食通としても知られる名司会者・タモリが「日本一のうなぎ」と大絶賛するうなぎ料理専門店が博多の中洲にあります。そのお店・博多名代 吉塚うなぎ屋は明治6年創業で、すでに創業150年を超えた老舗中の老舗。タモリの「日本一」発言がなかったとしても、その長い歴史を見れば地元の人に愛されてきたお店であることは容易に想像できます。
そんな博多を代表する鰻屋さんでは、どんなに美味しいうなぎが食べられるのか?何年も前からず〜っと気になっていて、令和6年春の訪福の機会に吉塚うなぎ屋へうな重を食べにいく予定を入れました。僕個人的にもうなぎは東京のうなぎ和友へ行って以来で約1年ぶり。めちゃくちゃ楽しみでワクワクが止まりません…
博多名代 吉塚うなぎ屋は待ち時間に整理券を発行中!土曜日のランチタイムはさすがの大混雑も長蛇の行列に並ぶ必要なし
僕が博多名代 吉塚うなぎ屋に到着したのが、とある週末のちょうど12時頃。とにかくすごい大混雑でした。建物の1階が駐車場と待機スペース、2階と3階が客席スペースになっているのですが、客席に上がる階段のところにものすごい人だかりが…多分40〜50人くらいの人がいたんじゃないでしょうか?
でも、本当はお店の中で待ち続けなくてもいいんですけどね(みんな店内で待っていたのは、外が雨だったからと思われます)。2階の入り口前に整理券発行機が置いてあり、整理券に印刷されたQRコードからメアド又はLINEの登録をしておくと順番が近くなった時に通知が届くようになっているからです。
このシステムのおかげで混雑時にも長蛇の行列に並ぶ必要がなくなり、店外でのんびり時間を潰すことが可能になりました。待ち時間は近くの川端通商店街をふらつくのもいいかもしれません。ちなみにこの日の僕の待ち時間は、お一人様特権が発動して予想より少し早めの約20分。元々このお店は2階だけで72席、3階にも最大56席ある大型店舗ですから、意外とお客さんの回転も早そうですよ。
博多名代 吉塚うなぎ屋の最上級うな重で、タモリの「日本一」発言の真偽を検証してみた
さて、今回僕が博多名代 吉塚うなぎ屋で注文したのは、うな重の中で最上級メニューである特うな重(お値段 税込4990円)。注文を終えてしばらくすると、まずはお茶の入った急須とうなぎのタレが入ったお皿が運ばれてきました…
このうなぎのタレ、創業時から継ぎ足しされて今に続く秘伝のタレなんだそうな。150年以上昔から続く秘伝のタレ、これだけはどう足掻いても新鋭店にはマネできませんよね…
そしてさらに待つこと数分、念願の特うな重と肝吸いが到着したのですが…
このように、吉塚うなぎ屋のうな重は二段の重箱に収められていて、上段のうなぎの蒲焼、下段のご飯が別々になっています。うなぎもご飯もタレも別容器…これだけで他店のうな重より高級感を感じるのは僕だけでしょうか?
それでは早速、うなぎを濃厚な甘さとコクを携えた別皿のタレにつけて…
オン・ザ・ライスにしていただきます…皮目はもちろん身の方もしっかりと焼いていて、かなり香ばしいです(なんでも「こなし」と名付けられたこのお店独自の焼き技があるのだとか)。香りはもちろん歯応えもパリッとしていて、パリパリに焼き上がった蒲焼の表面を口の中で噛み砕くのがとっても気持ちいいです。
そうかと思えば、しっかり肉厚の身の中心部はふわっとしていて、うなぎの上品な食感の部分も十分に楽しめます。旨味もギュッと詰まっていますが、脂はそれほど濃厚ではない…というか、むしろ少なめなので、食べ進めていく中でしつこさを感じることなく最後までペロリと食べられます。
そうそう、タレも濃厚な旨味があるのに全体的にまろやかで、すごく上品な感じでした。そのタレでしっかりうなぎに味がついているので、僕個人的には別皿のタレがなくても全然物足りなさは感じなかったですね。むしろ、その分うなぎそのものの旨味をより強く感じられて僕は好きでした。タレをかけてオン・ザ・ライスでも楽しめて、うなぎの蒲焼そのままの味も楽しめる…うな重と単品の蒲焼を2つオーダーしたのと同じ楽しみ方ができて、すごく得した気分になれました。
そしてこのうな重には、無料で肝吸いがついてきます(うなぎの肝が苦手なら、赤出汁にも変更できます)。透明感ある薄味のお出汁の中に、栄養満点のうなぎの肝が1つ。お店によっては別料金になるうなぎの肝吸いがうな重にセットでついてくるのはすごく嬉しいことですよね?この肝吸いも含めてお値段 5000円を切ってくるわけですから、高級店というイメージに反してかなりコスパも高いお店じゃないかと個人的には思います。
ただ1つ残念だったのが、うなぎに合わせるご飯の炊き上がり。全体的にべちゃっとした感じになっていたんですよね。これでご飯粒がしっかり立った炊き上がりだったら、もうこのうな重に文句のつけようは全くありません。本当に日本一かどうかはともかく、タモリが大絶賛するだけのことは間違いなくありますね。
吉塚うなぎ屋のその他のメニュー例(値段は税込)
- うな丼 うなぎ2切 2150円〜
- うな重 うなぎ4切 3570円〜
- 蒲焼6切 5400円
- 素焼6切 5500円
- うなぎ茶漬 1800円
- うざく 960円
- うまき 610円
うな重のお持ち帰りもできます…博多名代 吉塚うなぎ屋へのアクセスは、最寄り駅の福岡市地下鉄七隈線・櫛田神社前から徒歩3分
そんな博多名代 吉塚うなぎ屋では、うな重のお持ち帰りにも対応しています。お持ち帰りの場合は、店内飲食の時より数十円くらいですがお安くなっているようです。お店の近くのホテルに泊まっているなら、わざわざ長時間待つよりテイクアウトして部屋で食べる方が時間の節約ができて賢いですよね。もし興味があれば、お店に直接電話して詳細を聞いてみてくださいな。
それでは、お店の詳細です…
博多名代 吉塚うなぎ屋 (うなぎ / 櫛田神社前駅、中洲川端駅、祇園駅)
昼総合点★★★★☆ 4.5
住所:〒810-0801 福岡県福岡市博多区中洲2丁目8−27
電話番号:092-271-0700(電話予約可)
営業時間:10:30-20:00
定休日:水曜日、年末年始、お盆
駐車場:5台分あり
クレジットカード払い:可
福岡市地下鉄空港線・中洲川端駅からでも徒歩5分で行けます。
P.S. そう言えば、京都に「日本一のうなぎ」を自称する老舗がありましたね…
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