ますたに北白川本店|伝統の味にそっと個性を忍ばせる元祖背脂醤油ラーメン

By 大堀 僚介

一時期ラーメン界で一世を風靡し、現在も根強いファンが多い背脂チャッチャ系ラーメン。その元祖と呼ばれるお店は、なんと1947年の創業らしいです…

ますたに北白川本店|昔ながらの味を守りつつさりげなく個性を忍ばせる、背脂醤油ラーメンの元祖

そのお店は、京都の銀閣寺近くにある「ますたに北白川本店」。実際に店を訪れると…さすが創業70年以上の老舗ですね。店構えもそうですが、店内も古き良き時代のラーメン屋といった佇まいをしっかりと残しています。入り口の扉を開けて右手に調理場とL字型に並べられたカウンター席10脚。その奥に4人掛けの座敷席が3卓あって、20人くらいは入れるスペースです。

夕方を過ぎて続々とお客さんが入ってくるのですが、この日のお客さんは観光客風情の人ではなく、地元の家族連れや仲間内がほとんどの様子。あっという間に座敷席は埋まり、カウンター席後ろの壁際に次のお客さんが並び始めました。

ますたにのメニューは至ってシンプルで、背脂醤油ラーメンの元祖とされるラーメンと、チャーシューを大盛にしたチャーシュー麺の2つだけ。サイドメニューもライスと漬物(たくあん)のみで、ほとんど選択の余地がありません。ただ麺の硬さやネギの量は調節できるようで、ネットでは麺を硬めに茹でてもらうことをおすすめしています。

チャーシュー麺:隠し味の唐辛子で自然に味変…オーソドックスな中にさりげなくこだわりを出した一杯

さて、今回僕が注文したチャーシューメン大盛ですが、注文して5分ほどで完成したようです。おばちゃんが「丼が熱いので、気をつけてくださいね〜」と言いながら、カウンター越しに丼を渡してくれます…

では、実食。スープは鶏ガラがベース。背脂が結構な量浮いていますが、見た目以上にあっさりしています。その一方で、豚骨のような野生的な風味も口の中に広がっていき、なかなかの奥深さも感じさせます。

そのスープですが、最初は甘みを感じ、食べ進めていくと徐々に味が引き締まった感じになっていきます。その秘密は、底のほうにたまっている赤唐辛子。量は隠し味程度で、言われないと気づかない人もいるかもしれません。この唐辛子のおかげで後半スープの甘味に中だるみが起きずに最後まで突き進めます。

一方の麺は昔ながらのストレート細麺。柔らかすぎ!とネットでは不評の麺ですが…確かに柔らかめではあるものの、個人的にはそこまで気になりませんでした。あっさりしたスープには細麺が合いますね。するすると喉を通っていきます。

目新しいものは何一つなく、オーソドックスな中にさりげなく個性を忍ばせているラーメンです。その上で、不揃いに刻まれたネギや、昔ながらのオーソドックスなチャーシューがノスタルジーを演出…年配の方なら、この一杯にどことなく郷愁のようなものを感じるのではないでしょうか。逆に、最近流行っているタイプのラーメンが好みの人には、ますたにのラーメンは合わないかもしれません。

流行りの味に流されず、大切なものを守り続けてきたかのような、ますたにの背脂醤油ラーメン。時代の変化にブレない芯の通った一杯がここにあります。

ますたに北白川本店へのアクセスは、最寄り駅の京阪電鉄・出町柳駅から京阪バスに乗り換え銀閣寺道バス停下車

それでは、お店の詳細です。店舗データはこちら…

ますたに北白川本店 [star rate=”3″]
住所:京都府京都市左京区北白川久保田町26
営業時間:平日・土曜 10:00-19:00、日曜祝日 10:00-18:00
電話番号:075-781-5762
定休日:月曜日、第3火曜日
駐車場:あり(近隣の契約駐車場に3台分)
クレジットカード払い:不可

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大堀 僚介

学生時代からバックパッカーとして、主に東南アジア諸国を歩きまわる。これまでの訪問国数は20カ国以上。現在も出張を口実に国内外へ旅行して、ローカルフードを食べ歩くのを趣味としている。

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