今、京都で家系ラーメンと言えばこのお店…まだ「家系」というジャンルがあまりメジャーではない関西において、2016年に創業して瞬く間に勢力を拡大している麺家あくた川というブランドがあります。
同志社大学を皮切りに立命館大学(二代目 麺家あくた川)、関西学院大学(三代目 麺家あくた川)、京都大学(総代 麺家あくた川)…と、主要な大学の学生をターゲットに店舗を広げていき、令和5年1月現在京都・兵庫・福岡に系列店が合計6店舗。そのどれもが既に人気店になっていて、西日本での家系ラーメンの認知度upに大きく貢献しています。
その人気ラーメングループの中心である、一号店の初代 麺家あくた川をとある週末の午後2時前に訪問。既にランチタイムのピークは過ぎていましたが…
常連客への優遇制度あり…初代 麺家あくた川はこんなお店
僕が初代 麺家あくた川に到着した時には、お店の外に先客が5人並んでいました。その5人に加えて店内のお客さん、そして僕の後にやってきたお客さんもみんな同志社の学生さんでしょうか。お店の狙い通り(?)お客さんの中に占める学生さんの割合がかなり高そうなお店です。この日の待ち時間は約15分。僕がラーメンを食べ終えてお店の外に出る時にも短いながら行列が続いていましたから、空いている時間を狙って…ということは考えずに多少の待ち時間覚悟で来店するのがいいように思います。
お店のスペースはかなり狭く、厨房に沿って横に一直線にカウンター席が全部で8脚。食べログ情報では2階席もあるとのことですが、混雑時以外は使われていないみたいです。客席スペースもかなりキツキツで、隣の人と肘が当たりそうなのに加え、椅子に座ったお客さんの後ろを通り抜けることもほぼ不可能。極力手ぶらでの訪店をおすすめします。
さて、この初代 麺家あくた川では、他のラーメン屋さんではあまり見かけない「常連帯表」という制度があります。これはいわゆる常連客への優遇制度で、お店に通い続けていることが認められると帯の色が変わっていき…
このようなサービスを受けられるようになります。帯獲得や昇格の基準は不明ですが、特に初代 麺家あくた川の味を気に入った同志社の学生さんはこの制度にチャレンジしてみてはどうでしょうか?帯獲得が認められるとお店に名前が掲示されるので、知り合いと一緒にお店を利用する時にちょっとだけ自慢ができますしね…
初代 麺家あくた川のラーメンメニューは家系ラーメン1択…味の濃さや麺の硬さはお好みにカスタマイズできます
初代 麺家あくた川に来たら、まずは店頭にある券売機で食券を購入しましょう。メニューはこんな感じで…
ラーメンの選択肢はお店の看板メニューである家系ラーメン一択、麺の量やチャーシュー、味玉などのトッピングでカスタマイズをしていく形式です。気になるお値段は、標準のらーめん(並)で税込780円。このお値段でラーメンが食べられるのも、今のご時世にすごく嬉しいことですよね。
あと、初代 麺家あくた川では麺の量やトッピングの他に麺の硬さ、味の濃さ、鶏油の量もお好みでカスタマイズできます。こんな感じで、ベースは1つですが味の自由度は高いので、いろいろな組み合わせを試してみて自分好みの味を探求してみてくださいな。
大ちゃーしゅーめん:初代 麺家あくた川のラーメン最上級メニューを、お店提案の食べ方で白ごはんと共に食す
今回僕が初代 麺家あくた川で注文したのは、お店のラーメン最上級メニューである大ちゃーしゅーめん(お値段 税込1280円)。初めての訪店なので、麺の硬さ、味の濃さ、油の量は全部普通にしています…
席に着いてから待つこと約5分、目の前に運ばれた大ちゃーしゅーめんはこんな感じ。少しだけレア色を残した大きなチャーシューが4枚、丼の表面の約半分の面積を占めるように配置されています。そしてこのチャーシューの下にはほうれん草が隠れていて、家系ラーメンの基本スタイルはしっかり踏襲されていることがわかります。
では、まずスープからいただきましょう…舌先でとろみを感じる豚骨鶏ガラスープで、濃厚な動物系の旨味に一瞬遅れて、家系のスープとしては控えめなふんわりとした甘さを感じます。醤油ダレの味もちょっと控えめで後味スッキリ、全体的に今まで食べてきた家系ラーメンの中ではあっさり目の味付けですね。でも、僕個人的にはこのくらいの味がちょうど良いと思います。後半にニンニクや豆板醤を入れてみましたが、「元のままの方が美味いな」と思いましたし…
これに対する麺は、家系ラーメン御用達・酒井製麺謹製の中太平打ち麺。酒井製麺には「本物の家系ラーメンにしか麺を提供しない」というこだわりがあるそうで、その意味では初代 麺家あくた川の提供するラーメンが本物の家系ラーメンである証拠とも言えますね。しっかりとスープを吸い上げて、噛むともちもち食感で小麦の香りも豊か。動物系の旨味が濃厚なスープともバランスが取れています。
そして、この大きなチャーシューがまた印象的でした。口の中に入れた瞬間、バーナーでしっかり炙られたような香ばしさがガツン!と鼻を突いてくるんです。比較的優しめのスープに慣れた頃にチャーシューを一口食べて、一瞬にして目が覚めました。それくらい香りのインパクトがありますね。肉の方は程よい厚さにカットされていて、肉がぎゅっと詰まったような質感を楽しめます。他店でもあまり見かけないタイプのチャーシューで、それもまたこのチャーシューのインパクトを高めているような気がします。
さて、ここで一旦話を替えて、白ごはんの話をします。今回僕は、大ちゃーしゅーめんの他に白ごはん(お値段 税込50円)を頼んでいるのですが…
このご飯を使ってあくた川流のご飯の食べ方を検証してみます。というのは…
白ごはんにラーメンのスープと豆板醤を合わせて、さらに海苔でご飯を巻いて食べると激ウマなんだそうな。
というわけで、この手順の通りまずはご飯に豆板醤をちょいと乗せて…
続いて、にんにく投入後のスープを上から注ぎます…
そいつを海苔で包んでパクリ…正直言えば、これは僕の口には合わなかったな。豆板醤が強過ぎて、スープの旨味が感じられず、ただの豆板醤の海苔巻きみたいになってましたから。ただ、スープの味を濃いめにするとか、豆板醤もスープにブレンドしてご飯にかけるとか、多少アレンジを加えるとさらに美味しく感じられるような気もします。あなたがもし今後初代 麺家あくた川に行くことがあれば、ご飯の食べ方も色々試してみて、気に入った食べ方を下のコメント欄でぜひ紹介してくださいな。
通販にも常連客優遇制度あり…初代 麺家あくた川へのアクセスは、最寄り駅の京都市営地下鉄烏丸線・今出川駅から徒歩1分
こんな感じの麺家あくた川では、あくた川の箱舟という名の通販サイトも運営しています。お店で食べるのと同じ味の家系ラーメンが1食あたりお値段900円から(送料別)。さらに通販にも常連客優遇制度があり(注:店舗での優遇制度とは別です)、利用すればするほどお値段がどんどんお得になっていきます。あくた川の家系らーめんを気に入ったら、この通販情報は絶対に見逃せませんよね。京都で今大人気の一杯をぜひ自宅でも楽しんでみてください。
それでは、お店の詳細です。店舗データはこちら…
初代 麺家 あくた川 (ラーメン / 今出川駅、鞍馬口駅)
昼総合点★★★★☆ 4.5
住所:〒602-0022 京都府京都市上京区上立売東町44
電話番号:075-411-9083
営業時間:11:00-15:00、17:00-22:00
定休日:日曜日
駐車場:なし
クレジットカード払い:不可(食券制)
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