京都市東部のグルメストリート・岡崎道をちょっと東へ入ったところに権太呂 岡崎店はあります。権太呂は明治43年創業の、京都でも老舗のうどん・そば屋さん。本店はちょうど京都河原町駅と烏丸駅の中間にあり、今回ご紹介する岡崎店の他、金閣寺の側にも支店を構えています…
権太呂 岡崎店|なぜか本店のメニューには載っていない親子丼が人気の老舗うどん・そば処
なぜ今回は本店でなく支店のレポートなのか?それは、本店のメニューにはないものを食べに来たからです。権太呂は錦市場のまるきと同じく、うどんやそばだけでなく親子丼も有名なお店。ネットで調べると以前は本店でも食べられたようですが、今は本店の店頭にあるメニューからなくなってしまっているのです。
というわけで、平日の午後に権太呂 岡崎店へ。かの有名な山元麺蔵や、そのお隣にある岡北からすぐ近く。二条通りをちょっと東へ入ったところに、立派な門構えの和風邸宅が1軒建っています。
建物自体が大きいので、客席も十分にあって行列に並ぶ心配はないのではないでしょうか。1階には4人がけテーブル席と小上がりの座敷席。2階にも座敷席があるようですね。窓際のテーブル席からは、緑の苔がきれいな和風の小庭園と、それを直に眺められるテラス席があります。バス通りを少し入った静かなところにありますし、ゆっくり落ち着いて食事を楽しめる環境が揃っています。
親子丼:卵のとろとろ度が半端ない…根強いファンも多い権太呂の名物丼
それでは、今回のターゲット・親子丼(お値段 1250円+税)をご紹介しましょう。深みのある色の丼が手触り良くて、食べる前から気分が高揚します…
丼の蓋を開けた瞬間、醤油出汁の香りが一気に広がって鼻をくすぐります。見た目に明らかなとろとろ溶き卵は、器の色の影響を考えても醤油色に染まっていて、かなり濃い味付けにされていることが容易に想像されます。
では、実食…予想通り、醤油出汁で濃いめの味付けになっていますが、それよりも何よりも、溶き卵のとろとろ度が絶妙すぎます。ある程度熱が通りながらも表面をツヤツヤに保った溶き卵は、舌に弾力性を伝えつつプルプルの生卵の食感も残し、飲み物のようにスーッと喉を通っていきます。
卵以外の具材はシンプルに鶏肉のみ。噛むとじんわりと鶏の旨味がにじみ出て、表面を覆った醤油出汁の味と混ざって増幅された旨味が、次の一口へと箸を持った右手をせわしなく動かします。
さて、味はやっぱり塩辛いの?と思ったあなた、心配無用です。中央に鎮座する卵の黄身を潰して広げてみてください。まさにこのために濃く味付けされたかのような、ドンピシャの味加減に。とろとろ度は大幅up、濃いめの出汁の風味はそのまま。一時たりとも箸が止まらず一気に完食。この親子丼…なぜ本店のメニューにないのか、不思議でたまりません。
子供連れの動物園帰りにも良いかも…権太呂 岡崎店へのアクセスは、最寄り駅の京都市営地下鉄・東山駅から徒歩
そんな権太呂 岡崎店があるのは、京都市動物園のすぐ北のエリア。動物園の帰りに気軽に立ち寄れます。山元麺蔵や岡北には入れなくても、こちらは客席が多いので大丈夫。休憩も兼ねたゆったりした食事を楽しめることでしょう。
それでは、お店の詳細です。店舗データはこちら…
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