昭和47年に京都市南区で屋台からスタートし、現在は全国各地に50店舗近い支店を持つまでに成長した京都発のラーメンチェーン店・ラーメン横綱。最近は京都市各地にある行列店のラーメンが注目されることが多く、どちらかというとファミレス的なこのラーメンチェーン店はメディアの露出度的にはそれほど高くはないのですが、ラーメン店で創業50年以上というものすごい偉業を達成したお店ですし、当然京都のラーメンを語る上でこのお店を外せるわけがありません。
その「老舗」と言っても過言ではないほど長い歴史を誇るこのラーメン横綱の本店は、JR京都駅から見て南西方向にある吉祥院という場所にあります。近くにこれといった観光名所が存在せず、観光客にはほぼ縁のない場所にあるお店ですが、ここが正に全国50店舗弱ある系列店の中心地。どんなラーメンが食べられるんでしょうか?興味津々でお店を訪れたのですが…
店内広々で小さな子供連れの時には大重宝!ラーメン横綱 吉祥院本店はこんなお店
JR京都駅八条口から市バスに乗って約30分。京都と言っても近くに有名な歴史的建造物があるわけでもなく、普通に中小企業や住宅などが建ち並ぶエリアにラーメン横綱 吉祥院本店はお店を構えます。この場所は、屋台を始めて5年後に最初の店舗を構えた場所なんだそうな。その歴史的な全国チェーン店の一号店は、今では公式情報で総席数80席、駐車場38台分を備えた巨大店舗になっています。今まで僕が食べ歩いてきた中でも、ここまで巨大な敷地を有するラーメン屋はちょっと記憶にありませんね。
今のお店は令和5年7月にリニューアルオープンしたばかりのようで、外観も店内も明るく清潔感にあふれていました。店内スペースはかなり広めに取られていて、小さな子供連れの時に便利なソファー席をメインに、お一人様用のカウンター席も用意されていて、使い勝手は文句なし。これだけ席数や駐車場があれば、まず並ぶことなくすんなり入店できるのではないでしょうか。一人や二人で食べに行く時は「並んででも食べたいなラーメン」を選ぶのもいいんですが、特に小さな子供がいる時にはこういうお店の方がずっとありがたいですよね。
ラーメン横綱 吉祥院本店で定番の豚骨醤油ラーメンに餃子セットをアドオン!一部で「裏メニュー」と呼ばれるご飯の食べ方もご紹介
今回僕がラーメン横綱 吉祥院本店で注文したのは、お店の標準メニューであるラーメン(並、お値段 税込690円)。このラーメンに餃子セット(お値段 +300円)をアドオンして、合計のお値段は1000円切りの990円なり…
ラーメン 並
注文を終えてから数分して、まずはラーメン並が目の前に運ばれてきました。スープがしっかり濁っていて、ここにきっと相当な旨味が詰まっているんでしょうな。その濁ったスープから顔を出しているのがチャーシューと九条ネギ。ノーマルラーメンなのに、チャーシューの量が結構多そうに見えますね。
では、早速スープからいただいてみましょう…見た目通りのまったりした豚骨白湯で、旨味は濃厚ながら臭みは一切感じられず、かなり幅広い層に好まれそうな親しみやすい味になっています。どちらかというと醤油のカエシが控えめで、塩分的には物足りないかな。でも…
卓上調味料として醤油ダレが置いてあるのでご安心を。こいつをお好みでスープに足して、自分好みの味付けのスープにカスタマイズできます。
一方、これに対する麺は、京都のラーメンではお馴染みの低加水系ストレート中細麺。出てきたばかりの時は結構硬めの茹で加減でプツプツした歯応えが楽しめたのですが、時間が経つとスープを吸ってもっちり食感に変わっていきます。その麺の食感の変化を時間をかけて楽しむのもいいですが、割とその変化が早いので、硬めの茹で加減が好きな人は時間をかけすぎないように注意が必要です。
そしてお待ちかねのチャーシューは、薄切りのロース肉が3枚って感じでした。脂は少なめで、肉質柔らかくてあっさりして食べやすいです。薄切りなので食べ応えはあまりないですけれど、標準のラーメンでチャーシューを3回楽しめるっていいですよね。これでチャーシューメンにしたら何枚出てくるんだろう?京都ってチャーシューてんこ盛りで出してくれるお店も多いので(例えばラーメン大栄 本店とか…)、そっちの意味でも期待したくなっちゃいます。
こんな感じのラーメン横綱の定番ラーメンですが、もう一つ付け加えるならば、丼は小さめなのに麺量は結構多かったです。お値段 690円と最近のラーメンの相場からするとかなり安めの価格設定ですが、成人男性でも普通にお腹を満たせるくらいのボリュームはあるんじゃないでしょうか。今回僕は別の目的で餃子セットをアドオンしましたが、それほどお腹空いてなければセットメニューの追加はいらないかもしれません。お店の雰囲気に加えて、コスパの観点から見ても、特に家族連れでラーメンを食べに行く時にはすごく良いお店のように思いました。
餃子セット
続いて、餃子1人前(6個)と白ごはん(小)がついてくる餃子セットのご紹介。でも、今回の僕の目当ては餃子ではなく白ごはん。この白ごはんを使って、ラーメン横綱で「裏メニュー」と呼ばれるご飯の食べ方を試してみることにしたんです。その裏メニューって何なのか?早速ご紹介していきましょうか…
まずは白ごはんの中央に窪みを作り、卓上調味料から無料のうま味唐辛子をお好みの量取って窪みに入れます。
続いて、同じく卓上にある無料の刻みネギをお好みの量トッピングして…
その上から「ラーメンのタレ」を回しがけして…
全体をかき混ぜていただきます。なんかこれ、初代 麺家あくた川で食べた豆板醤ご飯みたいですね。でも、個人的にはこっちの方が断然好きな味でした。ピリ辛で香ばしくて、ネギがシャキシャキして…辛いものが苦手でなかったら、ぜひ一度試してみてください。この食べ方、おすすめです。
【おまけ】ちなみに、本来餃子セットのメインになる餃子は「ぴり辛餃子」と「黒豚餃子」の2種類から選べます。今回僕は「黒豚餃子」を選択。中身は豚肉も入ってますが野菜が多めに入ってました。野菜が他店と比較して大きめのみじん切りになっているので、ザクザクとした食感になってます。
ラーメン横綱 吉祥院本店のその他のメニュー例(値段は税込)
- 味玉ラーメン 並810円〜
- 野菜ラーメン 並850円〜
- チャーシューメン 並850円〜
- 彩ラーメン 並870円〜
- 鉄板チャーハン 並320円〜
- 豚バラ丼 420円
- 温玉丼 250円
お持ち帰りラーメンもあり…ラーメン横綱 吉祥院本店へのアクセスは、JR京都駅八条口から京都市営バス84系統 太秦天神川駅行きで吉祥院運動公園前バス停下車、徒歩2分
そんなラーメン横綱 吉祥院本店では、お持ち帰り用のラーメンも販売しています。「横綱のカンタン麺」と名付けられた商品で、たったの1分で調理できるのがウリらしいです。ラーメン以外にも餃子2種類もテイクアウト可能。自宅で餃子セットを再現して食べるのも良いかもしれません。
それでは、お店の詳細です。店舗データはこちら…
ラーメン横綱 吉祥院本店 (ラーメン / 西大路駅、桂川駅)
夜総合点★★★★☆ 4.0
住所:〒601-8351 京都府京都市南区吉祥院這登西町30−8
電話番号:075-672-6330
営業時間:11:00-翌5:00
定休日:元日のみ
駐車場:あり
クレジットカード払い:可
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