大阪で讃岐うどんブームを引き起こしたと言っても過言ではない、大阪のうどん屋ランキングの常連だった有名店・釜たけうどん(かまたけうどん)…難波千日前にあった本店は残念ながら閉店してしまいましたが、梅田の新梅田食道街と東京駅構内に同じ屋号のお店が残っていて、かつての人気メニューを楽しむことができます。
昔からのファンにはありがたい存在の梅田 釜たけうどん。僕もあのコシの強い太麺が懐かしくなって、梅田に行った機会にお店に寄ってみたのですが…
店主1人で切り盛りする梅田 釜たけうどん…駅から近いけど利便性は今ひとつ
昭和時代の飲み屋街のような雰囲気のある新梅田食道街…その多くのお店が数坪程度のスペースでこぢんまりと営業を続けています。梅田 釜たけうどんも例外ではなく、カウンター席とテーブル席合わせて10席くらいのお店をご主人たった1人で切り盛りしています。
僕がお店を訪れた週末のランチタイムには、お店の前に4人のお客さんが入店待ちをしていました。駅から近いのはいいのですが、スタッフがご主人1人だけなのと麺の茹で時間が長いのとで、満席の時には結構な待ち時間が発生します(この時も2〜30分くらい待ちました)。一人通るのも気をつけなければならないくらい店内のスペースも狭いので、キャリーバッグなど大きな荷物を抱えている時には辛いかもしれません。そんなわけで、梅田 釜たけうどんが立ち食いそばのような使い方のできるお店ではないことは、事前に知っておく方が良いと思います。
難波千日前で大人気だったぶっかけうどんメニューの数々…ただ残念ながらキムラ君は現在提供中止中
さて、梅田 釜たけうどんの注文は食券制になっていて、店頭の券売機で事前に食券を購入してから入店するのが基本的な流れ。券売機のメニューを眺めると…
- 肉ぶっかけ 1080円
- カレーぶっかけ 930円
- 梅きつね 820円
- ちくちく天ぶっかけ 780円
- 釜たま 750円
といった感じで、ぶっかけうどんを中心にうどんメニューが全部で6種類(値段は税込)。麺の量は400gが基本で、麺の量を変更することで小(300g)マイナス30円、大(800g)プラス120円とお値段が変化します。
ただ、僕がお店を訪れた2022年2月現在、釜たけうどんの二大人気メニューの一角・キムラ君(キムチとラー油入りのぶっかけうどん)は提供中止になっています。これ、いつか再び提供されるようになるんでしょうか?
ちく玉天ぶっかけ:満腹必至のボリュームがある釜たけうどんの二大人気メニュー、実際のお味はいかに?
今回僕が注文したのは、もう一つの釜たけうどんの二大人気メニュー・ちくたま天ぶっかけ。麺はデフォルトの400gで、お値段は税込で780円なり…
見てください、この丼が一杯になるまで入った麺の量。単純比較はできませんが、数字だけで比較するなら二郎系ラーメンの麺よりも多いんですよ。これだけ食べれば、普通の人はまずお腹いっぱいになるに違いありません。
一口目は生姜や刻みネギを崩さないようにして、お出汁だけでうどんをいただきましょう…まず麺の表面がツルツルで、口の中でとっても気持ちいいです。このツルツル感覚に続いて、やや甘みのついた醤油出汁から鰹節の香りがふわ〜っと漂ってきて、口と一緒に鼻の方も気持ちよくなっていきます。
で、モチモチの太麺を噛んだ時の適度な跳ね返り感もまた気持ちいいわけです。冷やしうどんなのに麺が硬くしてしまわずに、程よい弾力を残した茹で加減を保っているのは、今更ながら「さすが!」と思ってしまいます。
ただ、釜たけうどんの麺はめっちゃ長いです。いくら啜っても終わりが見えてこないので、どこかで一旦噛み切るしかありません。関連店舗のき田たけうどんのように細麺ならまだいいのですが、麺が太い分食べにくさもあるんですよね。この点は人によって賛否両論分かれそうな気がします。
ある程度食べ進めたら、刻みネギとレモン汁を使って少しずつ味変を楽しみましょう。そして、ちくわ天をお出汁に浸して食べるのもちく玉天ぶっかけの大事な楽しみの1つ。醤油出汁をサクサク衣に染み込ませて食べる天ぷらが、これまたたまらんのです。讃岐うどんファンのあなた、わかってくれますか?もう、腹パンになるまで無限喰いできちゃいそうな感じ。さらに白ご飯まで欲しくなってくるという、ある意味悪魔級のトッピングじゃないでしょうか。
もう一方の玉子の天ぷらは、割ると中からとろとろの気味が流れ出す半熟卵状態。もちろん天ぷらとしても美味しいですが、後半の味変アイテムの1つとしても使えます。僕はこの半熟玉子の天ぷらを最後まで取っておくのをおすすめします。最後に残った麺にとろとろの黄身をかけて、ねっとり感も楽しみながら最後の麺を楽しみましょう!
実はちく玉天ぶっかけの発祥の店…梅田 釜たけうどんへのアクセスは、最寄り駅の阪急電鉄・大阪梅田駅から徒歩1分
さて、今回ご紹介したちく玉天ぶっかけ、実は釜たけうどんが発祥らしいです。そんな話を聞いたら、讃岐うどんファンなら「一回食べとこか!」となりませんか?残念ながら本当の意味での発祥店は閉店してしまいましたが、その流れを受け継いだこのお店で全く同じ味のうどんを楽しむことができますよ。
それでは、お店の詳細です。店舗データはこちら…
P.S. 大阪で美味しいうどんをお探しのあなた、ぜひこちらの記事にも立ち寄ってみてください…
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