今でこそ大阪でカレーと言えばスパイスカレーを思い起こす人が多いですが、一昔前はインデアンカレーに代表される甘辛のカレーがザ・大阪のカレーでした。そのインデアンカレーが現在まで大阪市内中心に営業を続ける中で、そのカレーにインスパイアされたカレーショップも全国各地にポツポツと現れてきました。
今回ご紹介する大阪マドラスカレーも、そのインデアンカレーと同じ甘辛カレーの路線を進む人気カレーショップ。俳優の北村一輝さんがここのカレーにどハマりして、東京の赤坂に自らオーナーとなってお店を開いたことでも有名です…
マドラスカレー|甘くて辛い大阪カレーを全国に広めた功労者
その大阪マドラスカレー、正確にはどのくらい系列店が広がっているのか把握できませんが、ネットで確認できる範囲では、赤坂の他にも奈良の天理、福岡の小郡などにも暖簾分けのお店があります。その総本山である大阪マドラスカレーの本店は「カレーやマドラス」の名前で地域に親しまれ、現在も大阪・日本橋でひっそりと営業を続けています。
カレーやマドラス:大阪マドラスカレーの総本山…30種類のスパイスと4種類のフルーツを1週間かけて煮込んだルーは、思いの外マイルドで大衆的
店内は黒をベースとした内装で、客席は厨房をL字型に囲むようにカウンター席が12脚。カウンターだけのお店にしてはスペースが広くて、食事中もゆったり過ごせそうな雰囲気があります。
玄関を入って右手に掲げられたメニューはこんな感じ。インデアンカレーとは違い、カレーの上に様々なトッピングを乗せられるのがマドラスカレーの大きなセールスポイントになっています。定番の生卵だけでなく目玉焼き、チーズ、カニコロ、エビフライ、カキフライ…何といってもロースカツがたった+200円って激安じゃないですか?
ちなみに、マドラスカレーはルーのお持ち帰りだけでなく、カレールーの通販もやっています。Amazonや楽天で買えますので、ご興味があればどうぞ。
カレー中盛りカツトッピング:比較的食べやすい甘辛カレー…薄手のカツがサクサクで好感触
さて、話を戻してカレーのご紹介へと参りましょう。今回僕がオーダーしたのは、カレー中盛りにカツのトッピング(お値段 税込900円)…
平皿に薄く広げたライスと、その上から全体にまんべんなくかけられたカレールー…このスタイルもインデアンカレーと同じです。
では、実食…最初に甘く、後で辛さがやってくるマドラスカレー。でも、インデアンカレーと比べると、甘さも辛さもかなりマイルドな印象です。インデアンカレーは完食後も引きずる辛さが特徴的でしたが、こちらはそこまでスパイシーではないので食べやすく、水を飲まなくてもスイスイスプーンが回転していきます。
そしてトッピングのカツですが、薄手でサクッと揚がったカツは重たくなりすぎず、マイルドな味のルーともバランスが取れています。どちらかというと肉を食べるというより衣のサクサク感を楽しむ感じで、食感のアクセントとしても好感触。
一言で表すならば、悪い意味ではなくインデアンカレーの大衆版といった感じでしょうか。インデアンカレーが辛すぎて食べられない…という人や、いろいろなトッピングも楽しみたい!という人には、マドラスカレーの方がおすすめです。
大阪カレーはここから全国へ広まった…カレーやマドラスへのアクセスは、最寄り駅の大阪メトロ堺筋線・恵美須町駅から徒歩8分
それでは、お店の詳細です。店舗データはこちら…
カレーや マドラス (カレー / 恵美須町駅、難波駅(南海)、四天王寺前夕陽ケ丘駅)
夜総合点★★★★☆ 4.5
住所:〒556-0005 大阪府大阪市浪速区日本橋4丁目3−12
電話番号:06-6644-9020
営業時間:11:00-20:00(月・木は19:00まで)
定休日:無休
駐車場:なし(近隣のコインパーキングを利用)
クレジットカード払い:不可(現金払いのみ)
ちなみに、近鉄線・日本橋駅からだと徒歩11分の距離です。
P.S. 大阪で美味しいカレーをお探しのあなた、ぜひこちらの記事にも立ち寄ってみてください…
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