大阪・日本橋のでんでんタウンに、デカ盛りで有名になってしまった喫茶店があります。本来コーヒーを飲みながらゆっくりする場所のはずですが、今はそうそうたる体格をもった方々がランチタイムに行列をつくるお店として、テレビやブログ、ツイッターやインスタなどのSNSを賑わせています…
ポミエ|なぜかデカ盛りで有名になった大阪の喫茶店…大食いマニアの間ではお店独自の「パフェ」が大人気
そのお店・喫茶店ポミエは、本来は昭和48年に創業したという老舗の喫茶店。現在は二代目が店を切り盛りしていますが、代替わりの頃から行列店になったようなので、ちょうどその頃に喫茶店から人気デカ盛り店への変貌したのかもしれません。
ある日の午前中、開店時間直前の時間帯にポミエに向かったところ、お店の前には誰一人としていないちょっと意外な状態。でも、これが本来あるべきお店の姿ではありません。ポミエは開店1時間前に店頭に記名帳を出していて、その時間帯にやってきた人から順に名前を書いては去っていき、開店時間に合わせてお店に帰ってきます。なので、開店5分前くらいから人が集まり出して…
歩道の道路側に列を作って並び始めます(他店に迷惑をかけないように、道路側に並ぶのがポミエのルールです)。この日の混み具合は僕より前に30人くらいでしょうか。案の定一巡目では入店できず、入店までちょうど1時間くらいかかりました…
店内には客席が全部で30席ちょっと。一部は新型コロナ対策でアクリル板の敷居が建てられています(混雑時には相席あり)。内装もこぎれいなカフェ風で、とても大食いチャレンジをするようなお店には見えません。実際お客さんも体格のいい男性ばかりではなく、細身の若い女性も普通にやってきます。
並盛りでライスが1.5合というハイカロリーなメニューの数々…トッピングを積み上げる「パフェ」が大食いマニアに人気
ポミエのメニューはどれも並盛りでライスの量が1.5合分というハイカロリーな品々。とは言え、お好みでご飯少なめなどのリクエストも聞いてくれる(1合以下のライスは丼とはセパレートで出してくれます)ので、少食な人もどうかご安心を。
一方で、唐揚げや海老フライ、ハンバーグなどを単品でトッピングできるのもポミエの特徴の1つ。ベースとなる丼にトッピング積み上げる「パフェ」と呼ばれる食べ方も大食いマニアの間では人気です。
ポミエのフードメニュー例(値段は税別、大盛りは+300円)
- お値段 900円:玉子丼、ビーフカレー
- お値段 1200円:カツ丼、エビ丼、親子丼、唐揚げ丼、チキンカツ丼、カツカレー、唐揚げ定食など
- お値段 1700円:ミルフィーユ定食(トンカツ+チキンカツ)
カツ丼:ポミエのデカ盛りを象徴する人気メニュー…そのボリュームとお味はいかに?
今回僕がオーダーしたのは、ポミエと言えばまずこれでしょ?というほど、ポミエのデカ盛りを象徴する人気メニューのカツ丼。ライスの量が3合分もあるという大盛りはどんなものか?と試したい気持ちはありましたが、せっかく作ってもらったものを残すのは嫌なので、まずは並盛りで試してみることにしました。
で、目の前に運ばれたカツ丼並盛りがこちら。どれだけボリュームがすごいのかというと…
写真ではイメージが伝わらないかもしれませんが、あなたはどう思いました?率直に言って、僕は…
あれっ、意外と大したことないな…
と思ったんです。確かに、丼の縁から溶き卵が表面張力を張っているかのようにせり上がっています。でも、丼自体が特別大きいわけではありませんし、僕はこれくらいなら普通に二杯いけちゃうと思います。次回はパフェに挑戦しましょうかね。
それはさておき、実食…まずは半熟とろとろの溶き卵、この一杯に生卵を6つも使っているらしいです。味付けは結構甘くて、とろとろの食感とともに口の中で心地よい刺激を脳に向けて放ってくれます。
そして、この溶き卵に隠れてご飯の上を隙間なく覆うとんかつ。本当に隙間なく丼の表面をカツが覆っているので、肉が少ない!なんてガッカリするようなことはありません。サクサクの衣に適度に出汁が染み込んで、ちょっとクタクタになったくらいのカツが「カツ丼を食べている」という高揚感を盛り上げてくれます。相棒の溶き卵がこれでもかっ!というくらいたくさんありますので、余程偏った食べ方をしなければ最後までカツ丼気分を十分に楽しめます。
ただ、1つだけ予想外のことがあって…食べ進めていくと、最初は気持ちよく感じられた出汁の甘みが次第にしつこく感じるようになってきたんですよね。これ、大盛りを頼んだら、ライスのボリュームより味付けの方で後半苦しむかも…そんな気がします。もし今後大盛りにチャレンジしよう!と考えている方がいましたら、少し頭の隅に記憶しておくほうがいいかもしれません。
総じてポミエのカツ丼、味については全く問題ありませんが、食べログやぐるなびなどの口コミにあるように「コスパがいい」とは正直思えませんでした。この一杯で1200円+税ですから、安いところなら同じ値段でカツ丼二杯食べられます。
なんでも昔はこのカツ丼並が900円で食べられたようで、「コスパが良い」という口コミはおそらくその時代のものなのではないでしょうか。昔の値段から300円もの値上げは消費者側にとっては残念ですが、それでも多くのお客さんが来てくれるのですから、新しい値段が適正価格として広く受け入れられているということなのでしょう。
夕方の閉店時間前が狙い目?ポミエへのアクセスは、最寄り駅の大阪メトロ堺筋線・恵美須町駅から徒歩6分
それでは、お店の詳細です。店舗データはこちら…
南海電鉄の難波駅(大阪メトロ御堂筋線・なんば駅)からも徒歩8分で行けます。
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