新宿駅から3駅西に離れた中野駅の北口に、マグロマートという名の超人気店があります。2011年に「城ヶ島マグロマート」という店名で中野富士見町で創業し、数回の移転を経て2019年に現在の店舗へ。文字通りまぐろ(しかも本マグロ!)を使ったメニューしか提供しないお店で、とにかく予約が取りにくいことで有名なお店。僕も過去に3回くらいアプローチして、あっけなく撃沈し続けたことがあります。
そんな「超」がつくほど予約困難なお店・マグロマートに、令和5年夏のある週末にようやく行くことができました。その時の体験談も含めて、予約の取り方など必須情報をこのあとご紹介しますので、ぜひこのまま最後まで記事をお読みください…
中野にある超人気店・マグロマートの予約方法を解説。ただ残念なことに…
それでは、なかなか予約が取れない超人気店・東京中野のマグロマートの予約方法について説明していきましょう。
マグロマートの予約は、電話とwebの2つの方法で受け付けています。Web予約はTableCheckというサイトから予約でき、予約開始時間は予約日のちょうど1ヶ月前の午後12時からです。でも、特に週末のいわゆるゴールデンタイムに予約するには熾烈な競争を勝ち抜かなければならず、受付開始からほんの一瞬で満席になることもしばしば。実際、僕は12時ちょうどにお店に電話して予約をお願いしたことがあったのですが、その時は店員さんと話している間に希望の時間がネット経由で埋まってしまいました。なので、電話とwebを比べるならば、web予約の方が断然おすすめです。予約開始時間前からPCやスマホをスタンバイしておき、12時きっかりにページを再読み込みして予約…それしかありません。
ただ、大変残念なニュースを1つお伝えしましょう。マグロマートの予約は2人以上でないと取れません。つまり、僕のようなボッチ客はそもそも予約が取れないんです。
では、おひとり様の場合はどうすればいいのでしょう?とにかく当日にお店に行ってみるしかありません。運が良ければ開店時に用意されている(らしい)当日席に滑り込むことができます(僕も一度予約なしで開店時間前にお店に行って、見事に撃沈したことがあります)。あとは他のお客さんが食事を終えてお店を出た後の席を狙うしかなく、正直お一人様にとってはかなり厳しい戦いになると言わざるを得ません。
とある土曜日の夜9時に念願のマグロマートに入店!この日に僕が注文したマグロメニューは…
そんな数回の撃沈歴を経て、とある土曜日の夜9時に念願のマグロマートにひとり入店達成となりました!いや〜、ここまで長かったなぁ…その長い戦いを思い出すと、ついつい口からヨダレが…じゃなくて、目から涙が…マグロマートって総席数が75席ある、結構規模の大きなお店なんですよ。しかも時間制限あり(2時間制)なので、あくまで単純計算ですが、特に週末はお客さんが3〜4回転する計算になるんです。そんなお店がここまで予約困難になるって、どれだけすごい話かおわかりいただけますか?
まあ、その話は傍に置いて、今回僕がマグロマートで注文したメニューをこれからご紹介していきましょう。本当は僕、2人以上で注文できるマグロコース7品 or 8品を注文したかったんですが、これも1人だとダメみたいです。う〜ん、このお店、やっぱりぼっち客にはかなり厳しいところがあるなぁ…というわけで、仕方なくなるべくコースの内容に準じて単品注文全8品(+お通し)。順番にいってみましょう!
お通し
まずはお通し(お値段 400円+税)として、帆立の炙りとレンコンの煮物。貝柱がかなり大きくて、お通しなのにしっかり食べ応えがありました。ちなみにマグロは出汁で使われているので、これも立派なマグロ料理。最初から「マグロマート」の名を汚さず、アクセル全開です。
マグロ出汁
1品目として注文したのは、コースでも最初に出てくるマグロ出汁(お値段 180円+税)。やっぱり鰹出汁とは出汁感が少し違って独特な酸味があり、やや温度が低めだったのもあってやや甘口に感じました。
マグロユッケ
2品目はマグロユッケ(お値段 880円+税)。ヒレの部分の肉を使っているとのことで、すごく筋肉質な歯応えがありました。味付けは白胡麻風味の醤油ダレ。卵黄と一緒にかき混ぜて、ねっとり濃厚な味付けでいただきます。
マグロマート盛り
3品目はマグロマート人気メニューの1つ・マグロマート盛り(お値段 980円+税)と名付けられたお造りの盛り合わせ。上列の左から中トロ、赤身2種類(脂の多い方と少ない方)、脳天、ハチノコ(こめかみ)、顎肉と並んでいて、頬肉の炙りが加わって合計7種の味が楽しめます。
中トロと赤身はともかく、脳天やハチノコなど、普段名前すら聞かない希少部位がズラリ。脳天は脂が甘く、顎肉はかなり噛みごたえがあるなど、部位による味の違いを実感できる「さすがプロ!」の選択になっています。
マグロの中落ち
4品目はマグロマートのコースでもハイライトとなっているマグロの中落ち(お値段 2280円〜)。画像では伝わりにくいと思いますが、1人前にしてはかなりデカいんですよね。血合の部分を避けて食べるのですが、それでも多分普通のお店だと背骨の片側だけで1人前になるくらいの量が取れます。しかも、骨をひっくり返して裏側からも取れるので、ざっくり3〜4人前くらいの中落ちを僕1人で楽しめちゃうわけです。なんと贅沢な…
付属の木製のスプーンで肉を削り取って食べるわけですが、この作業もなかなか楽しくて食べる前から気分が高揚します。全く臭みのない新鮮な赤身肉で、しっかり身が締まっていて味も濃厚。一人で訪店する時でもこのマグロの中落ちは注文マストですね。
マグロヒレカマの煮付け
5品目はマグロヒレカマの煮付け(お値段 780円+税)。胸ビレの肉を生姜風味の甘辛醤油出汁で煮付けてあります。ユッケで食べたヒレ肉よりも脂が乗っていて甘味を感じます。特にヒレ直下のゼラチン質の部分はとろっとろで美味。この部分も忘れずに、行儀悪くしゃぶって欲しいです。
マグロのレア天
6品目はマグロのレア天(お値段 980円+税)。赤身肉の大葉巻きととうもろこし、白エビの天ぷらを塩でいただきます。衣はやや硬めでクリスピーな食感。中の赤身肉も身がすごく締まっていて、味はもちろん噛みごたえも最高です。
マグロ喉裏肉のステーキ
7品目からはコース内容から外れた単品メニューを…ということで、マグロ喉裏肉のステーキ(お値段 880円+税)。味に癖がない上に柔らかくて上質な食感のある赤身肉を、にんにくガッツリのステーキソースでいただきます。割とあっさり目の味付けの多かったこれまでのメニューとは変わって、にんにく風味が強烈で少しピリ辛の濃いめの味。胃袋がだいぶ満たされてきた中で、この一品を食べて気持ちの上でも満足感が高まりました。
マグロ茶漬け
というわけで、この日の〆としてマグロ茶漬け(お値段 780円+税)を注文。ごまだれで和えたマグロの中落ちに帆立と穴子、いくらが入っていて、予想外に豪華なお茶漬けでした。見た目に違わず濃厚な魚介の旨味を携えた、〆の一品としてはインパクト強すぎのお茶漬け。もうこの頃にはラストオーダーを過ぎていたのですが、このお茶漬けはおかわりしたくなっちゃいました。
こんな感じで全8品を堪能して、とっても幸せな気分でお店を後にしました。後で振り返ってみると、1つ1つの品が結構ボリュームあったんですよね。女性なら2人でシェアしても全然いけるくらい。それだけの量の本マグロをこのお値段でいただけて、しかも滅多に食べられない希少部位もたくさん楽しめるのですから、このお店が予約困難店になるのも「そりゃそうだよな…」という感じでした。
ちなみにこの日のお会計は…上記8品にお通しとドリンク2杯をつけて、消費税も含めて9000円ちょっと。これだけ食べて1万円超えを想定していたので、僕もかなり驚きました。またチャンスがあれば、ぜひリピートしたいですね。それまでに、僕のようなぼっち客の前に立ち塞がるハードルを少しでも下げてくれたら嬉しいなぁ…
テイクアウトにも対応中…マグロマートへのアクセスは、最寄り駅のJR中央線・中野駅から徒歩6分
さて、そんなマグロマートでは、テイクアウトにも対応しています…
マグロチラシを中心に、自宅ですぐに食べられるお持ち帰りメニューが全部で12種類(注:令和5年8月現在)。こちらもインターネットで予約可能で、あとは予約時間に取りに行けばOK。メニューの大半はちらし寿司系ですが、中にはマグロマートの名物とも言えるマグロの骨付き中落ちも…とにかく店内飲食はものすごい競争率なので、中野周辺にお住まいの方はテイクアウトを活用することを強くおすすめします。
それでは、お店の詳細です。店舗データはこちら…
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