僕がTAKAYAMA(タカヤマ)という京都のミシュラン一つ星レストランの存在を知ったのは、ふるさと納税サイトを何気なく眺めていた時でした。ミシュラン星獲得店のコース料理が実質タダで、しかもお一人様でも楽しめる…ちょうど投入資金に少し余裕があったのもあり、迷わずボタンをポチッたのでした…
シェフとの距離が近いカウンター席のみの高級ダイニング…料理だけでなくコミュニケーションも思う存分楽しめます
本題に入る前に、ふるさと納税の情報をサクッとしますね。ふるなびという名のふるさと納税サイトを経由してTAKAYAMAのコースを予約できるのですが、現時点で予約は30組限定になっています(そのうち1枠は僕が使いました)。
30組達成した後も企画が続くのかどうかはわかりませんが、TAKAYAMAの他にもさまざまな高級店の味を楽しめるプランが揃っていますので、気になったら下の画像リンクをクリックして、「ふるなび美食体験」と検索してみてください。
さて、本題へと入りましょう。TAKAYAMAはカウンター席12脚のみの小さなレストラン。高山シェフを筆頭に、数名のスタッフさんだけでお店を切り盛りしています。
店内は真っ白でエレガントな雰囲気があるのですが、シェフやギャルソンさんとの距離がすごく近く、気さくな話もできる気疲れしないお店です。ドレスコードなど最低限守るべきルールはありますが、ここなら高級店での食事に気後れしがちな人にも自信を持っておすすめできますね。
あまり多くは語れませんが、TAKAYAMAのCreative Experienceの中からちょっとだけメニューをご紹介
そんなTAKAYAMAでは、Creative Experienceと名付けられたランチ・ディナー共通のコースのみ提供されます(お値段 税込22000円)。基本は高山シェフの修行のベースとなったイタリアンですが、特に和の要素を多く取り入れた創作料理のコースになっています。
このコースでは前菜からデザートまで全部で20品近く提供されるので、他のフレンチ・イタリアンレストランのコースのように食後も物足りなさが残ることはありません。成人男性でも普通にお腹いっぱいになるくらいたくさんの料理が出てきますので、そのつもりでお腹のコンディションを整えて来店することをおすすめします。
では、これからコース料理のご紹介…といきたいところですが、今回はネタバレを防ぐ意味で詳しいことは書きません。コースの中から特に印象に残った3品だけをここでご紹介します。あとは実際にお店で楽しんでみてください。きっと後悔はしないと思いますよ。
1.サムライオイスターのフリット
まずはサムライオイスターと名付けられた牡蠣のフリット。サムライオイスターとは、兵庫県赤穂市で養殖されている牡蠣の中から大粒のものだけを手作業で厳選したものです。とは言え、高級料亭向けに特別に養殖されたものではなく、ネットを通じて普通に僕たちも購入できます。
生産数を制限することで瀬戸内海の豊富な栄養を行きわたらせ、濃厚な牡蠣の旨味と独特のエグミの軽減を両立させたサムライオイスター。口に入れた瞬間に他の牡蠣との違いがわかるミルキーな味を、アンチョビを使ったコクのあるソースがアクセントとなって引き立てています。
2.京都・大原産野菜のミネストローネ
2品目は、京都・大原産の野菜を20種類以上も使ったミネストローネ。ミネストローネというとトマトスープが一般的ですが、元々は「具だくさんスープ」という意味で何でもありの野菜スープを表します。
このミネストローネのスープは、赤かぶの皮など野菜の廃棄する部分を使ってとっているとのこと。今流行りのSDGs(Sustainable Development Goals)ですね。こういう試み、僕は大好きです。
で、とにかく野菜が美味いんですよね…僕たちが普段口にしているスーパーマーケットの野菜との違い、何なんでしょうね?毎朝高山シェフが大原の朝市に行って仕入れてくるのですが、特別に栽培されたブランド品でも何でもなく、僕たちも現地に行けば普通に買えるもののようです。世の中こんな野菜ばっかりだったら、きっと野菜嫌いの子供もグッと少なくなるだろうな…
3.経産牛のステーキ
そして3品目は経産牛のステーキ。これは控えめに言っても、今までのグルメ界の常識を思いっきりひっくり返す可能性をもった、すごい一品でした。
何がすごいって、まず経産牛って一般的には市場価値がほとんどないものなんですよね。かの有名なグルメ漫画「美味しんぼ」でも、海原雄山を通じて「お産を経験していない若い雌牛の肉でないとダメ!」みたいに主張していますし、普通にイメージしても経産牛って何となくお婆さん的なイメージというか、筋張っていたり締まりがなかったり…そんな印象がありませんか?
しかもこのお肉、肉牛ではなく乳牛なんです。松坂牛や前沢牛のような誰もがが名前を知っているブランド牛ではなく、名も無い乳牛、しかも経産牛のお肉。そのお肉がミシュラン獲得店のメインディッシュになるなんて…料理の説明を聞いている間、僕は感激しまくりでした。
以上、TAKAYAMAのCreative Experienceコースの中から3品をピックアップしてご紹介しました。これだけでも高山シェフの食材に対する思いがすごく伝わってくる気がしますよね。他にもいろいろと驚きや楽しさが詰まったこのコース、あとはあなた自身の五感で楽しんでみてください。
きっとあなたもドヤ顔したくなる…TAKAYAMAへのアクセスは、最寄り駅の阪急京都線・京都河原町駅から徒歩2分
せっかく記事を読んでもらったのに、詳しい情報を隠してしまってすみませんm(_ _)m。でも、この方が実際にあなたがお店を訪れた時に、僕が体験したのと同じ驚きやワクワク感を感じてもらえるのではないか…と思ってます。
高級店なので美味しいのは当たり前。でも、それ以上に「楽しかった」というのが僕の率直な感想です。コースの間ずっとジェットコースターのように感情が動いて、気がづいたらあっという間に2時間半が経過していました。
いろいろ下調べしたい気持ちはわかりますが、ネットリサーチせずにまずは1回行ってみてください。コースを楽しんだ後、きっとあなたは誰かを連れてきたくなるはずです。隣であなたの大切な人が驚いているのを横目に、ドヤ顔しながら2回目のコースを楽しむ…そこまでが1セットになったTAKAYAMAの楽しみ方だと僕は思います。
それでは、お店の詳細です。店舗データはこちら…
JR京都駅からであれば、市営バス205番系統北大路バスターミナル行きで四条河原町バス停下車が便利です。
P.S. 京都で美味しいイタリアンをお探しのあなた、ぜひこの記事にも立ち寄っていってください…
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