令和3年11月、JR京都駅からほど近い西洞院塩小路に貝だし麺きた田というお店がオープンしました。店名通り貝出汁のラーメンを主軸にしたお店で、創業から2年経った今ではいつお店の前を通りかかっても長い行列ができている人気店になっています。
全国的にも激戦区となっている京都でも、まだまだ数が少ない貝出汁ラーメンのお店。そりゃあ京都のラーメン好きが放っておくわけありません。この前京都駅にいた時に運よく空き時間ができたので、ランチを兼ねて貝だし麺きた田に行ってきました。どんなラーメンが食べられるのか?興味津々です…
小さいけれど観光客にも便利な設計…貝だし麺きた田はこんなお店
僕が貝だし麺きた田に到着したのが、とある平日の午前11時過ぎ。まだ本格的なランチタイムには少し早い時間帯でしたが、店頭には9人の先客が行列を作って並んでいました。僕が列に並び始めてから入店までの待ち時間は約25分。まあ、お客さんの回転の速さはラーメン屋としては平均的なくらいじゃないでしょうか。
店内に入ったら、まずは入り口右手にある券売機で食券を購入します。この券売機はタッチパネル式になっていて、日本語表記だけじゃなく英語や中国語にも対応している優れもの。会計もクレジットカードの他に各種QRコード決済、さらに日本人にはほとんど使われていないAlipayやWeChat payといった決済にも対応しています。こうしたことから、このお店ではかなり外国人観光客を意識した営業をしていることが窺えます。
実際、僕がお店を訪問した時もお客さんの半分くらいは外国人観光客でした。中には京都に着いたばかりでスーツケースを引きずって来ていた人も…お店のスペース自体はそれほど広くなく、客席もカウンター席7脚に2人がけテーブル席2卓とこぢんまりしているのですが、大きなスーツケースもちゃんと店内で保管してくれてました。JR京都駅から徒歩圏内だし、観光客にとってはかなり使いやすいお店なんじゃないかな…と思います。
特製貝だし麺:貝だし麺きた田の看板メニューをフルトッピングで食す…さて、気になるお味は?
さてさて、今回僕が貝だし麺きた田で注文したのは、看板メニュー・貝だし麺のフルトッピングバージョン「特製貝だし麺」。お値段はデフォルトの貝だし麺からプラス200円の税込1200円。さらに麺を量半分、大盛(+100円)、米粉麺へ変更(+200円)とカスタマイズできるのですが、今回は初めての訪店なので、カスタマイズを行わずに並盛で注文することにしました。
注文を終えてから待つこと約10分、目の前に運ばれてきた特製貝だし麺はこんな感じ…
イメージ通りの白濁したスープにロースチャーシュー3枚と味玉1個分がトッピング。特製でチャーシュー3枚は少ないんじゃない?と思われるかもしれませんが、実はこれで終わりじゃなくて…
別皿でワンタンが2枚ついてきます。ここまでで特製貝だし麺としてワンセット。これで一杯1200円なら、お値段的にかなり頑張ってくれていると僕は思います。
では、早速スープからいただきましょう…これはもう想像通りというか、貝の旨味もえぐみもそのまま直球ど真ん中で伝わってくるタイプのお味です。貝のだしがジワるというよりガツンとくる感じなので、1日の〆に食べるというよりランチタイムなどに食べる方が合っているように思います。烏丸御池にある麺屋優光の淡竹HACHIKUと良い比較になるかもしれません(こちらは醤油ラーメンですが)。
これに対する麺はストレートの中細麺で、やや加水率が高めで表面がツルッとしていて、もちもち+プリッとした食感が楽しめます。スープの吸い上げも良好で、特に喉元を通り過ぎる時に貝出汁の香りをふわっと鼻に向かって広げてくれるのがいいですね。
そしてトッピングですが、今回は味玉を取り上げましょうか。黄身までしっかりつけダレの味が染み込んでいて、見た目以上に濃厚な味わい。他店の味玉より若干黄身が硬めに茹で上がっているのですが、そのおかげで黄身がスープに溶け込んでいかずにしっかりと形を保てています。それでいて、黄身のとろとろ感も十分にあるんですよね。僕、このくらいの茹で加減が大好きです。特に塩味系のスープで黄身が溶け込んでスープを汚してしまうのがどうしても気になって…
こんな感じの特製貝だし麺、看板に偽りなしの濃厚な貝出汁を楽しめて、個人的には十分に満足できました。強いて言えば、トッピングに貝が入っていてもいいんじゃないかな…とは思います。これだけ濃厚な貝出汁を作るためにたくさん貝を消費しているはずなんだけど、どこに行っちゃったんだろう?それはともかく、京都では貝出汁のラーメンを食べられるお店はまだまだ少ないですし、今後も頑張ってもらいたいお店です。
【おまけ】今回のおまけは、券売機で購入手続きを進めているときに突如僕の目に飛び込んできた「限定ご飯(お値段 税込300円)」。注文の時点では正体不明だったのですが、実際に出てきたものはアサリの炊き込みご飯でした。若干濃いめの醤油出汁が効いていて、アサリの剥き身が結構大量に入ってます。ボリュームも普通の茶碗1杯分より多めになっているし、ラーメンでお腹が満たされない時の追加メニューとしてはかなりお得感の高いものになっていると思います。
貝だし麺きた田のその他のメニュー例(値段は税込)
- 中華そば(塩 or 醤油) 並950円〜
- 蛤らぁ麺(塩 or 醤油) 並1000円〜
- 貝のしぐれ煮ご飯 小200円、並300円
注:味玉つきがラーメン代+100円、特製バージョンがラーメン代+200円で注文できます。
朝ラーメンもやっている京都では貴重なお店…貝だし麺きた田へのアクセスは、最寄り駅のJR京都駅から徒歩7分
そんな貝だし麺きた田は、京都ではまだ数少ない「朝ラーメン」を楽しめる貴重なお店。朝7時から営業しているので、通勤通学前に一杯すすって…なんてことができちゃいます。寝起きの状態での貝出汁ラーメン…かなりハマりそうだし、今度僕もやってみようかなぁ?京都でラー活を考えているあなたも、貝だし麺きた田での朝ラーメンを選択肢の1つに入れてみてはいかがでしょうか?
それでは、お店の詳細です…
P.S. 京都で美味しいラーメンをお探しのあなた、ぜひこちらの記事にも立ち寄っていってください…
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