毎年寒くなってくると無性に食べたくなるおでん…鍋もいいんですけど、お店で鍋を頼むときは最初からある程度のボリュームを注文しなければなりません。なので僕のようなお一人様だと、一品から注文できるおでんの方に使い勝手で軍配が上がります。
さて、今年の冬はどこでおでんを食べようか…夏の間からネットでリサーチをしていて、気になったお店をいくつかピックアップしておいたのですが、その中の1店舗が寺町高辻にあるだるまときんぎょというお店。なんでもこのお店、京都で人気の居酒屋・五十家グループで活躍していた方が独立して2010年に開いたお店なんだそうな。であれば、お味の方もまず保証されたようなものですな…
カジュアルで若者向けの雰囲気…おでんの人気店・だるまときんぎょはこんなお店
今回僕がだるまときんぎょに到着したのが、とある日曜日の夜9時頃。事前に予約せずふらりとやって来たので満席が気になってましたが、たまたま先客が食事を終えて退店するタイミングでの到着だったので、ラッキーなことに待ち時間なく入店となりました。
お店の広さは一般的なラーメン屋と同じくらいでしょうか。こぢんまりした店内にはカウンター席が8脚と、2人掛けの小さなテーブル席が4卓。席数はざっと見て15〜6人分といったところですかね。黒の壁紙と明るい木目調のシンプルな内装ですが、照明が明るく全体的にカジュアルな雰囲気がありますね。
お客さんのほとんどは若者で、デート中と思わしき男女客もちらほら…一方で、お店を切り盛りする店員さんは、真っ赤に髪を染めた女性2人と頭を丸めてちょっとイカつい雰囲気の男性の3名。カジュアルの域を通り越してファンキーな御三方ですが、接客には問題ないのでご安心を…
だるまときんぎょのおでんメニュー:値段書いてないけど大丈夫?店員さんに聞いてみると…
さて、だるまときんぎょの気になるおでんメニューはこんな感じ…
定番のおでん種から創作系まで、全部で15×2の30種類。ただ、当日売り切れたものの札は裏返っているので、この時に僕が注文できたのは22種類ということになります。まあ、これだけ種類があればいろいろ楽しめるし、お腹も十分満たされるのではないでしょうか。
ただ、札に値段が書いてないのが気になりますよね。お店の雰囲気や客層から見ても麩屋町103(旧:麩屋町うね乃)のような高級店ではないのは明らかですが、後になって「こんなに高かったの?」と愕然とするようなイベントは避けなければなりません。
なので、店員さんにざっくりと値段を聞いてみました。どうやらおでん種はそれぞれ150〜600円で価格設定をしているようです(この日のメニューで一番高いのは「えび」と「むかご」の2種類)。個別に値段は聞いていませんが、今後多少の値上げがあったとしてもドリンク付きで1人4〜5000円台で収まる感じじゃないでしょうか。
ちなみにドリンクは日本酒やワイン、ソフトドリンクなど、種類は少ないですが一通りのものは揃っています。ドリンクメニューを見ても、どちらかというと若者をターゲットにしたお店のように感じます。
定番から創作系まで、だるまときんぎょで食すおでんの数々…気になるお味はいかに?
それでは、この日の僕がだるまときんぎょで注文したおでんの数々をこれからご紹介していきましょう…
ポテサラ
まずはだるまときんぎょに来たら注文必須のポテサラ。他店のポテトサラダと何が違うって、使われるポテトも玉子も直前までおでん出汁で煮込まれているんですよね。なので、出汁の風味がしっかりしみ込んでいるわけです。かなりのボリュームがあって、そして温かい…優しいお出汁がじんわり効いていて、ほっこりした気分になれるポテトサラダです。
大根、じゃがいも、玉子
続いて定番おでん種から大根、じゃがいも、玉子の3種類。そういえば、じゃがいもと玉子がポテサラとかぶるなぁ…まあ、いいや。で、これらの3品、長時間煮込まれてクタッと柔らかくなった感じではなく、大根もじゃがいももシャキッとした歯応えを残していて、それでいて芯までしっかり煮えて出汁がしみ込んでいるくらいの茹で加減になっています。この辺は好みが分かれるところかもしれませんが、僕はこのくらいの味付けのおでんも普通に美味いと思います。
もチーズ袋
創作系からも1つご紹介。この「もチーズ袋」はその名の通り、中にお餅とチーズが入っています。そのお味は基本的には想像に近いものでしたが…
中のお餅が丸々1個ではなく、短冊状にカットされたものが詰まっていたんですよね。その上で、餅の中に軽く芯が残る程度の煮込み加減だったので、どことなくコシのあるうどんを食べているかのような食感を楽しめました。
豚しゃぶ
4品目にご紹介するのは豚しゃぶ。豚肉をおでん出汁で煮込み、仕上げに白胡麻と黒胡椒を軽く振って香ばしさを出しています。画像では伝わらないかもしれませんが、思っていたより肉厚で、割と食べ応えがありましたね。豚肉の旨味にほんのり和風出汁の風味がついて、あっさり上品に食べられます。
鳥もも
5品目は鳥もも。今までのあっさり目のおでん出汁とは違って、軽くとろみのついた濃いめの醤油出汁で煮込まれて出てきました。あんかけがかかったようなとろっとした表面と、柔らかく煮込まれた中の鶏もも肉が相乗効果で心地よい食感をつくり出しています。
シューマイ
6品目はシューマイ。おでんで焼売って珍しいですよね。これも鳥ももと同じく、とろみのついた濃いめの醤油出汁で煮込まれて出てきました。おそらく仕上げに唐辛子を足していて、ベースは和風出汁でありながら少しチャイニーズな雰囲気も出した味付けになっています。
雑炊
そして〆として注文した雑炊。あっさりおでん出汁を使ってご飯を軽く煮込み、最後に白胡麻と山椒を振っています。溶き卵が半分おでん出汁と一体化しているような感じで、お出汁全体にとろみがついています。口に入れると出汁の風味と卵の旨味がふわっと広がり、一瞬遅れて山椒の香りが鼻に届いて良い気分にさせてくれます。
以上にドリンクの烏龍茶をつけて、気になるお会計は4000円ほど。金額も想定の範囲内で、十分に納得できる食事でした。僕が今まで行ったことがあるおでん屋さんの中でもかなりカジュアルな雰囲気のあるお店なので、気になったら細かい心配をせずにまず飛び込んでみてはいかがでしょうか?
やはり事前の予約がおすすめ…だるまときんぎょへのアクセスは、最寄り駅の阪急京都線・京都河原町駅から徒歩5分
こんな感じのだるまときんぎょ、夜遅くまでお客さんが絶えない人気店ですので、可能であれば事前の予約がおすすめです。食べログの基本情報によると、予約日の1週間から電話で予約を受け付けているとのこと(ネット予約不可)。不定休のお店ということもあるので、当日の訪問の場合でも事前に電話連絡を入れておく方が確実です。
それでは、お店の詳細です。店舗データはこちら…
ちなみに京阪電鉄・清水五条駅からだと徒歩8分で行けます。
P.S. 京都で美味しいおでんをお探しのあなた、ぜひこちらの記事にも立ち寄っていってください…
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