食べ物に関するアンテナをちょっと高く貼っていれば、きっと「佰食屋(読み方が難しいですが、ひゃくしょくやでOKです)」という名前を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。佰食屋とは京都にある1日100食限定の人気店で、ガイアの夜明けやケンミンショー、セブンルールなどテレビ番組での紹介多数、ランチタイム営業のみにも関わらずしっかり利益を出しているという、今までの飲食業会ではありえないタイプのお店です…
そんな佰食屋をネット検索すると、オーナー兼社長の中村 朱美さんの成功談話だとか、給料やハローワークオンリーの求人がどうだとか、佰食屋の経営に関する記事多く上位に来ています。それだけ業界では驚きだったんでしょうね。でも、僕たちにとって大事なのはそこではなく、味ですよね。でも、他店ではよく見かける食レポブログは、こうしたビジネス系の記事に圧されてなかなかヒットしません。
そんなわけで…
テレビや新聞では騒がれているけど、実際どれだけうまいのか?
という僕の心の中の疑問を解決すべく、とある日曜日の朝9時頃、京都・西院にある佰食屋に向かいました…
新型コロナ禍を経てネット予約が可能になった!かつて開店2時間前から大行列になっていた人気店・佰食屋の予約方法を解説します
僕が初めて佰食屋を訪問した令和元年10月頃、この頃は整理券システムでお店を運営していて、朝9:30に配布が始まる整理券をめぐって朝早くからものすごい行列ができていたんです。でも新型コロナ禍を経て令和5年3月からネット予約のシステムが導入されたので、今では何時間も前から店頭に並ぶことなくお店を利用できるようになりました(上のリンクからどうぞ)。
ネット予約の開始時間は2週間前の朝9時で、10:50から13:10まで20〜30分刻みで予約可能です。このシステムで最大8人まで予約できるようになったので、4人までしか席を取れなかった整理券時代と比べて、この点でも使いやすくなりましたね。 ただ、このネット予約システムを導入したからといって、お店が完全に事前予約制へ移行したわけではありません。希望の時間にネットで予約が取れなかったとしても、当日枠としても席が用意されているので、希望の時間に予約なしでお店に行っても運が良ければ待ち時間なしで入店できます。
また、以前の整理券システムもそのまま残っているので、当日朝9:30以降にお店に出向けば希望の時間に席を予約できるかもしれません。今となってはかつてのフィーバーもだいぶ落ち着いた感じがあるので、よほどのことがなければ「開店時間前にすべて予約で満席」といった事態にはならないんじゃないかな…と思います。
ステーキ丼:ミディアムレアに焼かれた肉の断面から肉汁がにじみ出る…フライドガーリックをたっぷりかけでどうぞ
予約時間の11:00となり、並んだ順に店内へ案内されます。店内はカウンター席8脚と2人掛けテーブル席3卓の、本当にこじんまりしたお店。内装にも特別力を入れた感じもなく、飲食店としてはごくごく一般的なレイアウトですね。ちなみに入店する時には、外にこんな立て札がたっていました…
この日の僕が注文したのは、お店の看板メニューである「国産牛ステーキ丼」と、単品でも注文可能な「国産牛100%ハンバーグ」。外で注文を聞いてくれたおかげで、席に着いてから数分で料理が運ばれてきました。ステーキ丼もハンバーグも、ビジュアル的にすごく食欲をそそられますよ…
まずはステーキ丼から実食…山のように盛られたご飯の側面を一周覆うように、ミディアムレアの牛肉がびっしりと並んでいます。このステーキ丼には、ウチヒラと呼ばれる牛肉部位を使用。肉の断面はテカテカと光っており、肉汁がじんわりと滲んできているのがわかります。
生肉の食感が残されたステーキ肉は柔らかく、噛むと肉汁がじんわりとにじみ出てきます。醤油ベースの濃厚なステーキソースにこの肉汁が混ざることで味に奥行きが生まれ、ご飯と一緒にかきこみたくなる衝動を強く引き起こすようになります。
もし嫌いでなかったら、卓上のフライドガーリックをたっぷりかけて食べるのがおすすめ。ガーリックの風味が口から鼻に抜けて嗅覚を刺激し、さらに食欲を増幅してくれることでしょう。
ただ、一般男性の食べる量を考えたら、ちょっとボリュームは少ないかな…適宜ライス増量や肉増しで対応が望ましいです。ハンバーグを追加で頼んでおいてよかった〜。
国産牛100%ハンバーグ:肉汁じんわり、デミグラスソースたっぷり…余ったソースでステーキ丼の味変もできておすすめ!
そしてこちらが、追加でオーダーしたハンバーグ単品(令和6年7月現在、お値段 税込605円)…
大きさは、大人のゲンコツよりやや大きめくらいですね。ご覧のようにデミグラスソースがたっぷりとかかっていて、少量の生クリームがちょっとした高級感を演出しています。
箸入れの感触は柔らかく、断面から肉汁がじんわりとにじみ出てきます。ソースはそのままなめると赤ワインの酸味と苦味が強く残る味なのですが、ハンバーグと合わせるとそれらが気にならなくなり、肉の旨味を増幅する絶好の味に変わります。
このデミグラスソース、もちろんステーキ肉にもよく合います。ステーキ丼とハンバーグを行ったり来たり…2つの味のステーキ丼を楽しめるようになり、ステーキ丼のお供としておすすめできる一品です。
佰食屋のフードメニュー(令和6年7月現在、値段は税込)
- 国産牛ステーキ丼 1155円
- 国産牛おろしポン酢ステーキ定食 1265円
- 国産牛100%ハンバーグ定食 1155円
上記に加えて、追加料金で「肉ダブル」「肉トリプル」「ご飯大盛り」などのカスタマイズが可能です。
テイクアウトも可能…佰食屋へのアクセスは、最寄り駅の阪急京都線・西院駅から徒歩5分
こんな感じの佰食屋では、フードメニューのテイクアウトにも対応しています。テイクアウトだと、国産牛ステーキ丼や国産牛100%ハンバーグの他に「佰にぎり」と名付けられたおにぎりも注文できるようですね。おにぎりの味が全部で5種類…おにぎりは常温で製造日から100日も保存できるようなので、小腹が空いた時の保存食として蓄えておくこともできそうです。テイクアウトも予約可能で、希望の時間に合わせて商品を作ってくれるようです。ただ、テイクアウトの場合はネットからではなく電話での予約になるので、その点だけはお間違えのないように…
それでは、お店の詳細です…
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