地元の明石市では知らない人はいないと言われるほど有名なイタリアンレストラン・トラットリア・ピッツェリア・チーロ(TRATTORIA PIZZERIA CiRO)。ピッツァの本場ナポリで修行した職人さんが2004年に開いたお店で、とにかくものすごい人気なんだとか。
そんな噂が前から僕の耳にも届いていて、チャンスがあればランチしたいなぁ…と思っていたんですよね。で、ある時週末に明石に行く予定ができて、早速お店に予約の電話を入れたのですが…
ランチは特に予約困難…チーロで席を確保したければ2週間前の朝10時から電話をかけまくるべし!
チーロでは訪店の当日からちょうど2週間前から電話予約を受け付けているのですが、僕がその2週間前のお昼前に予約の電話をかけたところ、すでにランチは予約で一杯と断られてしまいました…
信じられます?開店して30分足らずですよ?それでランチの予約締め切りって、どんだけ人気あるんですか…ちなみにチーロは50席分くらい客席のある比較的大きなお店。確かに週末なので人が集まりやすいとはいえ、流石にここまでの人気ぶりは想定外でした。残念ながら念願のチーロ訪店は叶わず、あえなく撃沈…
と意気消沈して電話を切ろうとしたところ、お店の方から助け船が…ランチは一杯だけど、ディナーなら席を用意できるとのこと。いや〜、嬉しかったですね。その日の帰宅は遅くなってしまいますが、せっかくの明石訪問の機会を無駄にしたくないですからね。一旦予定調整のために電話を切って、スケジュールをアレンジして夜の予約を取りました。
こんな感じで、チーロの席争奪戦は大堀史上最強クラスの凄まじさです。予約なしでの訪店は撃沈する可能性大ですね。席を確保したければ、訪店日の2週間前の朝からスマホを片手に構え、ひたすら電話をかけまくることをおすすめします(ちなみにお店のフェイスブックによると、朝10時から電話で予約受付開始だそうです)。
地元明石産の海の幸を使ったメニューが100種類以上!一部のメニューはお持ち帰りも可能
さて、予約をとった当日の18:30にチーロに到着。2016年に移転してきたというお店の場所は、目の前が海というなかなかのロケーション。すぐ前に小島があるので(地図で見てもちょっと邪魔な感じ…)海を見渡せるというほど視界が開けてはいませんが、そばには船がたくさん停まっていて、雰囲気はなかなか味がありますね。
そんなチーロのメニューですが…久々にメニューを眺めてフリーズしました。分厚いメニュー帳に記載された料理の数々…地元明石産の海の幸の海の幸を使ったメニューが、前菜・ピッツァ、メイン含めて100種類では全然済まないくらいあるのです(ちなみにランチメニューの設定はなく、昼夜同じメニューです)。
いや〜、何を食べれば良いのか迷います。だって、本当にどれも美味しそうなんですもん。そりゃあ地元の人も何度でも足を運びたくなりますよね。納得です。でも、初めての人はきっと僕のようにあれこれ迷うので、お店のおすすめをピックアップしてコースメニューを設定してくれたら嬉しいかな…
ちなみに、地元の人は重々承知と思われますが、チーロの一部のメニューはお持ち帰りにも対応しています。そんなわけで、地元の人はぜひテイクアウトを積極利用してください。そうすれば僕のようなよそ者が明石の魅力を堪能できる確率が上がるわけで…(冗談ですよ)
チーロのおすすめメニューを中心に前菜からメインまで4品チョイス。さて、そのお味はいかに?
それはさておき、こうしてメニュー選びで難航した僕は、最終的におすすめメニューを中心に前菜、ピッツァ、パスタ、メインの4品を注文することにしました。明石の人気イタリアン・チーロの料理を実際食べてみてどうだったか?順番に書いていきますね…
前菜:海の幸のアンティパストの盛り合わせ
前菜に選んだのは「海の幸のアンティパストの盛り合わせ(お値段 1人前950円+税)」。目の前に運ばれてきた瞬間、チーロが凄まじい人気を獲得した理由が1つわかりました。たった950円でこのボリューム…すごくないですか?
ガーリック風味のサーモンにバジル香る鰆のジェノベーゼソース、フルーティーなタコのオリーブオイルマリネなど、海の幸を使った5種類の前菜がワンプレートに。これにフォカッチャとコーヒーなんかがついたら、もう立派にランチメニューとして成立ですよね。
ピッツァ:本日のおすすめからハーフ&ハーフ
続いて運ばれてきたのは、本日のおすすめメニューに載っていたピッツァのハーフ&ハーフで、左がフリアリエッリというナポリの菜の花を使ったピッツァで、右側が定番のマルゲリータです。画像では伝わりにくいかもですが、このピッツァも直径が30cmくらいあってかなりデカいです。
ただ正直言うと、これに関しては僕の想像と違ったものが出てきました。ナポリピッツァって竈であまり長時間焼かずに提供されて、外はパリパリでも中はふんわりもっちりの食感が楽しめるものだと思ってました(沖縄のピッツェリア・バカールのピッツァのような感じ)。でも、このピッツァはしっかり熱が通ってしまっていて具材から水分が飛んでしまい、生地ももちもち食感ではなくてトーストのようなサクサク食感になってましたね。
個人的に受けた印象としては、ナポリピッツァというよりアメリカ系のピザに近い感じでした。これ、今回たまたまなのかなぁ?お店が忙しすぎて、取り出すのに時間がかかってしまったとか…もしチーロでピッツァを食べたことがある!っていう人がいたら、下のコメント欄に体験談を書いてもらえませんか?
パスタ:アンコウとトマトの漁師風ショートパスタ パッケリ
3品目は、再び本日のおすすめメニューからアンコウとトマトの漁師風ショートパスタ パッケリ(お値段 1700円+税)。実はこの時僕はアンコウもパッケリという名のパスタも初めて。どんなのが出てくるんだろう…と楽しみにしてましたが、こんな感じなんですね。
初体験のアンコウは、白身の部分とゼラチン室の部分が半々くらいあって、白身は見た目通り淡白ですが他の白身魚と違って身に弾力があってフワッとしてました。一方のゼラチン質の部分は見た目通りプルプルで、苦手な人には耐えられない一方、好きな人にはたまらない至福を体感できます。1つ難点を挙げれば、骨が不規則なのでちょっと食べにくいことかな…でも、冬にアンコウ鍋を食べたくなる人の気持ち、よくわかりました。
一方のパスタは、確かにショートパスタと言われればそうかもしれないけれど、1つ1つがフォークに収まりきらないくらいデカい!生地の厚みもしっかりあって、見た目以上に歯応えがあります。なので、スープのような薄味トマトソースはもう少し濃度を上げてもいいかなぁ…と思いました。でも、そうするとアンコウの方と合わなくなるかな?う〜ん、難しい選択だ…
メイン:本日の魚料理から舌ビラメのパン粉焼き
そしてこの日のメインは、本日の魚料理(お値段 1600円+税〜)の中から店員さんとの相談で決めた舌ビラメのパン粉焼き。大きなカゴいっぱいに入った大小様々な魚から1つをチョイスするのですが、これまでの注文から食べ切れるか心配になった店員さんが、小さめの魚をおすすめしてくれました。
小さめの魚とは言っても、丸々一匹調理して出してくれますから、これ一皿で普通に満足できるくらいのボリュームはありますね。淡白な白身に軽く焦げたパン粉と香草がパリッとした食感と香りを追加。ここにレモン汁を垂らして口に入れると…これはもう想像に難くない味ですが、焼き加減で味を損ねてしまいかねないシンプルな料理、その点でも魚の美味しさをしっかり堪能できる焼き加減になっていると思います。
以上4品を完食して、デザートがわりに食後酒を1杯いただいて、この日のお会計は税込みで8000円弱。料理一品の値段はそれなりにしますが、とにかくボリュームがすごいので2〜3人でシェアしながらいろいろ注文するのがおすすめです。
お店の雰囲気も全然気取ったところがなく、奥には個室席もあるので、小さな子連れでも気兼ねなく食事を楽しめそうです。そんな家族客に優しいところも、チーロが明石の人に絶大な支持を得ている理由の1つなのかな…と思います。
クレジットカード払いができないのは痛い…チーロへのアクセスは、最寄り駅のJR山陽本線・明石駅(山陽電鉄・山陽明石駅)から徒歩9分
そんな明石の名店・トラットリア・ピッツェリア・チーロですが、この規模のレストランでクレジットカードでの支払いができないのは正直痛いです。いくらチーロがコスパに優れた店とはいえ、2〜3人でワイン飲んで食事すればすぐにそれなりの値段になってしまいますし、防犯的な観点から多額の現金を持ち歩きたくない人は多いですからね。お店の方、もしこの記事を読んでくれる機会があったなら、クレカ使用について一度考えてもらえませんか?
それでは、お店の詳細です。店舗データはこちら…
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