麺屋雪風。札幌のホテルで滞在中にネットリサーチをしていてたまたま見つけたお店ですが、札幌ではものすごい人気のお店らしいですね。今までに食べログのラーメンEAST百名店を3回も受賞しているし、ネットの口コミを見てもかなりの高評価。「これなら味も間違いなさそうだな…」と思って、その日の夜食目的でお店への訪店を決めました。繁華街で客引きをしているお姉さん達には目もくれずにGoogleマップを頼りにお店へ一直線、すすきのの南端くらいの場所にある麺屋雪風 すすきの本店に無事到着したのですが、いきなりものすごい光景が目の前に飛び込んできて…
とにかく半端ない行列だった…とある平日の夜9時頃、麺屋雪風 すすきの本店の気になる行列の長さや待ち時間は?
この日の僕が麺屋雪風 すすきの本店に到着したのが夜の9時頃だったのですが、すでに店頭にはこんなものすごい行列ができていて…
正直、列に並ぶ気が失せました。先客は軽く見積もっても30人を悠々超えていると思われ、推定待ち時間は1時間半くらい?多分、次の日があったならこの時点でホテルに帰ってたと思います。あいにくこの日は札幌滞在の最終日で、「次はいつになるかわからないから…」という気持ちだけでその場に何とか踏みとどまりました。
入店待ちをしている間にちょっとだけ豆知識。麺屋雪風の「雪風」とは、太平洋戦争時代に数多くの海戦に参加しながら終戦まで生き残った唯一の駆逐艦「雪風」からとっているんだそうな。僕は「北海道らしい店名にしたのかな…」くらいにしか思ってませんでしたが、全然違いましたね。平成15年12月に開業して20年超、このお店は争いが厳しいラーメン業界で無事に生き残っているどころか、札幌でも屈指の行列点になっています。
そうこうしているうちに行列が徐々に前へと進んでいって、列の最後尾に並んでから1時間20分の待ち時間でようやく入店が叶いました。店内のスペースは本当にこぢんまりとしていて、客席数はカウンター席のみの12席。飾り気のないシンプルな内装の店内に、有名人のサイン色紙が所狭しと飾られています。このサイン色紙の数を見れば、この麺屋雪風というお店にどれほどの人気があるのか一目瞭然!って感じですよね…
想像していた味噌ラーメンとかなり違う…麺屋雪風 すすきの本店で色した看板メニューの濃厚味噌ラーメン、実際どんな感じだったのかというと…
それでは、今回僕が麺屋雪風 すすきの本店で注文した看板メニューの濃厚味噌ラーメン(お値段 税込998円)をご紹介しましょう。席に着いてから待つこと約3分、目の前に運ばれてきた濃厚味噌ラーメンはこんな感じで…
一目見て、スープの色が今まで食べてきた札幌味噌ラーメンと違うのに気づきます。なんか、スープの濁り度が尋常じゃないというか…
そのスープを早速レンゲにすくってみると、その直感通りでスープにかなりのとろみが着いています。口に入れると舌触りは濃厚鶏白湯スープに近く、まろやかな味噌味に加えて鶏を主体とした動物系と魚介の旨味がいい感じにブレンドされていて、そこにほんのりニンニクの香りがプラス。「濃厚」には違いないですが、味噌じゃなくて出汁が濃厚って感じですね。そんな旨味が濃厚なスープでありながら、後味はスッキリしているので、最後までしつこさを感じずスープを飲み干せてしまいます。
これに対する麺は、札幌の名門製麺所・西山製麺製の卵入り縮れ中太麺。でも麺の縮れ具合は他のお店の縮れ麺より控えめかなぁ。茹で加減はやや硬めで、プリプリ食感と麺のコシが同時に楽しめます。その存在感は鶏白湯ベースの濃厚味噌スープにも全然負けていません。
そしてお楽しみのチャーシューですが、この大きな豚バラチャーシューの他に、鶏肉のチャーシューも野菜の下に隠れていました。これはラッキー!食べる前から得した気分になっちゃいました。それはさておきこの豚バラチャーシュー、よく見ると豚の皮が付いているですよ。豚の皮と言えば、グルメ漫画・美味しんぼにおける「(皮のない豚の角煮を見て)この豚バラ煮込みは出来そこないだ、食べられないよ。」という問題発言が有名。確かに皮があると、その部分がねっとりとしたゼラチン質になって、その下の脂とともにとろりと溶けていく感覚が楽しめるんですよね。つまりこの豚バラチャーシュー、とろとろ度がMaxということです。こんなの「まずい」なんて口が裂けても言えません。
こんな感じの麺屋雪風 すすきの本店の看板メニュー「濃厚味噌ラーメン」、今まで食べてきた味噌ラーメンとは明らかに異質で、他の人気店の味噌ラーメンと明確な差別化がされていました。これは「札幌で味噌ラーメンを食べたい」じゃなくて、「麺屋雪風の味噌ラーメンを食べたい」という気分にさせてくれますね。札幌で新感覚の味噌ラーメンを食べたくなったら、えびそば一幻のえびみそと合わせてこの濃厚味噌ラーメンはおすすめです。ただ、行列の長さがとにかくエグいので、かなりの待ち時間を覚悟しなきゃいけませんけどね…
麺屋雪風 すすきの本店のその他のメニュー例(値段は税込)
- 辛味噌らーめん 1050円
- 鶏がら汐ラーメン 998円
- 具なしラーメン(各種) 750円
- 手作り焼餃子 6個500円(ハーフ 3個250円)
- チャーシュー 300円
- 味付けたまご 200円
- ライス 200円
すすきの本店に加えて手稲店、清田店の3店舗で営業中…麺屋雪風 すすきの本店へのアクセスは、最寄り駅の札幌市電・東本願寺前駅から徒歩4分
そんな麺屋雪風は、今回ご紹介したすすきの本店に加えて手稲店、清田店の合計3店舗で営業中。それにしても、すすきの本店を除く2店舗は、かなり都心部から離れたところにお店を構えているんですねぇ…街中に支店を置いてくれてたら、この猛烈な長さの行列が少しは緩和されてたんじゃないかなぁ…って感じです。逆に言えば、これらのお店まで行けば本店より短い待ち時間でラーメンにありつける可能性がありますし、あえて市街地からプチ遠征してこれらの支店を目指すのもありなんじゃないかと思います。
それでは、お店の詳細です…
麺屋雪風 すすきの本店 5点満点中
住所:〒064-0807 北海道札幌市中央区南7条西4丁目2−6
電話番号:011-512-3022
営業時間:月-木 11:00-14:30、18:00-翌3:00(金土は翌4:00、日は翌0:30閉店)
定休日:無休
駐車場:なし
クレジットカード払い:不可(現金払いのみ)
P.S. 北海道で美味しいラーメンをお探しのあなた、ぜひこちらの記事にも立ち寄っていってください…
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