2018年12月26日、京都の祇園でGion Duck Noodlesというお店がオープンしました。フレンチ出身のシェフが開いた、京都では珍しい鴨ラーメンの専門店。先に大阪の枚方市で成功した麺麓というラーメン屋のセカンドブランドなんだそうな。
そんな鴨ラーメン専門店では、どんなラーメンが食べられるのか?ある日の開店時間を狙ってお店を訪問して、実際に試してみることにしました。店主の専門であるフレンチっぽさが出たラーメンなのか、それともフレンチとは全く関係ないラーメンを作ってくるのか、ワクワクしながらお店を訪れると…
とにかくお店の場所がめちゃくちゃ分かりにくい…Gion Duck Noodlesはこんなお店
Gion Duck Noodleは、祇園の八坂神社近くにあるめっちゃ細い路地にお店を構えています。その路地がすごくわかりにくいので、特に初めて訪店する時にはGoogleマップ必須です。僕なんか、Googleマップを見ながらでもその路地に気付きませんでしたからね…
一応四条通側と富永町通側の両方にこんな感じのお店の案内が出ていますので、ゆっくり歩いてよ〜く目を凝らしてみてください。僕の個人的感覚では、四条通側より富永町通側の方が路地の入り口を見つけやすいと思います。
さて、店内に入ると喫茶店でよく見かけるサイフォンがカウンター上に置いてありました。普通コーヒーを淹れるのに使うサイフォンを、このお店では出汁をとるのに使っているとのこと。なんとまあ面白いことを考えるお店なんでしょうか。そうそう、Gion Duck Noodlesはカウンター席9脚のみというこぢんまりしたお店なのですが、店内の雰囲気も隠れ家的なバーみたいで、普通のラーメン屋っぽいところがほとんどありません。店員さんも時間をかけて丁寧にいろいろ説明してくれるし、ラーメン屋としてはかなりゆったり過ごせるお店になっています。でも、それは逆にお客さんの回転という意味ではマイナス要因なので、特にピークの時間帯に訪店するときは通常より長めの待ち時間を見越しておく方が良さそうです。
🦆🍜(鴨ラーメン):Gion Duck Noodlesの看板メニューを実際試してみたら…
それでは、今回僕がGion Duck Noodlesで注文した看板メニューの🦆🍜(鴨ラーメン、Mサイズ 1250円+税)をご紹介しましょう。画像はこちら…
ラーメン丼としては珍しい、縁が外に張った器で出てきました。縁のところに振られているのは粉山椒で、清涼感のあるとってもいい香りがします。そして、この丼が運ばれてきた後も、店員さんが麺に使った麦や鴨の産地、食べ方などを詳しく時間をかけて説明してくれました。なんかラーメン屋というより、高級フレンチに来ているような気分になれます。
それでは早速、この見た目に透明感満点のスープからすすってみましょう…この見た目の透明感から、薄味でとっても上品な味を想像しませんか?違います。結構オイリーでコクがあって、キリッと塩味が効いています。いきなり意表を突かれました。それでもやはり余計な雑味なく透明感があって、鴨のクセに感じる部分は一切なし。見た目とのギャップもあって、記憶の中にかなりのインパクトを残すスープになっていると思います。
一方、これに対する麺は、蕎麦のように角が立ったストレートの細麺。ドイツ産のライ麦を使っているそうで、麺にはライ麦由来の黒っぽい色がついています。この細麺がしっかりスープを吸ってくれるので、麺をすするとものすごいスープの旨味が伝わってきます。そして噛めば小麦とは違って軽くナッツ系の風味を感じ、歯応えもあって麺を噛み切る時のプツンという感覚が気持ちいいです。
さてさて、トッピングのメインである鴨チャーシューに目を向けましょう。今回のチョイス・鴨ももチャーシュー、こいつがまたヤバい代物でした。元々甘口の醤油ダレで中までしっかり味がついているのですが、とにかく肉がしっとりジューシーで…もう、ラーメン屋の鴨肉チャーシューのレベルを遥かに超えてます。レアの状態で早めに食べるも良し、スープで肉に熱を通してから食べるも良し。いろいろなバリエーションで楽しめるし、これなら鴨肉6枚追加して総額が2000円を超えてしまっても全く後悔はありません。
最後に、味変として丼の縁に振られた粉山椒をスープと一緒に丼の中へ。こうすると元々透明感満点のスープに山椒の清涼感が加わって、スープの味の深みもグッと増していきます。西京極にある麦の夜明けに続いて、山椒をいい感じで使う京都のラーメン屋をまた発見できて嬉しいです。このまま山椒を使ったラーメンが京都のスタンダードにまでなってくれたらいいなぁ…
こんな感じのGion Duck Noodleの🦆🍜(鴨ラーメン)、とにかくものすごいクオリティで驚きました。インフレ地獄の世の中で、さらに祇園という土地で、この一杯がたったの1250円+税で食べられるのは、もはや奇跡に近いと言ってもいいような気がします。お店の場所が分かりにくいのも、なんか隠れ家っぽくていい感じですし…自分だけで楽しむのもいいですが、ラーメン好きの友人知人を連れて行ったら、きっと喜ばれると思います。
Gion Duck Noodlesのその他のメニュー例(値段は税別)
- 🦆🍜😋(特製鴨ラーメン) Mサイズ1850円
- 🦆🍒(鴨つけ麺 ベリーソース) Mサイズ1400円
- 🦆🍒😋(特製鴨つけ麺 ベリーソース) Mサイズ2050円
- 🦆🍊(鴨つけ麺 みかんソース) Mサイズ1600円
- 🦆🍊😋(特製鴨つけ麺 みかんソース) Mサイズ2250円
- 🦆🍚(鴨ご飯) Mサイズ650円
- 🦆🥩(鴨チャーシュー追加) 3枚 600円、6枚 1000円
すぐ近くに系列店のGion Duck Riceあり…Gion Duck Noodlesへのアクセスは、最寄り駅の京阪電鉄・祇園四条駅から徒歩8分
そんなGion Duck Noodlesのすぐ近くでは、系列店のGion Duck Riceも営業しています。こちらは世にも珍しい鴨ひつまぶしの専門店とのことで、新し物好きの食いしん坊の間で人気のお店になっています。今回食べた鴨チャーシューと同じクオリティの鴨肉が丼一杯食べられるなら、間違いなく行く価値があるお店だと思います。祇園に行ったら今回ご紹介したGion Duck Noodlesと合わせて、Gion Duck Riceの方も一度試してみてくださいな。
それでは、お店の詳細です…
Gion Duck Noodles (ラーメン / 祇園四条駅、三条京阪駅、東山駅)
昼総合点★★★★★ 5.0
住所:〒605-0073 京都府京都市東山区祇園町北側329 329 1 階D号
電話番号:090-7088-8526
営業時間:11:00-21:00
定休日:無休
駐車場:なし
クレジットカード払い:可
阪急京都線・京都河原町駅からだと徒歩10分で行けます。
P.S. 京都で美味しいラーメンをお探しのあなた、ぜひこちらの記事にも立ち寄っていってください…
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