今の若者は知らないと思いますが、昔は新幹線の中に食堂車なるものがあって、乗車中に食事を摂ることができました。当時はまだ新幹線も今のように気軽に利用できる乗り物ではなく、新幹線の食堂車にもかなり高級なイメージがあったはずです。
そんな時代の懐かしいレトロカレーを食べさせてくれるカレーショップとして、最近密かに知名度を上げているのが今回ご紹介するスパイシーマサラというお店。新幹線の食堂車時代のカレーを完全再現して提供するお店は、今の所全国を探してもここだけです…
改札を通った後でも利用できます…京都駅構内のカレーショップ・スパイシーマサラはこんなお店
スパイシーマサラはJR京都駅の西口改札から八条口出口方面に歩き、階段・エスカレーターを下ったところの左脇にあります。黄色と赤のド派手な店構えの店内には、厨房を囲うようにしてカウンター席が全部で20脚ほど。そのうち奥の5〜6脚は敷居で閉ざされているのですが、実はお店の裏口にあたる改札内のJR奈良線ホーム側にもう1つ入り口があって、そちらから入店してカレーを楽しむことができます。
スパイシーマサラのカレーメニューは、マサラカレー(お値段 税込510円)を標準として、10種類程度のトッピングでバリエーションを出している感じ。お値段は最高値のプレミアム厚切りとんかつカレーでも920円と、千円札1枚でお釣りが返ってくる良心価格となっています。トッピングはお好みに応じて2つ、3つ…といくらでも追加できるので、ササっと軽食で済ませたい時には標準カレーで軽めに、ガッツリお腹を満たしたい時にはトッピングをてんこ盛りにして…なんて使い分けができるのも便利ですね。
スパイシーマサラのカレーメニュー例(値段は税込)
- ビーフハンバーグカレー 860円
- カツカレー 840円
- エビフライカレー 820円
- とろっとたまごとほうれん草カレー 760円
- とり天カレー 710円
新幹線懐かしの食堂車プレミアムビーフカレー:スパイシーマサラでしか食べられない往年の高級カレーはどんな味がするのか?
それでは、全国でもスパイシーマサラでしか食べられない往年の高級カレー「新幹線懐かしの食堂車プレミアムカレー」をご紹介しましょう。お値段は税込で820円ですが、今回はライスとカレールーをそれぞれ大盛りにしています(お値段 プラス100円×2)…
店員さんに食券を手渡してからほんの1分ほど、完全復刻された新幹線食堂車のカレーが目の前に運ばれました。ルーを大盛りにすると、ルー入りのグレイビーボートが2つで出てくるんですね。このスタイルも新幹線食堂車の時と同じなんでしょうか?単純に気になります。
この中に入ったカレールーをライスにかけてみると、ダイス状にカットされた牛肉やにんじんなどの具材がコロッと顔を出します。ちょっと表現が悪くなりますが、今で言えばレトルトカレー的な見た目になるのでしょう。でも、これが4〜50年前のカレーライスの姿と思えば、若い世代の人にも感慨深く思えるのではないでしょうか。
で、実際にこのカレーを食べてみると…ピリッと舌を刺激する辛さとともに、最近のカレーにはない独特の酸味が感じられます。トマト系の酸味とは違う印象のこの味は、東京の老舗カレーショップ・モンスナックのカレーに通じるものがありますね。そこに胡椒系の香りがふわりと鼻に漂ってきて、しっかりとスパイス感も感じられます。現代風のカレーライスとは味が違いますが、なかなか刺激的で食後にも印象に残る一皿です。
僕は新幹線の食堂車を利用したことがない世代ですが、最近のカレーとの違いを比較する意味でもなかなか面白い体験でした。若い世代は今とは違うスタイルのカレーライスでレトロ感を楽しみ、僕より上の世代は昔懐かしのカレーを楽しむ…カレー好きなら、一度はスパイシーマサラに立ち寄ってこのカレーを試してみてもいいと思います。
毎月22日はスタンプ2倍デー!スパイシーマサラはJR京都駅構内の南北自由通路階段下にあり
そんなスパイシーマサラでは、カードにスタンプ10個集めるとマサラカレーが一皿無料となるサービスをやっているのですが…
1月22日のカレーの日にちなんで、毎月22日にカレーを食べるとスタンプを2倍押してくれます。京都駅をちょくちょく利用している人なら、スタンプ10個は簡単に集められそうじゃないですか?カレー好きのあなた、スタンプ10個にぜひトライしてみてください。
それでは、お店の詳細です。店舗データはこちら…
P.S. 京都で美味しいカレーをお探しのあなた、ぜひこちらの記事にも立ち寄っていってください…
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