京都市内、特に左京区はうどんやそばが美味しいお店が多いエリアとして知られています。今回ご紹介するお店も、その左京区にある有名なうどん屋さん。すぐ近くの岡崎エリアには山元麺蔵や岡北、権太呂という錚々たるうどんの名店があるにもかかわらず、カレーうどんに関してはこちらの方が上!という口コミも少なくありません…
京都市内の観光名所・南禅寺の北側に1957年からお店を構える「日の出うどん」。交通が不便な場所にあるにもかかわらず、毎日開店前から多くのお客さんが並んで行列をつくる人気店です。
ある平日の11時ちょっと前にお店に到着すると、ちょうど開店してお客さんを店内に招き入れているところでした。残念ながらこの日の僕は一巡目をゲットできず、店外でしばらく待つことに…僕の前には4人ほど先客がいて、30分ほどの待ち時間で入店できました。
店内はこじんまりとしていて、客席はテーブル席が6卓ありました。混雑時は相席の可能性がありますので、その点ご留意ください。雰囲気は本当に普通のうどん屋さんで、素朴でほっこりした温かみを感じます。
特カレーうどん:おあげと牛肉、九条ネギが入ったカレーうどんの最上級メニュー…さて、そのお味はいかに?
さて、早速ですが日の出うどんの誇るカレーうどんのご紹介といきましょう。この日の僕がオーダーしたのは、カレーうどんの最上級メニューである特カレーうどん(お値段 税込1050円)。他にもうどん、そば、丼物と豊富なメニューがあるにもかかわらず、ほとんどのお客さんはこの特カレーうどんを注文していたようです。
カレーうどんにもいくつかのバリエーションがある上に、麺をうどん、そば、中華麺の3種類から選べて、さらに辛さも並、中辛、辛口の3通りから選べます。周りを見ていると中華麺バージョンもなかなか人気がありそうですが、僕はオーソドックスにうどん・辛口を選択…
器から、カレーと和風出汁がブレンドされた何とも言えない香りが漂ってきます。ホントに、カレーうどんを最初に思いついた人にノーベル賞をあげてもいいんじゃない?って思うくらい…
では、まずお出汁を一口…しっかりととろみのついた出汁は濃厚で、カレーのスパイスだけでなく鰹出汁の味もはっきり感じられます。15種類のスパイスや小麦粉、ラードをブレンドした自家製カレー粉もさることながら、それに負けない鰹出汁って…どうやったらこんなに強い出汁の風味が出せるんでしょうか?辛口とは言え僕的には辛さはそれほどでもありませんが、出汁だけでもゴクゴク飲みたくなるようなめっちゃクセになる味です。
このカレー出汁を存分にまとった麺のほうは、柔らかくてコシがない京都系のうどん。ぶつぶつと簡単に噛み切れるのですが、それがまた食べやすくていい感じ。山元麺蔵さんのさぬきうどん系の麺もいいですが、こっちの方が京都らしさがより感じられます。
これに加えて甘く味付けされた牛肉(カレーでスパイスまみれになった舌の感覚を戻すのに最適)、カレー出汁を十分に吸い上げたおあげ、しゃきしゃきの九条ネギが丼の中にたっぷり入っています。ボリュームも満点で、特に女性のお客さんもよく最後まで残さず食べられるなぁ…と見ていて思います。
僕もこのカレーうどん、大好きになりました。ただ、残念なのはアクセスがやや不便なことと、昼のみ営業なのでお店に行くチャンスが限られることでしょうか。もうちょっと気軽に食べられる環境があればなぁ…と思います。
でも、日の出うどんには他の人気店のようにお土産用半生うどんの販売や通販を始めたり、支店を出したりコンビニとコラボしたり…という商売っ気は全く感じられません(そもそも、お店のホームページすらありません)。まあ、そこも京都らしくて好きになるポイントでもあるんですけどね。
というわけで、ここのカレーうどんにありつけるためには物理的に少し高いハードルが待ち構えているわけですが、チャンスがあればぜひ一度お試しください。おすすめです。
駅から遠いのでバスが便利…日の出うどんへのアクセスは、最寄り駅の京都市営地下鉄・蹴上駅から徒歩15分
そんな日の出うどんですが、お店のある場所は最寄り駅の京都市営地下鉄・蹴上駅から徒歩15分と、歩くのはちょっとしんどい場所にあります。
南禅寺や永観堂への観光ぬきでカレーうどんだけ食べたい場合は、JR京都駅や阪急烏丸駅、京阪三条駅などからバスの利用が便利です。最寄りのバス停は東天王町で、そこから南へ歩いて2〜3分でお店に到着です。一応駐車場はありますが、数台分しかなくすぐに埋まってしまいますし、周囲にコインパーキングもなさそうなので、車での来店はあまりおすすめしません。
それでは、お店の詳細です。店舗データはこちら…
P.S. 京都で美味しいうどんをお探しのあなた、ぜひこちらの記事にも立ち寄ってみてください…
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