烏丸御池の交差点から西へ向かい、柳馬場通りを下って、三条通りと交わる手前馳走いなせやはあります。京都らしく、通りから少し奥まったところに店の入り口があるのですが、そんなちょっとした京都らしさで店の高級感や敷居の高そうな雰囲気が加わるから不思議ですよね…
馳走いなせや|朝食からランチ、ディナーまで…お一人様にも居心地の良い、居酒屋的雰囲気の残る高級和食店
玄関で靴を脱いで中へ…その正面にはL字型のカウンター10席があり、板前さんに促されて一番端の席に座りました。店内は古民家を改造したような造りになっていて、奥にも広いテーブル席や少人数用の個室があって、外見以上に広いです。落ち着いたジャズが流れ、高級店でありながらどこか居酒屋的な雰囲気もあわせ持っています。
そんな馳走いなせやですが、ランチタイムには高級店の味がリーズナブルで楽しめます。ランチメニューをいくつかご紹介すると…
- 極上平井牛 サーロイン重 2380円
- 馳走いなせや御膳 2100円
- 日替わりおばんざい定食 1200円
- 担々麺セット 1300円(単品 950円)
- 親子丼セット 1180円(単品 950円)
※セットメニューはご飯、一品、漬物付き
担々麺:白味噌の甘みと鶏の出汁が活きた上品な味…辛いものが苦手な人にもおすすめ
これらのメニューの中から、今回僕がオーダーしたのは担々麺(単品) 950円(+税)。高級和食店が作る担々麺ってどんなものか、試してみたくなったのです。その担々麺はこちら…
黒い器にスープの白がよく映えます。ラー油は別に添えられてあり、お好みで後から入れられるようになっています。
まずはスープを一口…鶏の出汁に加えて、白味噌の甘みと白ゴマの風味がふわ〜っと優しく口の中に広がります。この段階では全く辛味がなく、さらっとしていて上品な和風のスープを飲んでいる感じです。これなら辛いものが苦手な人にもおすすめできますね。
これに対する麺は、細めでやや透明感のあるちぢれ麺。ちぢれ部分でスープをしっかりからめ取り、口の中では控えめにしながら、ツルツルと喉を通っていきます。
ただ、やはり担々麺としては、このままではちょっと物足りない感じも否めません。中央の肉味噌もどちらかと言えば甘めの味付けなので、どうしても辛味の成分が足りないのです。
そこで、小さなガラス瓶に入ったラー油を器一周分、回しがけします。食べかけなので画像を残していませんが、白のキャンバスに赤い油滴を作って、何やら芸術的な見栄えになったりします。
すると、ラー油の香ばしさがスープに加わって、一気に担々麺らしさが蘇ります。そんなにたくさん入れなくても大丈夫。辛味は白味噌と白ゴマに打ち消され、ラー油の香りだけがしっかり残った担々麺…担々麺を食べたいけれど辛いのが苦手という人も、ぜひ一度試してみてください。
ちなみにこの担々麺ですが、夏限定で冷やし担々麺もやっています。単品1050円、ご飯、一品、漬物付きのセットが1400円(税別)。1日20食限定です。興味のある方はお早めに…
完全予約制で朝食もやっています…馳走いなせやへのアクセスは、最寄り駅の京都市営地下鉄・烏丸御池駅より徒歩5分
ランチの他にも、馳走いなせやは前日までの完全予約制で、京名物尽くしの朝食「一汁十菜」を提供しています(2500円+税)。毎週火〜土の8時、9時、10時スタート。チャンスがあれば朝ごはんも狙ってみたいと思います。
それでは、店舗の詳細です。
一駅隣の京都市役所前駅から徒歩7分。阪急京都線の京都河原町駅からだと徒歩14分とちょっと遠いですが、一応歩ける距離にはあると思います。
P.S. 京都で美味しい和食をお探しのあなた、ぜひこちらの記事にも立ち寄っていってください…
P.P.S. 担々麺はやっぱり辛くないと…という方は、こちらのお店に行ってみてはいかがでしょうか?
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