「ミシュランガイド奈良」というものがあるの、ご存知ですか?あのミシュランが、日本という国では収まり切らず、奈良県という一地域にフォーカスしたガイドブックを出すとは…個人的に驚きです。それだけ奈良県の飲食店のレベルが非常に高いと言うことなのでしょう。
その奈良県のミシュラン2017年版特別版に掲載された、今回ご紹介のラーメン屋「トリカヂイッパイ」。近鉄生駒駅からちょっと離れた不便なところにあるにもかかわらず、ランチタイムには多くのお客さんで賑わっていました…
トリカヂイッパイ|ミシュラン認定の看板メニュー・醤油らぁめんは、お客様の声とともに別次元へ進化
奈良県の飲食店は、使う食材に強いこだわりを持ったお店が多いようですね。先日ご紹介した、生駒で栽培された野菜にこだわったナイヤビンギもそうですね。トリカヂイッパイも例に漏れず…
- 北海道産の超強力粉「ゆめちから」100%の自家製麺
- 京赤地鶏の親丸鶏とガラを使った清湯スープ
- 島根県産生揚げ醤油に独自の火入れを行い、魚醤とブレンドしたタレ
- ゆっくり時間をかけて帝王ん調理した国産の鶏ムネ肉
- 逆浸透膜式浄水器で徹底的に不純物を除去した水
を使い、東京で修行をした店主の努力の結果、富雄にある人気店・ラーメン屋みつ葉の店主に「奈良のあっさりラーメンに一つの歴史を刻んだ」とも言わしめるほどのラーメンを創り出しました。
こちらが、その「ラーメンみつ葉店主おすすめ」の看板メニュー・醤油らぁめん 750円…
このラーメン、開店当初は味があっさりし過ぎていて、お客さんにインパクトを残せなかったようです。でもここで終わらず、お客さんの意見を地道に聞いて研究を重ねた結果、それまでとは比べ物にならないレベルに進化。その結果がミシュラン特別版に現れ、今では交通に不便な場所ながら行列店の仲間入りを果たしました。
実際食べてみると…見た目に反してかなりインパクトの強い味付けです。スープを一口すすると、鶏のダシがガツンと口の中を刺激します。鶏ガラベースのラーメンで、ここまでスープが強いラーメンは、今まで食べたことありません。かと言って全然しつこくなく、後味残さずサーっと風味が引いていきます。
一方、麺も見た目以上にコシが強く、味の強いスープに全然負けていません。そして不思議なことに、お互いしっかり自己主張しながら相手を邪魔していないんです。相性が良いというのではなく、お互い存在感を強くアピールしながら両立している…そんなイメージです。
最後に、器に3枚入った鶏チャーシュー。胸肉ですがパサつかずしっとりとしていて、主張の強いスープや麺に対してちょっと箸休め的な存在です。非常に濃厚なラーメンですが、この鶏チャーシューのおかげて途中で疲れを感じることなく、あなたを一気に完食へと導きます。
この醤油らぁめん…もしあなたが「開店初期に食べて以来ご無沙汰…」という感じなら、ぜひ一度時間をつくってもう一度食べてみてください。以前のラーメンとの違いに、きっと驚かれることと思います。
ミシュラン認定・ラーメンみつば店主絶賛おすすめの醤油らぁめん:トリカヂイッパイへは近鉄生駒駅から奈良交通・俵口バス停下車
それでは、店舗の詳細です。
お店へのアクセスは近鉄生駒駅から歩いても行けますが、ちょっと遠いので土地勘がない人には駅からのバス利用がおすすめです。お店は阪奈道路生駒インターのすぐ近くにあります。
追記:トリカヂイッパイのメニューに一部変更あり!特製和えそばとKIMAGURE丼を食すの巻(2020年6月記載)
さて、生駒で用事があったついでに、1年以上ぶりのトリカヂイッパイ再訪!新型コロナの影響で以前に比べると客足はちょっと鈍いかな…とも感じましたが、それでも夕方の開店後から取っ替え引っ替えお客さんがやって来るのはさすがです。
この1年ちょっとの間、新型コロナの他にも消費税増税がありました。その関係上、トリカヂイッパイもメニュー変更+値上げを行っているようでした。前回の記事と比較すると、夜限定のセリカと月1回の限定メニューがなくなっています。新メニュー例を下に載せておくので、これからトリカヂイッパイに行かれる際は、こちらのメニューをご参照ください。
トリカヂイッパイの新メニュー例(2020年6月現在)
- 醤油らぁめん 並800円、特製1050円
- 塩らぁめん 800円、特製1050円
- 味噌らぁめん 900円、特製1150円
- 和えそば 800円、特製1050円
- 本日の限定 900円
- 全部のせ(味玉+鶏チャーシュー) 250円
- KIMAGURE丼 400円
今回注文したのは、トッピング全部のせの特製和えそばと、サイドメニューのKIMAGURE丼。まずは特製和えそばからご紹介…
中央に温泉卵と鶏ミンチ、具材は時計回りにネギ、鶏チャーシュー、煮卵、ネギ、ニンニク(ニンニクか山椒のどちらかを選べます)、刻み海苔。これを見て、卵が被ったことに「しまった!」と思いましたが、それはもう後の祭り…
丼全体を均一になるまで混ぜて実食…細いのにコシの強いストレート麺は相変わらずの美味さ。醤油と和風出汁のタレが麺をコーティングして、口の中で並々ならぬ存在感を発揮します。並盛なのに麺が210gもあって、これだけでかなりお腹は満足できるはずです。
甘めに味付けされた鶏のミンチに加えて、3枚も入ったしっとり鶏チャーシューで肉好きにも大満足。一方、ニンニクはそれほど効いていないので、帰りの電車内も安心?です。
そして、もう一品のKIMAGURE丼のご紹介…
頂上に鎮座している温泉卵を見て、もう一度「しまった!」と思った僕。でも、それも今となっては後の祭り。夕食だけで卵3個か…まぁ、居酒屋で出し巻き卵頼んだら卵2〜3個分は当たり前なので、いいか!
で、このKIMAGURE丼にトッピングされたレアチャーシューが、とにかくすごい!イタリア産のドルチェポルコという豚肉を使っているようですが、分厚くスライスされたお肉から脂の旨味がじわ〜っと滲み出てくるんです。着丼直前にバーナーで炙られたお肉は香ばしくもあり、脂が熱で溶けているんでしょうね。ものすごい旨味を感じます。
しかも、このレアチャーシューが4枚も!見た目に反してかなりガッツリですし、これがたったの400円って…僕の中では、このKIMAGURE丼はトリカヂイッパイでの必食メニューになりました。
P.S. 奈良県で美味しいラーメンをお探しのあなた、ぜひこちらの記事にも立ち寄っていってください…
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