AIが選ぶ「本当に美味しいラーメン」。今や時代は、ラーメンを食べたことのないAIがうまい店を判断するようになりました。
東京大学発のベンチャー企業・TDAI Labが、独自開発のAIでネット上の口コミからフェイクレビューを検知・排除し、残った本当に信頼できる情報を使って都内のラーメン屋をランクづけしたそうです。その結果、東京で凌ぎをけずる数々の名店を抑えて第1位に輝いたのは、はっきり言って予想外のお店でした…
青島食堂|東京大学発のAIが選んだ「本当に美味しいラーメン百名店 in 東京2019」第1位!新潟発の生姜醤油ラーメンのお味はいかに?
ミシュランのビブグルマンを獲得した銀座八五やトイ・ボックスなど、数々の有名店を抑えてランキング第1位に輝いたのは、秋葉原にある青島食堂というお店でした。青島食堂とは本店が新潟県長岡市にある生姜醤油ラーメンの元祖で、創業50年以上の歴史を誇り、新潟五大ラーメンの一角を担うほどの老舗ラーメン店。秘密のケンミンshowでご当地グルメとして紹介されるなど、新潟県内ではかなり有名なお店らしいです。
秋葉原の青島食堂は現在新潟県外に存在する唯一の支店で、こちらも「寺門ジモンの取材拒否の店」や「嵐にしやがれ」など、各種メディアやフードブログで紹介されている有名店。食べログやツイッターの口コミも「うまい」と上々の評価で、地方のお店が都会に進出して栄冠に輝くという1つのストーリーを感じます。
とは言っても、当の青島食堂さんはそんな名誉には全く興味がなく、日々淡々と営業を続けているように見えます。雑居ビルの1階にある店舗は外観、内観ともにほぼ全く装飾されていませんし、お店の側面なんか四六時中シャッターが下りてます。ホームページもあるにはありますが、随分昔に作られてそのまま放置されているような印象を受けます。
そんなお店に午後2時すぎに訪れると、このようにランチタイムの混む時間を過ぎても20人くらいの行列ができていました。この先の角を右に曲がったところがお店の入り口。この位置から入店まで30〜40分くらいかかりました(実は店内にも5〜6人ほどの待機スペースがあり、店の中でさらに10分ほど待ちます)。もちろん、この後もお客さんは続々とやって来ては並びます。待ち時間をできるだけ少なくしようと思ったら、もうちょっと遅い午後3〜4時くらいの訪店が良さそうです。
チャーシューがとにかく安い!生姜醤油ラーメンにトッピングを追加してお好みスタイルのラーメンを
入店したら、入り口すぐ右手の券売機で食券を購入します。青島食堂 秋葉原店のラーメンメニューは、基本の生姜醤油ラーメンである「青島ラーメン」と、そのチャーシュー麺バージョンの「青島チャーシュー」の2種類しかありません(それぞれ麺量を普通 175gと大盛り 250gを選べます)。
ここにチャーシューや6つ切のり、ほうれん草、メンマ、刻みネギをお好みでトッピングして、自分好みのラーメンを作ることができますが…メニュー右下の「柿の種(お値段 540円)」って?どうやら、青島食堂監修で作ったお土産用の柿の種があるようです。どんな味がするんでしょうか?ちょっと興味をそそられました。
食券を購入して待機席に座ると、厨房から店員さんが…
食券を見せてくださ〜い!!
と声をかけてきます。青島食堂の食券は他店よりもかなり大きく作られていて、遠目で見ても注文したメニューがわかるようになっています。声がかかったら、店員さんに向けて食券を見せてあげましょう。
青島チャーシュー:生姜が効いて身体がポカポカ温まる…冬の寒い時期にはぜひおすすめ
さて、青島食堂の客席は、厨房に沿ってカウンター席が9客のみ。新型コロナの影響で、それぞれの席が即席ビニールシートで区切られています。食べ終わった人がポツポツと席を立って店を出ていきますが、青島食堂では空いた席に次のお客さんがそのまま座るルールになっています。
お客さん同士で席を詰めあったりするようなことはありません。パートナーや友人同士、子連れで食べにきた場合、食事中は席を離れて食べることになりますので、その点は少し注意が必要かな…
僕が座ったのはちょうどカウンターの中央、厨房全体がよく見渡せる席。すでに食券を見せているので、注文した青島チャーシュー(お値段 900円)は着席してすぐに着丼となりました…
かぐわしく醤油の香りを放つ丼には、チャーシューを始めほうれん草、メンマ、海苔が乱雑に散りばめられています。一応、トッピング用の具材はこの一杯に一通り入っているようですね。券売機で購入するトッピングは、その量を増量するために使うのでしょう。チャーシュー増しや自家製麺増しなど、それぞれせいぜい100円のプラスなので、最初からお好きなトッピングをガンガン増量しておくのもいいかもしれません。
まずスープをすすると…濃口醤油に豚の旨味、そこに生姜がしっかり効いていて、濃厚だけど後味スッキリ。スープに溶け出した背脂の旨味が詰まっていながら、絶妙に効いた生姜で豚の臭みが全く感じられません。
ただ、このスープはけっこう化学調味料も使われているとのことで、ラーメンマニアの批判の対象にもなっている罪なスープでもあります。まあ、僕は別にラーメンばかり食べているわけではないので、「たまに食べるくらいなら大丈夫でしょ?」としか思いませんが…
一方の麺は新潟の製麺部で作られている自家製の多加水麺。ちょっと柔らかめで、軽めのちぢれが適度にスープと絡み、つるんとした喉越しを残してスイスイ胃袋に収まっていきます。でも、個人的にはもうちょっと麺固めでも良いかなぁ…実際そのように注文している人もいたので。
そして、青島食堂ファンの間でも評価が高いチャーシュー。乱雑に刻まれた大小厚さ様々なチャーシューが、お店の運営方針をそのまま表しているかのようです。そのチャーシュー、もちろん柔らかくジューシーでうまいのですが、まとめて口に放り込むとチャーシューの形の不揃いが粘膜にいい刺激を与えてくれるんです。
このチャーシューまとめ食いがとにかく快感で、一気にチャーシューを食べ切ってしまいました。チャーシュー増量も安いし、最初からチャーシュー増しをオーダーしておくべきだったな…
最後にもう一つ。ラーメンを食べ進めていくと、すでにお腹に収まった生姜の効果で徐々に身体がポカポカあったまってきます。生姜が結構入っているので、薬効としてもなんか期待できそうです。化学調味料が気になるところではありますが、特に冬場の冷え込む時期には、身体を温めるためにおすすめできる一杯です。
本店のある新潟も気になる…青島食堂 秋葉原店へのアクセスは、最寄り駅のJR山手線・秋葉原駅から徒歩6分
それでは、お店の詳細です。店舗データはこちら…
東京メトロ・岩本町駅やJR総武線(都営浅草線)の浅草橋駅からもほぼ同じ距離で、お店までそれぞれ徒歩6分で行けます。
ちなみに、本拠地である新潟県には長岡市と新潟市に合計8店舗あります。新潟に行かれることがあれば、本拠地での生姜醤油ラーメンも試してみてはいかがでしょうか?
- 長岡市:宮内駅前店(本店)、曲新町店、曙店(製造工場)、宮内店(製麺部)
- 新潟市:東堀店、西堀店、(司菜)南万代店、(司祭)朱鷺メッセ店
P.S. 東京で美味しいラーメンをお探しのあなた、ぜひこちらの記事にも立ち寄ってみてください…
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