僕が奈良のとんかつ店・まるかつの存在を知ったのは、2018年5月にお店が始めたまるかつ無料食堂の活動がネットニュースになった時。こういう活動ってだいたい賛否分かれるものですが、僕はこのネットニュースを見た時、普通に「このお店、行ってみたいなぁ…」という気分になったんです。
それからしばらくの間このお店のことを記憶に留めておいて、令和5年1月に春日大社へお参りをした後に、奈良市の神殿(こどの)という場所にあるまるかつ 奈良本店へ向かって歩いて行きました。歩いて1時間くらいかかりましたけどね…お店に到着したのがお昼の14時前。どんなお店だったか?というと…
ある意味、とんかつより店長が名物…まるかつ 奈良本店はこんなお店
率直に言ってまるかつ 奈良本店、見た目はどこにでもあるような普通のとんかつ屋。でも、すでにこのお店はネットを通じて全国的に名前が知れ渡った有名店。さすがにその人気は半端なかったですね。僕がお店に向かっていくところで遠目に店頭の行列が確認できて、お店の隣の駐車場は満車状態、さらに店内のレジ前スペースも人だかりでギュウギュウといった状況。レジ前に置いてある記名帳を見ると…
ランチタイムのピークを過ぎた中途半端な時間帯でも、入店待ちの先客が10組以上。この時点で、僕は席に案内されるまで1時間待ちを覚悟しました。まあ、実際にはお客さんの回転が想像以上に早くて、到着から40分くらいで席に案内されたんですけどね…ちなみに、食べログによるとまるかつ 奈良本店の客席数は全部で40席。個室はありませんが、お一人様でも小さな子供連れの家族客でも気軽に利用できます。
それはさておき、まるかつ 奈良本店の店内には壁の至るところにこんな張り紙がされているんですが…
この「店長のつぶやき」、多分お店の中に100枚以上は貼られているんじゃないでしょうか。なかなか面白いです。食材についてちょっと勉強になるネタから、思わず笑ってしまいそうになるギャグまで…一見ふざけているようにも見えますが、きっとこの店長さんは芯の強い人なんだろうと僕は思いました。ある意味、とんかつよりこの店長さんがまるかつの一番の名物と言えますね。この店長さんと一緒に働けるスタッフさんは、きっと幸せだと思います。
ちなみに、そんな店長さんのギャグはお店のツイッターでも見ることができます。もしこの店長さんのキャラとフィーリングと合うようなら、ぜひ一度まるかつ 奈良本店への訪店をお考えください。店長さんだから本来お店の奥に籠っていてもいいのに、すごく接客頑張っているのできっとお会いすることができると思いますよ。ただ、店内で寒いギャグを言い放つと出禁になることがあるらしいので、その点はくれぐれもご注意を…
まるかつ 奈良本店で注文したとんかつ最上級メニューの厚切りロースかつ定食…その内容は想像の斜め上をいっていた
それでは、今回僕がまるかつ 奈良本店で注文したとんかつ最上級メニュー・厚切りロースかつ定食(お値段税込1880円)をご紹介しましょう。注文してから待つこと約15分、目の前に運ばれた定食は…
こんな感じ。こうして全体を映すとインパクトが弱くなるのですが、ロースカツの厚さはパッと見で3cmくらいはあるんですよ。まさに看板に偽りなし。他店だと同じ肉のサイズでとんかつ2枚作れちゃうかもしれません。あと、今回オプションで味噌汁をしじみ汁から豚汁(大)へ変更したのですが(お値段 プラス200円)…
これまたすごいボリューム、かつめっちゃ具だくさん。これとご飯だけで豚汁定食としてご飯3杯くらいいけますね。そのご飯も普通の白ごはんと十五穀米のどちらかを選択できて、さらにご飯、味噌汁(豚汁の場合は2杯目からしじみ汁)、キャベツはおかわり自由!とにかくサービス満点なわけです。
でも、すごいのはそのボリュームだけではありません。この分厚いロース肉の断面をを均一な薄ピンク色に揚げるその技術…この断面を見るだけで、このとんかつが「まずい」なんてことはあり得ないことはお分かりですよね?きつね色の衣はサクッと軽い食感を放ち、程よい弾力があるミディアムレアのロース肉からはじんわり滲み出てくる肉汁に加えて甘い脂がジュワーっと…まるかつっていわゆる大衆とんかつ店の部類に入るお店ですが、そのクオリティは確実に群を抜いています。
このとんかつの味付けを担うのは、香味野菜の香りがしっかり効いた濃厚とんかつソースとピンク岩塩、そして…
定食についてくる梅肉もバイト店員さんがおすすめしてくれました。そして…
京都のマルシン飯店で餃子の味付けにおすすめされた酢と胡椒の組み合わせ。とんかつにも酢コショウって合うんでしょうか?実際試してみると…
激ウマではありませんが、悪くないですね。本当にさっぱり、That’s all!という感じ。レモン汁の効果ともまた違っていて、どちらかというと味や香りを足すのではなく、とんかつのしつこく感じる部分を引き算するような感じ。もちろんとんかつのカロリーそのものを減らすわけではありませんが、後半に食べ疲れを起こした時などに試してみると、とんかつがあっさり味に変化してグッと食べやすくなるのではないでしょうか。
という感じで、一言でまとめると、まるかつの厚切りロースかつ定食はとにかく神レベルの内容だったわけです。これでお値段 1880円(豚汁分を除く)って、はっきり言って安過ぎないですか?まあ、2/20から価格改定をするらしいですが、この内容なら今より数百円高くなっても僕は全然文句ないですね。
それなのに、お会計の時に次回利用時の割引クーポン券までもらえます。いやいや店長さん、これ以上安売りしなくていいですから…というわけでまるかつ 奈良本店、めっちゃおすすめです。人気グルメ漫画・美味しんぼの名言「とんかつをいつでも食べられるくらいのちょうど良い人生」を感じるのに、すごくいいお店だと思います。また、家族の誕生日祝いとかで利用するのにもちょうど良いんじゃないでしょうか。
まるかつ 奈良本店のその他のメニュー例(令和5年1月現在、値段は税込)
- エビフライ定食 海老2本 1480円〜
- えびクリームコロッケ定食 1060円
- ひれかつカレー 930円
- からあげ定食 930円
- チキンかつ南蛮定食 880円
- かつ丼 730円〜
- おこさまプレート 390円
※まるかつのメニューはお持ち帰りにも対応しています。
生駒店、天理店、そしてもうすぐ大阪梅田にも進出予定…まるかつ 奈良本店へのアクセスは、JR奈良駅から奈良交通バス135番系統白土町行きに乗り換え、神殿バス停下車徒歩2分
こんな感じのとんかつ専門店・まるかつは、今回ご紹介した奈良本店の他にも現在生駒店、天理店を営業中。さらに令和5年5月頃、大阪梅田の大阪ステーションシティー内に4号店をオープン予定とのことです。
こうして次第にお店が大きくなっていくのは喜ばしいことですが、僕個人的にはこれらのお店でも店長のつぶやきが見れるのかどうかが妙に気になりますね。まるかつのとんかつが美味しいのはよくわかったから、今度はこのつぶやきの有無を検証しにどこかの支店に行ってみようかな…
それでは、お店の詳細です。店舗データはこちら…
P.S. 奈良県で美味しいとんかつをお探しのあなた、ぜひこちらの記事にも立ち寄っていってください…
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