ある時「京都市の南部には、あまり食べ歩きに行ってないんだよなぁ…」と思いながら、ネットリサーチをして探し出したお店の1つに、今回ご紹介するフカクサ製麺食堂があります。なんでも龍谷大学の南で2015年3月に創業したお店で、「おさかな鶏白湯」なるものが看板メニューなんだそうな。
で、その「おさかな鶏白湯」が実際どんな味なのか、機会があれば一度試してみようと思ったわけです。先日たまたま夕方までスケジュールが空いたので、京阪電鉄で京都を南下してお店に行ってきましたよ…
店主は元・和食の料理人…フカクサ製麺食堂はこんなお店
僕がフカクサ製麺食堂に到着したのは、とある平日のちょうど12時頃。お店が大学の近くにありますし、かなりの人気店との噂なので多少の行列は覚悟していたんですが、この日は店頭には待ち人の姿なくあっさり入店となりました。
入店する前に、店頭にある券売機で食券を購入します。これをみる限り、フカクサ製麺食堂は鶏ベースのラーメンで勝負しているようですね。サイドメニューはからあげと炙りチャーシュー丼、白ごはんか…「今はそれほど空腹感ないし、今回はラーメンだけでいいかな…とボタンをポチり。
店内には奥に伸びるような形でL字カウンター9脚。そのカウンターの中では店主が1人で黙々と仕事をしていました。僕の姿を見て空いている席へ誘導してくれたんですが、正直言うとちょっと怖かったな…この店主、元・和食の料理人とのことですが、頑固一徹系の人なんでしょうか?少し恐縮しながら指定された席に座って食券を渡しました。
特製おさかな鶏白湯:フカクサ製麺食堂の最上級ラーメンメニュー、実際に食べてみると…
今回僕が注文したのは、フカクサ製麺食堂の最上級ラーメンメニューである特製おさかな鶏白湯(お値段 税込1250円)。目の前に現れたラーメンはこんな感じで…
白濁したスープにローストビーフのようなレアチャーシューと海苔が3枚ずつ、煮卵1個に2種類の刻みネギとカイワレがトッピング。流石に最上級メニューだけあって、見た目になかなか豪華です。
そのスープを少しよく見てみると、スープの表面に細かい泡が全体的にたっているんですよね。このくらいの泡をエスプーマと呼ぶかどうかはわかりませんが…その泡系スープは濃厚過ぎずまったりとした鶏白湯(ちょうど一乗寺の名店・天天有の鶏白湯スープのような感じ)で、さりげなく魚介出汁を忍ばせている感じ。口に入れるとポタージュスープのようなとろみと程よく濃厚な鶏の旨味、そしてそれを横から支えるかのように、控えめな魚介出汁の風味を感じます。鶏も魚も自己主張が強くないのがいいですね。お互いを助け合うかのように見事にブレンドされていて…ここは和食出身の店主のさすがの腕、といったところでしょうか。
これに対する麺は、全粒粉入りの自家製中細麺。蕎麦のように角が立っていて、表面がツルッとしているので啜りやすく喉越し良好。泡系のスープをしっかり吸い上げて、細いながら割としっかりしたコシもあります。
ここで1つ嬉しいサプライズ。刻みネギの下にレアチャーシューが2枚隠れていました。なのでチャーシューは全部で5枚。隠れていた2枚はスープでしっかり温められているので、中まで熱が通ったチャーシューとしてレアチャーシューとは別の食感が楽しめます。1枚3mmくらいの厚さがあって肉肉しさも十分。しっかり肉食った気分にさせてくれます。
この日はご機嫌ナナメだったのか、店主の雰囲気が怖かったのでどうなるか…と内心思っていましたが、このラーメンで心が救われました。これでラーメンが「まずい」となったら、その日の午後をずっと悶々と過ごすことになったはずですから。鶏白湯と魚介…この味、僕も気に入りました。またお店の近くに来ることがあれば、このラーメンはリピートですね。
JR西大路駅前で2号店・麺屋一空も営業中…フカクサ製麺食堂へのアクセスは、最寄り駅の京阪電鉄・藤森駅から徒歩6分
そんなフカクサ製麺食堂は、2018年4月からJR西大路駅前で2号店・麺屋一空も運営しています。こちらのお店は本店とはちょっと違って、醤油 or 塩、清湯 or 白湯の4種類の味が楽しめます。両方の店舗で食べ比べをしてみるのもいいかもしれませんね。フカクサ製麺食堂のラーメンを気に入ったら、麺屋一空のラーメンもチェックしてみてください。
それでは、お店の詳細です。店舗データはこちら…
P.S. 京都で美味しいラーメンをお探しのあなた、ぜひこちらの記事にも立ち寄ってみてください…
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