京都には、老舗の漬物屋さんが運営しているという何とも不思議なカレーショップがあります。「何で漬物屋がカレー?」って思いますよね?もちろん、僕もそうでした。そのお店・欧風土鍋カレー 近江屋清右衛門のウェブサイトによると、その理由は10代目店主のカレー好きに加えて「漬物離れ対策」ということなんだそうな。確かに、どこのお店でもカレーには福神漬けがセットのように付いてきますし、カレーと漬物って切っても切れない関係なのかもしれません。
そんなことがきっかけでこのお店に興味を持った僕。当然「お店に行ってみたいなぁ…」と思っていて、令和5年春に丸太町通沿いにあるお店に行ってきました。でも、実はこの時すでにお店の移転が決まっていたので、そのまま記事にすることができなかったんですよね。しばし「どうしたものか…」と考えた挙句、「新店がオープンしたらもう一回行けばいいんじゃない?」という結論に達したわけです。さて…
丸太町通沿いから新京極商店街沿いに移転!新しくなった欧風土鍋カレー 近江屋清右衛門はこんな感じ…
欧風土鍋カレー 近江屋清右衛門は、2010年4月に京都の老舗漬物屋・総本家近清がプロデュースしたカレーショップ。丸太町通沿いで10年以上営業したのち、「より多くの人にカレーを…」との想いで、令和5年8月に四条河原町から近い新京極商店街沿いに移転となりました。
新店は建物の2階にあって、階段を上っていくとガラス張りのお店が左手に見えます。店内にはカウンター席4脚を含めて全部で20席。前店舗と同じく明るいカフェのような雰囲気があり、滞在中とっても気持ちよく過ごせましたね。
さて、席についてカレーの注文を終えると、店員さんが小皿に乗った漬物を運んでくれました…
この日のお漬物は赤カブだったのですが、春に前店舗に行ったときはゴボウの漬物でした。こんな感じで、カレーとは別にお漬物を出してくれるのは、さすが漬物専門店!って感じですよね。味も言わずもがな。カレーを食べに来ているのに、「この漬物でぶぶ漬け食べたいな…」と浮気しそうになりました。もちろんカレーショップですから、この突き出しのお漬物(無料なのでご安心を)のほかに福神漬けも卓上に用意されています。当然ながら、福神漬けは取り放題。この欧風土鍋カレー 近江屋清右衛門というお店、意外とお漬物好きにもたまらないお店かもしれません。
自家製カレー:欧風土鍋カレー 近江屋清右衛門が提供するベーシックカレー、そのお味はいかに?
今回僕が欧風土鍋カレー 近江屋清右衛門の新店舗で注文したのは、全メニューの基本となるベーシックカレーの自家製カレー(お値段 税込980円)。同じ値段でライスを小・中・大の3種類で選択ができ、僕はライスを大盛りで注文。それともう1つ、無料トッピングでチーズとフライドオニオンのどちらかを選択できるのですが、今回はチーズトッピングを選択しています。
注文してから待つこと5分超、目の前に運ばれてきた自家製カレーはこんな感じ…
舟形の器にチーズトッピングされたライスが入っていて、奥の土鍋に入ったカレーのルーがグツグツと煮えています。ところで、カレーを食べるためのスプーンの姿が見えませんが、一体どこに?実はテーブルの下に引き出しがあって、その引き出しを引くと…
こんな感じで、スプーンやおしぼり、紙ナプキンなど、必要なアイテムが出てくるようになっています。
それでは早速、ルーをライスの上にたっぷりとかけて…
実食へとまいりましょう…はっきり感想を言いますね。最高です。このカレー、今まで京都で食べてきたカレーの中でもトップクラスに大好きです。一言で表現すれば大人好みのスパイシーなカレーなのですが、黒胡椒の刺激と並行して濃厚なトマトの酸味と甘味、そしてヴイヨンのコクが豊かで、とにかく旨味がものすごいんです。春に丸太町の店でこのカレーを食べて思いっきり衝撃を受けて、今回2回目なのですが、その旨さは移転後も全く変わっていません。
そしてご飯もふっくら炊けていて、ご飯粒同士の間に隙間が十分にあるので、この中にルーがしっかり浸透していくわけです。口の中でライスの塊がほどけ、その間に入り込んでいたルーの旨味が舌全体に広がって…もうね、あとはご想像ください。結構スパイシーなので辛いのが苦手な人にはキツいと思いますが、市販の辛口カレーが食べられるくらいの人であればこのカレーは必食!と言っておきましょう。
【おまけ】今回おまけとして紹介するのは、本来メインでご紹介するだった欧風土鍋カレー 近江屋清右衛門の一番人気メニュー・自家製欧風とろとろ牛バラカレー(訪店当時 お値段 税込1380円)。新店舗になってからは「牛バラ肉のデミグラス煮込みカレー」と名前を替えて売り出し中。移転後はお値段 税込1450円とupしていますが、その分メインのお肉が15〜20%増量されているようです。
さてさて、このお肉もヤバかったんですよ。めっちゃ柔らかく煮込まれていてとろっとろで、カレールーの旨味と融合した肉の旨味は言葉にできないくらいの悶絶もの。さらに言うと、前店舗でのお肉のボリュームにもかなり驚いたんですが、そこからさらに15〜20%増量とは…これだけのお肉が食べられるのであれば、自家製カレーに500円追加しても全然惜しくない…というか、むしろかなりのお得感を感じます。お世辞抜きでカレーも肉も高級店クオリティ。ぜひ一度お試しあれ!
欧風土鍋カレー 近江屋清右衛門のその他のメニュー例(値段は税込)
- 京都ぽーくと京漬物のキーマカレー 1380円
- 有頭エビと貝柱フライのカレー 1380円
- 京都ぽーくのロースカツカレー 1420円
- 京の都もち豚のハンバーグカレー 1650円
- 京の肉のビーフカレー 1680円
注:欧風土鍋カレー 近江屋清右衛門では、カレーのテイクアウトにも対応しています。
すぐ近くでスープカレーの専門店も営業中…欧風土鍋カレー 近江屋清右衛門へのアクセスは、最寄り駅の阪急京都線・京都河原町駅から徒歩5分
そんな欧風土鍋カレー 近江屋清右衛門のすぐ近くには、姉妹店の土鍋スープカレー 近江屋清右衛門というスープカレー専門店も営業しています。これだけ美味しいカレーを出してくれるお店の系列店ですから、もう味は保証されたも同然です。京都のブランド肉を使った漬物屋作のスープカレー、一体どんな味がするんでしょうね?カレー好きのあなた、土鍋カレーのお店と合わせてスープカレーの店も要チェックです!
それでは、お店の詳細です。店舗データはこちら…
欧風土鍋カレー近江屋清右衛門 (カレー / 京都河原町駅、京都市役所前駅、三条駅)
昼総合点★★★★★ 5.0
住所:〒604-8035 京都府京都市中京区桜之町438−1 辨天堂ビル 2F
電話番号:075-254-0038
営業時間:11:30-15:00、17:30-20:30
定休日:火曜日
駐車場:なし
クレジットカード払い:可(電子マネーや交通系ICにも対応)
P.S. 京都で美味しいカレーをお探しのあなた、ぜひこちらの記事にも立ち寄っていってください…
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