幸か不幸か、2019-2020年の京都の冬は、今のところそれほど寒くありません。暖冬は過ごしやすい一方で、冬に美味い食べ物のありがたみが半減…という一面を持ちます。
とは言え、このまま待っていても寒くなる気配がないのであれば、やっぱり冬のうちに食べておかなければなりません。その冬の食べ物とは…今回はもつ鍋です。
秀寅|白味噌を使った京風もつ鍋の人気店…他店では食べられない、鍋の後の〆ご飯メニューにも要注目
やって来たのは、四条烏丸の交差点すぐ近くにある京もつ鍋のお店・秀寅さん。京都ならではの白味噌を使った京風のもつ鍋で人気を博しています。
ごく普通の居酒屋のようなお店(個室あり)の一番奥に案内され、席について早速注文。まずはターゲットの本家 京もつ鍋(お値段 1280円/人。以下、値段はすべて税別です)。これは絶対外せません。鍋のスープを3種類から選べるのですが、迷わずデフォルトの白を選択。
鍋二人前の注文を覚悟していたのですが、嬉しいことに一人前でも注文できるらしいです(注:メニューなど公式情報では「二人前から…」とありますので、たまたまこの日の僕がラッキーだっただけかもしれません。くれぐれも、お店とのトラブルにならないようにお願いします)。もちろん追加で具材のトッピングもOKです。
京もつ鍋のスープ
- 白:白味噌と京出汁であっさり
- 赤:白味噌ベースで唐辛子で旨辛に
- 醤油:醤油ベースで京出汁を存分に味わう
京もつ鍋のトッピング
- 黒毛和牛ホソ 780円
- 魚沼産健康豚しゃぶしゃぶ 780円
- 大山鶏もも肉 680円
- お野菜の盛り合わせ 580円
- 京豆富 400円
- 三色京生麩 450円
さて、鍋の〆は何にしよう…秀寅では定番の雑炊のほかに、結構ユニークな〆のメニューを用意しています。注文は鍋を食べ終わってからでもいいというので、一旦〆は保留とすることに。
京もつ鍋後の〆ご飯メニュー
- 秀寅幕府の麺 980円
- 石臼挽き麺 500円
- ニラ麺 550円
- 玉子とじ麺 550円
- 和牛あぶらカストッピング麺 680円
- 大山鶏トッピング麺 780円
- 魚沼産の健康豚トッピング麺 680円
- 玉子ぞうすい 500円
- チーズリゾット 580円
- トマトチーズリゾット 680円
- 玉子チーズリゾット 680円
- 親子ぞうすい 780円
でも、さすがに鍋一品だけではお店に申し訳ない。何か追加で頼めるものはないかな…とメニューを眺めていると、見慣れたようで見たことのない「もつの唐揚げ(お値段 780円)」という名前を発見。これで心は決まりました。まずは鍋と唐揚げで様子を見て、食後の腹具合で〆を追加することにしました。
京もつ鍋:白味噌の優しさとニンニク・牛もつのワイルドさが共存した、何とも不思議な魅力をもった一鍋
注文を終えてしばらく待っていると、店員さんが具材の入ったアルミ鍋を持ってきて、電磁調理器のスイッチを入れていきます。鍋の中身は牛もつに豆腐、キャベツ、ごぼう、ニラ…まだ完成形ではありません。これから鍋に熱を通して、具材を煮ていくのです。
秀寅さんでは鍋の調理はすべて店員さんにお任せなので楽チンです。鍋が出来上がるまで、はやる気持ちをおさえながらじっくり待ちましょう。その耐えた時間の分だけ、鍋が一層美味くなるというものです。
鍋が煮えてきたら店員さんがやってきて、キャベツやニラをスープに沈めてくれます。この状態で数分煮込んで、仕上げにもやしを投入して、京もつ鍋の完成です!
呑水にもつと野菜を取り分けて、白味噌スープをひとかけして実食…さらっとしていて、ほんのり甘い白味噌スープに、もつの脂とニンニクの風味がしっかり乗って、優しさとワイルドさが共存した何とも言えない美味さがあります。
近江牛のもつのクニュっとした食感と独特の旨味。独特の臭いは微塵も感じられず、霜降り肉でも味わえないレベルの凝縮した脂の旨味が思う存分楽しめます。キャベツやもやしのシャキシャキ感も心地よく、牛もつと交互にどんどん箸が進んでしまいます。
こちらはテーブル備え付けの味変アイテム。ちょっと刺激が足りないな…という場合は、おろしにんにくと荒削り唐辛子をお好みで追加してお楽しみください。鍋に直接入れてしまうと取り返しがつかなくなってしまう恐れがあるので、少しずつ具材を呑水に取って味変を楽しむのふぁおすすめです。
もつの唐揚げ:凝縮した牛もつの旨味とスパイスが融合…ビールのつまみに最適の一品
続いて運ばれてきたのが、鍋と同じ近江牛のもつを使った唐揚げ。もつの唐揚げって、僕も初体験です…
油で揚げたせいか、やや小さい縮こまったもつの唐揚げが5〜6個あるでしょうか。黄金色にキレイに揚がっていて、見た目に食欲をそそります。
まずはポン酢につけていただきます。薄い衣をサクッと歯で破ると、中のもつから旨味の詰まった脂がじゅわ〜っとにじみ出てきます。これにポン酢をつけることで脂が少し和らいで食べやすくなるのですが、衣に振ってあるスパイスがこれまた絶妙で、そのまま食べても全然イケます。これ、ビールのお供にピッタリです。
秀寅幕府の麺:タピオカ入りの中華麺が秀逸!ラーメンとしてもレベルが高いおすすめの〆飯
この2品を完食してある、まだ胃袋に余裕があったので、追加で〆を注文することに。この日の〆に選んだのは「秀寅幕府の麺(お値段 980円)」。店員さんが最強の〆と迷わずおすすめしてくれた一品です。
注文を終えると、店員さんがアルミ鍋を厨房に持ち帰ります。秀寅ではどの〆を頼んでも、このように鍋を厨房に持ち帰って調理をするので、鍋のスープを残しておく必要はありません。これも嬉しいですよね。
10分ほど待って、秀寅幕府の麺が完成した模様。どんな出来栄えかというと…
白味噌スープに中華麺と牛もつと豚バラを新たに投入その上を卵でとじて、刻みネギと粗挽き唐辛子をまぶしています。
呑水に取り分けて実食…先ほどの鍋と同じ白味噌スープですが、卵でとじてある分さらにマイルドで優しい味になっています。一度食べきった牛もつ(プラス豚バラ肉)が鍋に復活しているのが、牛もつ好きとしては喜ばしいところです。
でも、何より驚いたのが中華麺。ツルッとした表面にもちもちした食感のストレート中細麺…明らかにその辺で買ってきた麺とは違います。普通にラーメンとしても、他店と競争できるのではないでしょうか。
どこで調達した麺なのか知りたくて、店員さんに聞いてみました。残念ながら詳しいことは教えてくれませんでしたが、麺にタピオカの粉が入っているようです。
この秀寅幕府の麺には、味変アイテムとして黒胡椒がおすすめとのことでした。実際試してみましたが、優しい味がキュッと引き締まって、スッと一本筋が通った味になりました。
こうして3品完食して、会計はたったの3000円ちょっと。画像で伝わりにくいと思いますが、僕の感覚としては鍋を2杯食べた感じで、少し食べ過ぎたかな…くらいのボリュームがあります。食後の温かいお茶などホスピタリティも素晴らしく、リーズナブルながらとても気持ちよく食事ができるお店でした。
鍋だけでなく、店員さんにも心を暖かくしてもらえるお店…秀寅へのアクセスは、最寄り駅の阪急京都線・烏丸駅(京都市営地下鉄・四条駅)から徒歩2分
それでは、お店の詳細です。店舗データはこちら…
P.S. 京もつ鍋といえば、こちらのお店もすごい人気です…
P.P.S. 京もつ鍋 秀寅の近くには、こんなお店もありますよ…
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