京都の河原町三条で1950年から続いている老舗喫茶店・六曜社珈琲店は、ちょっと個性が異なる1階と地下1階の2つの店舗で営業中。使っているコーヒー豆も2つの店舗で変えているようで、同じ屋号のお店でありながら違った楽しみ方ができるのも、このお店が長続きしている要因の1つなのかもしれません。
そんなわけで、六曜社珈琲店のもう1つの顔も前から気になっていて、実際どんな感じか体験すべく、京都での仕事帰りに地下1階の方のお店に行ってきました。やっぱり地下のお店もかなり独特な雰囲気があって、僕も一発で気に入りましたね…
窮屈だけど、どことなく秘密基地的な雰囲気あり…六曜社地下店はこんなお店
僕が六曜社地下店に到着したのは、とある平日の夕方6時頃。1階店の左にある狭い階段を降りていくと、入り口越しに狭いながらもウッディーでレトロな雰囲気満点のお店が見えてきます。
お店の構造や内装は1階のお店とほとんど同じなのですが、下り階段でスペースを取られる分、1階の店舗よりもかなり窮屈に感じます。その窮屈なスペースの中にカウンター席が13脚+テーブル席が3卓あって、特に僕が座っていたカウンター席になると人が後ろを通り過ぎるのにも一苦労…って感じ。でも、そこがかえって秘密基地っぽくて、個人的にはすごく気に入りました。そもそも「六曜社」って店名にちょっとミステリアスなイメージを感じませんか?僕が今まで訪れてきた全国のお店の中でも、ここまで秘密基地感を醸し出したお店は他に思い当たりません。
コーヒーとの相性が抜群!六曜社地下店で名物・ドーナツを試してみたら…
今回僕が六曜社地下店で注文したのは、お店の名物であるドーナツ(1個 税込200円)。これにブレンドコーヒー(ホット、税込500円)をつけて、お値段は合わせて税込700円なり…
注文してから待つこと約10分、目の前に注文したドーナツとホットコーヒーが運ばれてきました。最近のドーナツはどれもチョコがかかっていたり砂糖が大量にまぶしてあったりと見た目から甘々なのが伝わってくるのですが、ここのドーナツは揚げたての状態そのままのシンプルそのもの。六曜社のイメージを崩さず大人〜な感じがします。
このドーナツ、ショーケースに入っているものを温め直してから出してくれるので、揚げたてのようなホカホカの状態になっています。フォークを入れる時に少し力がいるくらい表面はハードで、最近のデザート系ドーナツとは対照的な造りをしているのですが、口に入れると品の良い甘さとバターの香りがほんのりと感じられます。個人的にはこれ自体を「何個でもパクパク…」って感じではないと思うのですが、珈琲のお供としてめっちゃ合うのには驚きでした。このドーナツを口に含んでコーヒーを飲むと、どことなくバターブレンドコーヒーみたいな風味になるんですよね…
そしてこのブレンドコーヒーは、1階のお店で飲んだものよりも苦味が軽めに感じました。ほんの少しビターで、その後苦味がスーッと引いていく軽めのテイスト。だからこそ、ドーナツにすごく合うのかもしれません。六曜社の名物・ドーナツを注文する時には、このコーヒーとのセットがマストって感じじゃないでしょうか。
17時以降はお酒も飲めるように…六曜社地下店へのアクセスは、最寄り駅の京都市営地下鉄東西線・京都市役所前駅から徒歩5分
こんな感じの六曜社地下店では、夕方17時以降は「居酒屋ろくよーしゃ」としてアルコールの提供も行っています。「居酒屋」とはいっても洋酒中心の提供で、食事系のメニューもないので実際はショットバーって感じでしょうか。ボトルキープもできるようで、そんなところからも昭和時代の郷愁を感じさせてくれます。毎日仕事帰りに一杯だけ…という感じで利用するにはすごく便利なお店じゃないでしょうか。
それでは、お店の詳細です…
六曜社地下店 5点満点中
住所:〒604-8031 京都府京都市中京区大黒町40−1
電話番号:075-241-3026
営業時間:12:00-23:00
定休日:水曜日
駐車場:なし
クレジットカード払い:不可(現金払いのみ)
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