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老祥紀の元祖豚饅頭3

老祥紀|南京町の老祥記と紛らわしい豚饅頭専門店、実際どう違うの?

2024年2月21日 by 大堀 僚介

神戸中華街に遊びに来たら、絶対に食べておく方がいいグルメの1つに老祥記(ろうしょうき)の豚饅頭があります。大正四年の創業、神戸三大豚まんの一角に数え上げられるほどの名店で、中華街の中心にある南京町広場目の前にあるお店にはいつ訪れても豚まん目当ての長蛇の行列が…さすが神戸中華街でNo.1の人気を誇る豚饅頭の専門店、その集客力は半端じゃありません。

さて、その人気豚まん専門店・老祥「記」と1文字違いの、とっても紛らわしい店名の豚饅頭専門店が元町商店街の中にあります。その名も老祥紀。「記」と「紀」の1文字違い、というか、言偏と糸編の違いだけ…非常に紛らわしいですよね。僕はこの事実に気づかずに「おっ、老祥記じゃん!」と勝手に盛り上がって条件反射的に入店してしまったのですが、果たしてここの豚饅頭はどんな味がするのでしょうか?ちょっと違った意味でも興味津々です…

実は南京町の老祥記とルーツが同じ…元町商店街の豚まん専門店・老祥紀はこんなお店

僕が老祥紀を訪れたのは、とある平日の12時頃。この日はJR神戸駅方面から三宮へ向かって元町商店街を歩いていて、たまたま右手に見つけたこのお店に即入店したわけですが、お昼時にも関わらず店内にはお客さん1人もいなかったんですよね。南京町の老祥記は「超」がつくほどの行列店。両店が同じ店だとすれば、めっちゃ不自然ですよね?まったく、「この時点で気づけよ!」って話ではあるのですが…

ただ、後でネットで調べてみると、元町商店街の老祥紀と南京町の老祥記は元々同じ店だったのだとか。いろいろな事情があって老祥記から暖簾分けの形で分離して営業を続けているのが、今回ご紹介する老祥紀というわけです。地元神戸の人は老祥記と老祥紀の違いを「並ぶ老祥記」、「並ばない老祥紀」と呼び分けているそうな。なるほど、これでようやく合点がいきました。

さて、並ばない老祥紀の店内はシンプルな内装で、こぢんまりした町中華のような雰囲気。客席はカウンター7脚と4人がけテーブル席が3卓用意されており、厨房ではおばちゃんが1人、椅子に座ってじっとお客さんが入るのを待っていました。メニューは豚饅頭(注文は3個単位)1択で、椅子に座れば何も言わずに豚まんが3つ出てきます。豚まん3個が一皿に乗ってお値段 税込300円。南京町の老祥記が最低6個からの注文なので、「ちょっとだけ食べたい」という気分の時には老祥紀の方が便利ですね。

豚饅頭:南京町の名店・老祥記から暖簾分けで独立した老祥紀の豚まん…両者にどんな味の違いがあるのか検証してみた

それでは早速、並ばない老祥紀の豚饅頭のご紹介といきましょうか。画像はこちら…

老祥紀の元祖豚饅頭1

直接比べたわけではないので断言はできませんが、並ばない老祥紀の豚饅頭の方が並ぶ老祥記よりもちょっとだけ大きく見えます。並ぶ老祥記の豚饅頭は「頑張れば一口で食べられるサイズ」でしたが、こちらの豚まんはちょっと一口では難しそうです。

老祥紀の元祖豚饅頭 実食

箸で豚まんを2つに割ってみると、断面はこんな感じ。 並ぶ老祥記よりも皮の比率が高いような気がします。実際に食べてみると、さすが元は同じお店、餡の味は並ぶ老祥記に非常に近いです。小籠包に例えられるほどジューシーな老祥記の豚饅頭ほど肉汁ドバドバではないものの、醤油のエッジが効いた豚肉の餡は従分すぎるほどの旨味を携えていて、一口食べた者を一瞬で虜にするほどのパワーは確実に備わっています。

ただ、皮の比率が高いのもあって、並ぶ老祥記の豚饅頭と比べるとかなりあっさり目な感じがします。あと、並ぶ老祥記の豚饅頭はいつも出来立てホヤホヤですが、並ばない老祥紀の豚饅頭はどうしても作り置き感が出てしまっています。

老祥紀の卓上調味料

そんなこともあり(?)、並ばない老祥紀の豚饅頭は卓上調味料で味付けをして食べるのがおすすめ。卓上調味料として醤油、ソース、酢、胡椒、辛子の5種類が置かれているのですが、僕的には醤油と辛子のミックスが良かったかな…並ばない老祥紀では、他のお客さんもそれぞれ好きな調合でオリジナル調味料を作って豚まんを楽しんでいるようですね。そんなカスタマイズの楽しみを追及したいなら、南京町ではなくこちらのお店に行く方がいいと僕は思います。

テイクアウトや通販にも対応…元祖豚饅頭 老祥紀へのアクセスは、最寄り駅の神戸市営地下鉄湾岸線・みなと元町駅から徒歩2分

こんな感じの元町商店街の元祖豚饅頭 老祥紀では、豚まんのテイクアウトや通販にも対応しています。お持ち帰りもイートインと同じで豚まん3個から対応、通販については詳細不明ですが、仮に30個購入したとしても3000円(注:送料含まず)ですからかなりリーズナブルです。

老祥紀の元祖豚饅頭 通販案内

神戸中華街の超人気店・老祥記とは残念ながら微妙に味が違いますが、決して「まずい」ということはないし、注文個数と送料次第では自宅にお取り寄せも全然ありだと思いますよ。神戸中華街の豚まんを手軽に楽しみたいと思ったら、一度お店に電話で問い合わせてみてはいかがでしょうか?

それでは、お店の詳細です。店舗データはこちら…

老祥紀

元祖豚饅頭 老祥紀 (肉まん / 花隈駅、みなと元町駅、西元町駅)
昼総合点★★★★☆ 4.0

住所:〒650-0022 兵庫県神戸市中央区元町通5丁目4−16
電話番号:078-341-0434
営業時間:10:00-18:00
定休日:水曜日
駐車場:なし
クレジットカード払い:不可(現金払いのみ)

JR元町駅から徒歩8分、南京町の老祥記から徒歩9分で行けます。

P.S. 兵庫で美味しい中華料理をお探しのあなた、ぜひこちらの記事にも立ち寄っていってください…

【兵庫中華料理ファイル】人気ランキング常連の行列店から穴場店までおすすめ全3店舗
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カテゴリー: フード, 兵庫, 日本タグ: 中華

About 大堀 僚介

学生時代からバックパッカーとして、主に東南アジア諸国を歩きまわる。これまでの訪問国数は20カ国以上。現在も出張を口実に国内外へ旅行して、ローカルフードを食べ歩くのを趣味としている。

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複数の仕事を掛け持ちしながら、余暇を使って食べ歩きや小旅行に勤しむ。元バックパッカーで行動力に自信あり。「思い立ったら即行動」が信条。

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