自称「東京で革命を起こした」ラーメン屋。名前も聞いたことがないお店のwebサイトにそんな一言が公開されているのを見たら、僕なんか「無名なくせに、なんて強気な…」と思って、その店を敬遠してしまうかもしれません。でも、かつて醤油味の中華そばがほとんどだった東京のラーメン業界に、豚骨スープとマー油を持ち込んで爆発的な人気を引き起こした熊本ラーメンのお店となれば話は別。東京への出張のタイミングで、東京最古の熊本ラーメンを食べに、新宿三丁目にある桂花ラーメン 新宿末広店へ行ってきたのですが…
実は熊本のお店とはスープの味が違うらしい…桂花ラーメン 新宿末広店はこんなお店
僕が桂花ラーメン 新宿末広店を訪問したのはとある平日の夕方6:30頃。この日は雨が降っていた影響もあってか、お客さんの入りは少しおとなしめ。店内にはカウンター席6脚を含めて30席の客席があるのですが、パッと見で半分くらいの埋まり具合だったかなぁ…券売機で食券を購入して空いていたカウンター席に着席すると、すぐに店員さんが冷たいお茶を持ってきてくれて、「紙エプロンいかがですか?」と聞いてくれました。この店員さんは外国人だったのですが、すごく気遣いができる人で接客が素晴らしく、短い時間でしたがすごく居心地よかったですね。
さて、今回ご紹介する桂花ラーメン 新宿末広店は、熊本で桂花ラーメンが誕生した13年後の昭和43年に東京進出1号店として創業しており、現在までですでに50年を超える歴史を有しています。この他にも現在では新宿に4店舗(新宿東口駅前店、新宿ふぁんてん、新宿西口店)、新宿の他にも渋谷、新橋、池袋、御徒町に各1店舗と、フランチャイズ店を含めて東京に8店舗展開していて、熊本から遠く離れた東京でも着実に足元を固めている印象です。でも、実は新宿にある桂花ラーメンでは各店舗でスープを作っているので、工場仕込みの熊本のお店とスープの味が違うらしいですね。新宿の4店舗で味が違うのであれば、4店舗すべてハシゴしてみないと…って気分にさせられますね。
看板メニューの太肉麺と迷ったけれど…桂花ラーメン 新宿末広店で注文した標準ラーメンの桂花ラーメン、実際試してみてどうだった?
さて、この日の注文ですが…少し迷いました。桂花ラーメンと言えば、キャベツやバラ肉がドカンとトッピングされた太肉麺が有名ですが、標準ラーメンの桂花ラーメンも捨てがたい…券売機の前でしばし迷った挙句、今回は桂花ラーメンの方を注文することにしました。気になるお値段は税込900円。食券を店員さんに手渡してから待つこと約5分、目の前に着丼となった桂花ラーメンはこんな感じ…

このラーメンを一目見て、僕は「あれ、醤油ラーメン?」と一瞬目を疑ったんですよね。だって、熊本ラーメンと言えば豚骨白湯スープってイメージでしたから。でも、この丼から立ち込める強烈な焦がしニンニクの香りで我に返りました。このスープの色、全部マー油によるものだったんです。ここまでたっぷりマー油が入っているラーメン、僕は初めてです。京都で今営業しているお店の中にもマー油を使っているところがありますが(一乗寺の麺屋極鶏や伏見の頑固麺など…)、マー油の風味の強さは段違い。こんなのが昭和の時代に登場したら、そりゃあみんな驚くよなぁ…って思います。

で、実際にそのスープをすすってみたのですが…見た目通り、白湯スープの旨味を凌駕するほどのニンニクの香り。豚骨や鶏ガラの風味もしっかりあるんですが、舌から感じるそれらの旨味を超えて、鼻から伝わる焦がしニンニクの香りのインパクトが大です。なのでスープの獣臭など感じるはずがなく、まろやか濃厚な豚骨鶏ガラスープが逆に薄味あっさりと感じられてしまうくらいです。このマー油の風味はスープの最後の一滴までちゃんと残っていて、後半になって風味が落ちて「あれ?」とガッカリすることもありません。

一方、これに対する麺は高加水系の中太麺なのですが、これまた相当な固茹ででインパクト大。「まだ完全に湯掻ききれてないんじゃないか?」ってくらいの茹で加減で、歯応えがスープの存在感に全然負けてません。どうやら、この麺の茹で加減にはお店のこだわりがあるようです。今でこそ固茹での麺も市民権を得られてきてますが、昭和の東京にこんなの他になかっただろうなぁ…歯が弱い人にはつらそうだし、好き嫌い分かれるところだと思いますが、好きな人はめっちゃハマるんじゃないかな…と思います。

さて、トッピングの方に目をうつすと、薄切りチャーシューが2枚に煮玉子半分、刻みネギ、メンマ、茎わかめといったラインナップ。正直、スープや麺のインパクトと比べたら貧弱感はあります。でも、これ標準ラーメンですからねぇ…ぜいたくを言ってはいけませんね。そんな中でも、茎わかめがラーメンに入っているのは珍しいなぁ。特別「これいい!」ってほどの衝撃はありませんが、他のラーメン屋との違いを生み出すという意味では僕は好きですね。

こんな感じの桂花ラーメン 新宿末広店の桂花ラーメン、昭和の時代に生まれたラーメンながら、今の時代でも全然色褪せないインパクトをもった一杯でした。「東京で革命を起こした」というのも、これならよくわかります。好き嫌いはともかくとして、これだけインパクトが強いラーメンであれば、ラーメン二郎のようにインスパイア系が出てきてもいいように思うんですけどね…逆に言えば、ここでしか食べられない味があるということになるわけで、特にインパクトを求める人にとっては一度訪れる価値のあるお店だと思います。
桂花ラーメン 新宿末広店のその他のメニュー例(値段は税込)
- 太肉麺 1300円
- 麻辣坦々麺 1300円
- 細麺太肉 1250円
- 叉焼麺 1150円
- 阿蘇ラーメン 950円
- 赤桂花ラーメン 950円
- 細麺桂花 850円
通信販売も独特…桂花ラーメン 新宿末広店へのアクセスは、最寄り駅の東京メトロ(都営新宿線)・新宿三丁目駅から徒歩1分
そんな桂花ラーメンではラーメンの通信販売もやっているのですが、その通信販売も独特で、なんと熊本からの工場直送便と東京からの店舗直送便の2つのバージョンの桂花ラーメンがあるんです。工場直送便はお手軽バージョン、店舗直送便はお店の味をそのままってことらしいのですが、こんなところを見ると「やっぱり熊本のお店より東京のお店で食べる桂花ラーメンの方が美味いんじゃないか?」って勘繰ってしまいます。まあ、この店舗直送便は新宿末広店のものじゃなくて、渋谷センター街店で作られたものらしいのですが…それはさておき、普段熊本で桂花ラーメンを食べなれている人も、東京の桂花ラーメンは必食ってことですな。
それでは、お店の詳細です…

桂花ラーメン新宿末広店 5点満点中
総席数:30席(うちカウンター席6脚)
住所:〒160-0022 東京都新宿区新宿3丁目7−2 中川ビル 1F
電話番号:03-3354-4591
営業時間:9:30-23:45 LO
定休日:無休
駐車場:なし
クレジットカード払い:可(PayPayや電子マネー、交通系ICにも対応)
P.S. 東京で美味しいラーメンをお探しのあなた、ぜひこちらの記事にも立ち寄っていってください…


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