しぇからしかという店名の博多豚骨ラーメンの店が、兵庫の閑静な住宅街・宝塚にあります。
博多弁で「うるさい」「黙っとけ」という強い意味のある店名のお店は、高級なイメージのある宝塚にはちょっと似つかわしくないようにも思うのですが、すでに平成11年から20年以上続いている地元の人気店になっています。
ある週末のランチタイム、たまたま近くを通った機会にしぇからしかのとんこつラーメンを食べてみようとお店に立ち寄ったところ…
年季の入った店内にカウンター席が11脚…フードメニューも豚骨ラーメンほぼ1択というかなり武骨なお店
駅からしぇからしか仁川本店に近づくにつれて、豚骨独特のにおいがプンプンしてきます。路地の角に立った小さなお店の入り口をくぐると、店内の雰囲気は今時のラーメン屋とは対照的に、昭和のラーメン屋を思い出させるような年季が感じられます。
客席は右側の厨房に沿って一直線にカウンター席が11脚。お店のスタッフもバイトさんや「ここで修行してます!」的な若者ではなくて、店主と元・お姉さん2名で昔からずっとやっている…そんな感じでしたね。
そんなしぇからしかのフードメニューも、ほぼ豚骨ラーメン一択!という潔さ。フードメニューはラーメン(お値段 680円)とチャーシューメン(お値段 880円)の2種類しかありません(いずれも税込)。チャーハンも餃子もなし。厳密に言えば白ごはんとおにぎりはありますが、主力級というよりラーメンのお供ですからね…数種類のトッピングでラーメンをカスタマイズできるのが、せめてもの救いというところでしょうか。
お店全体から、とにかく無骨なイメージがプンプンします。もう、店名通り「黙って食え!」みたいな感じ。硬派な人にはどハマりする可能性がありますが、ゆる〜い感じの人にはちょっと居心地悪いかもしれません。
しぇからしか仁川本店のトッピングメニュー
- もやし 100円
- からし高菜 100円
- のり 100円
- ねぎ 100円
- ニンニク 50円
しぇからしかの豚骨ラーメンで全身とんこつまみれに…やっぱりラーメンも武骨だった
そのしぇからしか仁川本店で、今回僕はデフォルトのラーメンを注文しました。トッピングなし。麺の茹で加減を「バリ」「カタ」「普通」の3段階から選べるのですが、今回は普通にしています。
注文を終えてほんの2〜3分、カウンター越しに出てきたラーメンは…
茶色に濁ったスープに刻みネギと海苔…あと、ねぎの下に白いものが見えますね。ボリューム的には一般のラーメンよりも少なめですが、一杯1000円を超えてもおかしくないこのご時世でたったの680円で食べさせてくれるのですから、そこはお店に感謝しないといけませんね。
では、その茶色に濁ったスープからいただきます…もう、直球ど真ん中の豚骨スープという感じで、とんこつの旨味も獣臭さもそのままストレートに出している感じです。他店の豚骨スープだと野菜を一緒に煮込んで後味をすっきりさせるタイプが多いのですが、このスープは喉を通り越すまで豚骨。イメージとしては、背脂浮いていないけれど奈良の名店・無鉄砲の豚骨ラーメンに近いかなぁ…かなり重厚なスープになっています。
一方の麺は、博多豚骨ラーメンらしい低火水のストレート細麺。硬さ普通でオーダーしましたが、最後までしっかりコシが残ってました。細いのに存在感が強烈な豚骨味にも負けてないし、僕個人的にはこのくらいの茹で加減でちょうど良いように思います。麺の大盛り設定はありませんが、替え玉(120円)がお得なので、足りなければどんどん麺を追加していきましょう。
そして刻みネギの下に隠れていた白い物体ですが、何かと思ったらほぐしチャーシューでした。チャーシューなくて寂しいなぁ…と思っていたら、こんなところに隠れていたんですね。ほぐしチャーシューなので食感はとろっとした感じ。塩味がかなり強いので、そのまま口に入れるというよりスープ全体に馴染ませて味変アイテムとして使う方がしっくりくるような気がします。
こんな感じで味付けはかなり濃いめなので、量が少なくても後半にはかなり舌に負担がかかってくるかもしれません。こんな時は、やはり味変アイテムは重要ですね。卓上には紅生姜と白胡麻が置いてありますが、僕は白胡麻が好みですね。胡麻の香ばしさで豚骨臭さが中和されて、豚骨の旨味がより強調される形になります。
量は少ないけれど、濃厚とんこつで食べ応え満点…しぇからしかの豚骨ラーメンはそんな感じでした。豚骨臭いのは苦手という人にはおすすめできませんが、その豚骨臭さがたまらない!という人にはぜひ一度試してみてもらいたいと思います。
東灘と梅田にも支店あり!しぇからしか仁川本店へのアクセスは、最寄り駅の阪急今津線・仁川駅から徒歩1分
そんな豚骨ラーメンの人気店・しぇからしかは、神戸の東灘と大阪の梅田にも支店を出店しています。トッピングとサイドメニューは少し違いますが、ラーメンは仁川本店と同じ味のものが楽しめます。とにかく豚骨を欲している時には、近くの店舗で一度しぇからしかの豚骨ラーメンを試してみてはいかがでしょうか?
それでは、お店の詳細です。店舗データはこちら…
しぇからしか 仁川本店 (ラーメン / 仁川駅、甲東園駅)
昼総合点★★★★☆ 4.0
住所:〒665-0061 兵庫県宝塚市仁川北2丁目10−30
電話番号:0798-51-4400
営業時間:11:00-翌2:00(日曜日のみ21:00閉店)
定休日:無休
駐車場:なし
クレジットカード払い:不可(現金払いのみ)
P.S. 兵庫で美味しいラーメンをお探しのあなた、ぜひこちらの記事にも立ち寄っていってください…
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