北摂随一の商業的中心地・千里中央から少し北に行ったところに、常に地元の人で混雑している天ぷらの山 箕面本店という博多風天ぷら専門店があります。揚げたての天ぷらをとってもリーズナブルに美味しく食べられるお店として定評があり、日によっては駐車場の空き待ちで車の行列ができるほどの人気店なんです。
そんな天ぷらの人気店へ「ランチタイムのピークを過ぎた時間なら待ち時間なしで入れるんじゃないの?」という安易な発想のもと、とある平日の午後2時くらいに初訪問。実は今回「博多風天ぷら」なるものの初体験。どんな天ぷらが出てくるのか、興味津々です…
寂れた問屋街の一角に不自然な人だかり…天ぷらの山 箕面本店はこんなお店
天ぷらの山 箕面本店があるのは、千里中央駅から北へ30分ほど歩いた距離のところにある船場東というエリア。この辺りは昔から繊維問屋街として栄えていたところで、昭和のバブル崩壊後に一気に衰退し、今ではかなり寂しい雰囲気が漂うエリアになっています。
そんな船場東エリアにも、近年は再活性化の兆しが見えています。2023年に北大阪急行電鉄が千里中央駅から北へ延伸し、このエリアのすぐ近くに箕面船場阪大前駅を開業予定。それに先立って大阪大学が既に一部キャンパスを移転してきていますし、今後このエリアに市立病院の移転も構想に入っているようです。
さて、今回訪問した天ぷらの山 箕面本店も、現時点ではかなり寂しい雰囲気の中にポツンと店を開いています。お店の入り口が北側に向いているのもあり、陽が当たらなくて一層寂しげな雰囲気が増すんですよね…
でもそれとは関係なく、美味しいもの目当てにお客さんはわんさかと集まってきます。お店は結構大きな店舗で、店内に客席は4〜6人がけテーブル席4卓にカウンター席が38脚。そんなお店がランチタイムには満席になる上、店頭にこんもり人だかりができてしまうんですから、お店の人気ぶりはさすがと言わざるを得ません。
天ぷらの山 箕面本店のメニューはランチ・ディナー共通の定食中心。レギュラーメニューに加えて丼物や季節限定メニューもあり選択肢は豊富
入り口を通って正面すぐにある券売機で食券を購入します。天ぷらの山 箕面本店のメニューはランチ・ディナー共通で…
- 天ぷら定食 730円
- 海老定食 730円
- 野菜定食 690円
- 山定食 930円
- 穴子定食 950円
- 海老三昧定食 1100円
の6種類の定食が中心(値段は税込)。これらがいわゆる「博多風天ぷら」を楽しめるレギュラーメニューとなっています。
その他、天ぷらの店に来たらやっぱり気になる天丼や、その季節の旬の素材を使った季節限定メニューなど、なかなか選択肢は豊富です。定食メニューに好きなネタがない時は単品で追加注文もできるので、自分好みにアレンジできるのも嬉しいですね。
山の春定食で博多風天ぷら初体験!博多風天ぷらって何?そして、実際食べてみてどうだった?
今回僕が注文したのは、天ぷらの山の季節限定メニュー・山の春定食(お値段 税込1100円)。たったの1100円で海老2尾になす、れんこん、鰆、海老餅、菜の花、いか下足、金目鯛と全9品も!これらのネタを博多スタイルでいただけるという、とっても興味深いメニューなんです。
でも、博多風の天ぷらって一体どんなものなんでしょうね?実際僕は、このお店の存在を知るまで「博多風天ぷら」という表現を知りませんでした。
というわけで、困った時のネットリサーチ。するとお店の代表者の一言が載っているページがあって…
ということなんだそうな。ふ〜ん、そうなのね。正直「博多風」と銘打つほどの独自性があるとは思えませんが、ここでは「揚げたて天ぷらを気取らずお安く食べられる」と解釈しておきましょう。
それはさておき、肝心の天ぷら…こちらは噂通り圧巻のボリュームでした。まず定食のご飯・味噌汁とともにアルミ製のトレイが配られて…
このトレイに揚がった順番で次々と天ぷらが投入されていくわけです。まずはこんな感じで菜の花や蓮根などの野菜たちが配られて…
少し待っていると、追加のトレイと共にイカ下足、海老餅、金目鯛の3種類が配られます。これで天ぷら定食っぽくなりましたね…
で、「写真も撮ったし、実食!」とばかりにイカ下足を天ぷらつゆに浸したのですが、どうやら僕はフライングをしてしまったようです。さらに追加で2尾の海老がポン!と置かれて…
これで全部の品が揃ったことになります。なんか最後の海老がボーナスみたいで得した気分!
それでは実食へと参りましょう。揚げたて熱々の天ぷらを冷たい天つゆに浸して…衣のサクサク食感とプリプリのイカ下足、この食感のコラボがたまりません。天つゆは博多産の醤油をベースに作っているようで、独特の甘さにより優しく舌が刺激され、次の一口へ向けて食欲がどんどん出てきます。いや〜、これは次々と食べ進めたくなりますなぁ。普段「天ぷらは塩!」という人も、今回ばかりは天つゆで食べてみてください。この天ぷら、なかなかやります。
そうそう、忘れてはなりません。天ぷらの山では、プラス100円でそばをつけることができるんです。ボリューム的に天ぷらそばにはできませんが、この蕎麦もコシがあってなかなかの食べ応え。年末には年越しそばとしても販売しているもので、蕎麦への力の入れようも半端ではありません。
こんな感じで、「博多風天ぷら」の定義はさておき、揚げたて熱々の天ぷらをパクパク食べていけるスタイルは確かに魅力的でした。気取った雰囲気が一切なく、お一人様や小さな子供連れでも全く問題なし。そりゃあ地元の人に人気が出ますよね。納得です。
お持ち帰り用メニューもあり!天ぷらの山 箕面本店へのアクセスは、最寄り駅の北大阪急行電鉄・千里中央駅から阪急バス白島線20番系統阪急箕面駅行きに乗り換え、新船場南橋バス停下車徒歩7分
そんな天ぷらの山 箕面本店では、こんな感じでお持ち帰り用のメニューも用意されています…
テイクアウトすると揚げたてではなくなってしまうのが残念ですが、お持ち帰りでしか注文できないメニューもあるので、特に近くにお住まいの方はテイクアウトも試してみてください。
それでは、お店の詳細です。店舗データはこちら…
お店のホームページにお得なクーポン情報がありますので、訪問前にはチェックしてみてください。
P.S. 大阪で美味しい和食をお探しのあなた、ぜひこちらの記事にも立ち寄っていってください…
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