大阪難波にある千日前道具屋筋の裏側に普通の食堂いわまという名の定食屋さんがあります。店名に「普通の食堂」とありますが、このお店が普通じゃないのは大阪のグルメ通には周知の事実で、多くのフードブログで「安い上にデカ盛りのお店」として紹介されています。
今回、その普通の食堂いわまの某メニューをターゲットに平日の午後7時30分に訪問。「ちょっと出遅れたかなぁ…」と多少の行列を覚悟しながら、駅からやや早足で歩いていくと…
どちらかというときたなシュラン系…普通の食堂いわまはこんなお店
普通の食堂いわまがあるのは、道具屋筋を心斎橋側に歩いて行って右に少し折れたところ。人気ラーメン店・ネクストシカクの裏というか隣なので、このお店の行列を探しながら歩くとお店を見つけやすいと思います。
とは言え、このお店もすでにネットを通じて有名になった行列店。僕がお店に到着した時も先客が6人、短い行列を作って入店待ちをしていました。幸いこの時は立て続けに中のお客さんが外に出て行くタイミングだったので、10分ほどの待ち時間で席に着くことができたのですが…
さて、お店の中に入ってみると、店内はなかなかの老朽化っぷり。2011年7月に創業と、それほど長く営業しているお店ではありませんが、壁紙などからはかなり長い歴史が感じられます(入り口の扉も建て付けが悪く、きちんと閉まってくれません)。どちらかと言うと、きたなシュラン系かなぁ。その壁には吉本芸人を中心とした有名人のサイン色紙が多数。吉本芸人の御用達であれば、味はもう保証されたようなものでしょう。
食べログによると、普通の食堂いわまの席数はカウンター席を含めて23席。そのお店を店主と3〜4人の店員さんで切り盛りしています。ただ調理は全て店主1人でされているので、特に混雑時には配膳まで少し時間がかかるかもしれません。店主が大ファンと公言している浜田省吾の曲を聴きながら、のんびり気分で料理が届くのを待つことにしましょうか。
夜でも定食が食べられる普通の食堂いわまのメニューに異変あり!大変残念ながら…
そんな普通の食堂いわまは「夜でも定食が食べられるお店」としても知られています。実際、お店の外に置かれたメニューには…
こんな感じで、高くても1000円をちょっと超えるくらいの価格帯で数種類の定食メニューが用意されています。その他季節限定メニューや当日限定メニュー、ランチ限定のSNS映えメニュー・メガエビフライ定食など、何回通っても飽きないような仕掛けもされています。さらにお弁当のテイクアウトもやっているので、家に帰って自炊が面倒な時なんかの普段使いに適しているんじゃないでしょうか。
ただ1つ、とっても残念なお知らせがあります。それは…
お店の看板メニューであるとり玉天丼が、令和5年5月某日現在販売休止になっています。実は今回普通の食堂いわまで狙っていたのはこれだったのですが、これをみてガックリでした。しかも「無期限販売休止」かぁ…再開いつになるんだろう?販売再開はSNSで告知するとのことですので、気になる方はお店のツイッターをフォローしておく方が良いのではないでしょうか(まあ、この記事が公開される頃にはすでに再開されているかも…ですが)。
普通の食堂いわまの定食メニュー例(値段は税込)
- 大エビフライとだし巻き玉子定食 1450円
- さばサバ定食 1100円
- 豚肉とキャベツのみそ炒め定食 1050円
- 大エビと穴子の天丼 990円
- 銀鮭の塩焼き定食 980円
- 野菜炒め定食 980円
- 豚の生姜焼き定食 980円
- 鶏の唐揚げ定食 980円
親子定食:唐揚げと出汁巻き玉子がセットになった普通の食堂いわまの欲張り定食、実際食べてみると…
とり玉天丼がダメで、メガエビフライもダメで…としばし考えた挙句、今回僕が普通の食堂いわまで注文したのは、定食のド定番・鶏の唐揚げ定食に出汁巻き玉子をつけた親子定食(お値段 税込1150円)。注文してから待つこと10分、目の前に運ばれてきた親子定食は…
こんな感じ。第一印象としては、確かにボリュームは多めだけど「デカ盛り」とまでは思わなかったですね。おかずのメインの鶏からは鶏卵大のものが全部で6個あって、メニューに書かれていた「5個」より1個多かったのは純粋に嬉しかったですけどね…
では早速、その鶏のから揚げからいただきましょう…衣は薄めなのですが、かなりしっかり揚げているせいか結構硬めでクリスピー。気をつけて食べないと、衣で口の中をケガしてしまうかもしれません。衣の中の肉はもも肉メインですが、脂ドバドバではなかったですね。衣は硬めですが、肉は柔らかくてサラッと食べられる感じ。肉には漬けダレで軽く下味がついているのですが、塩をつけて食べる方が味がはっきりして良いかもしれません。
この親子定食のもう一方の主役・だし巻き玉子も、一般的な定食屋で出てくる出汁巻きより一回り大きめです。多分、この出汁巻きだけでSサイズの卵を2個くらい使っているんじゃないでしょうか。出来立てほやほやじゃないせいもありますが、出汁感は薄くてむしろ卵がぎゅっと詰まった感じになっています。口に入れた時の感触もズッシリした感じで、そのボリューム感はしっかりと伝わってきますね。
あと普通の食堂いわまでは、五ツ星お米マイスターのあかい米穀店というお米屋さんからお米を仕入れているそうで、定食に出てくるご飯にも定評があります。そのご飯はツヤツヤでふっくらした炊き上がりで、確かに他の定食屋とはクオリティが違います。ただ、逆にボリュームは他店の定食より少なめなのが残念ですね。大盛りもおかわりも追加料金がかかりますし(大盛り+70円、おかわり+120円)、ご飯をガッツリ食べたい人にとっては物足りなさが残ってしまいそうです。
こんな感じの普通の食堂いわま、一言で表現するならば「大学近くにある学生さん向けの食堂」って感じかなぁ。一人暮らしの学生さんを相手にしたボリュームある食事を出してくれる定食屋さん、キャンパスの近くにありますよね?イメージするならば、あんな感じのお店です。
とり玉天丼やメガエビフライなどのSNS映えメニューについては分かりませんが、今回の親子定食に限って言えば「デカ盛り」はちょっと言い過ぎかな。でもご飯や味噌汁を含めて「味」は確かなものを感じるので、このお店をリピートするお客さんが多いのはわかる気がします。
居酒屋としての利用も可能…普通の食堂いわまへのアクセスは、最寄り駅の南海電鉄・なんば駅から徒歩2分
そんな普通の食堂いわまでは、夜に居酒屋として利用できる飲み放題付きのコース料理を提供しています。お値段は1人4000円までで、飲み放題はなんと3時間(ラストオーダー 2時間30分)の超太っ腹!この内容なら、居酒屋チェーン店に行くよりもコスパがいいかもしれません。このコースだけは予約ができるので、日程が決まり次第電話で席を押さえておくことをおすすめします。
それでは、お店の詳細です。店舗データはこちら…
近鉄の大阪難波駅からでも徒歩8分で行けます。
P.S. 大阪で美味しい和食をお探しのあなた、ぜひこちらの記事にも立ち寄っていってください…
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