大阪府大阪市中央区西心斎橋2丁目17−8
電話番号:06-6214-5551
営業時間:11:30-15:00、18:00-20:30
定休日:水曜日、木曜日(臨時休業あり、お店のインスタグラムを要チェック)
駐車場:なし
クレジットカード払い:不可(食券制)
近鉄線・大阪難波駅から徒歩5分、大阪メトロ心斎橋駅からだと徒歩7分で行けます。
P.S. 大阪で美味しいラーメンをお探しのあなた、ぜひこちらの記事にも立ち寄っていってください…
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