ある日の夕方、河原町通を三条から南に下っている時に肉奉行 京都牛光(うしみつ)という名前のお店に行列ができているのに気づいたんですが、その日はTAKAYAMAでのディナーを予約していたので、後日再訪するために店名をリストアップしておきました。
で、翌日にネットで調べてみると、京都牛光は河原町通のお店の他に寺町通にお店があって、そちらが本店らしい…ということがわかりました。でも、どうやら寺町本店は10月から臨時休業に入っているようですね。というわけで、気を取り直してすぐ近くにある河原町店の方に向かったというわけです…
窮屈だけど客席数は十分…英語表記メニューがあり外国人観光客にも安心
ある日の夕方6時くらいにお店に到着。狭い入り口から店内に入ろうとすると、中から店員さんが出てきて「予約してますか?」と聞いてきます。予約をしていなかった僕は一旦お店の外で待機するように案内され、入店まで15分ほど待つことになりました。思ったより回転が早くて待ち時間は短めでしたが、京都牛光はネットで予約ができるので、来店を決めていたら事前に予約をしてから行くのがおすすめです。
お店は間口が狭く奥に長い京都っぽい造りになっていて、1階にテーブル席5卓に加えて2階にも客席があって、見た目に反して収容力は十分。メニューなどに英語、中国語、韓国語表記があって外国人観光客にとっても使いやすいお店ですが、やや窮屈な印象はあるので大きな荷物を持っているときは訪店を避ける方が良いかもしれません。
京都牛光なら肉まぶしやステーキ重が税別980円から食べられる!黒毛和牛へのグレードアップや肉増しにも対応
そんな京都牛光で食べられるフードメニューは、肉寿司や肉まぶし、ステーキ(重)など全5種類。そのうち肉まぶしとステーキはお値段980円(税別)からと、とってもリーズナブルにいただけます。ご飯の大盛りも無料で、特にガッツリ系男子にとってはありがたいですよね。
さらにオプションとして、肉まぶしとステーキではグルメな人に向けてお肉を黒毛和牛へとグレードアップも可能です。黒毛和牛の肉まぶしって聞くだけで、口の中によだれが溜まってきそうじゃないですか?
肉奉行 京都牛光のフードメニュー(値段は税別)
- 黒毛和牛 肉寿司(お茶漬けセット付き) 1580円〜
- 肉まぶし(お茶漬けセット付き) 980円〜
- ステーキ(サラダ、味噌汁、漬物付き) 980円〜
- 黒毛和牛 肉握り寿司 580円
- 黒毛和牛 肉寿司(小) 580円
肉まぶし:名古屋メシのアレンジメニューを初体験!本家のひつまぶしと何が違う?
さて、この日の僕が注文したのは2品。まずは京都牛光の看板メニューの1つ・肉まぶし。ライスは大盛り、無料のタレ追加をつけていて、お肉は約2倍の増し増し(お値段 プラス600円+税)にしています…
さすがにお肉増し増しなだけあって、おひつの表面は牛肉でぎっしり埋められていて、白ご飯を垣間見ることはできません。お肉の上に振りかけられているのはピーナッツ。香ばしさを追加するためでしょうか?
それはさておき、この肉まぶしもひつまぶしの一般的な食べ方に倣って食べ進めていくことにしましょう(参考記事:あつた蓬莱軒|ひつまぶしを生み出し、名古屋の食文化を守り続けた名店)。全体を4等分にして、まずはそのまま…
気づけば当たり前なのですが、これはステーキ重そのままですね。肉は質の良い赤身肉で、レア肉の心地よい弾力と肉そのものの旨味がしっかり堪能できます。ただ脂は乗っていないので、脂そのものの旨味や脂が焦げた香ばしさはありません。
一方これにかかったタレは甘めの醤油ダレですが、うなぎ屋さんのタレのように日々継ぎ足して熟成された感じはなくて、それと比べると味的に軽い感じがするのは否めません。
続いて薬味を乗せて…刻みネギや海苔など和風の薬味をまず試してみましたが、正直ひつまぶしの時のような味へのインパクトは感じませんでしたね。テーブルにフライドガーリックや山椒などが備え付けてあり、こっちの調味料の方が合いそうな気がしましたが、とりあえず2杯目では我慢…
3杯目はお茶漬けバージョン。急須に入っているのは鰹出汁ではなく、牛骨スープでしょうか?クセがなく思ったよりあっさりした感じで、何の抵抗感もなくご飯と牛肉を一緒にサラサラ…という感じ。別の言い方をすれば、ちょっとインパクトにかける感じ。
そして最後は、3種類の食べ方で一番気に入ったもの…なのですが、お出汁が1杯分しか入っていないので、お茶漬けを気に入っても2杯目を食べることができないんですよね。
もっとも僕は、お茶漬けバージョンよりフライドガーリックと山椒を試したかったので、それでも全然問題なかったのですが…で、やっぱりフライドガーリックが最強でした(あくまで個人の感想です)。それと山椒もイケますね。肉まぶしの場合、鰻ほどの香ばしさがないので、薬味も香りが強いものを選ぶ方が合うような気がします。
こんな感じで今回肉まぶしを初めて体験したのですが、率直な感想としてひつまぶしの下位互換バージョンのように思いました(後日、この主張は根底から覆されることになるのですが…詳しくは、この記事の最後で)。脂の乗った鰻の蒲焼と赤身肉のステーキでは、やっぱり香ばしさが比較になりません。タレの旨味も日々熟成していくうなぎのタレには到底敵わず、味が単調になってしまうんです。
単にひつまぶしとの比較という意味でなら、僕の中ではあえて肉まぶしを選ぶ理由が正直思いつきません。同じ場所、同じ値段でひつまぶしと肉まぶしがあれば、僕は迷わずひつまぶしを取りますね(肉をグレードアップすれば話は変わるかも…)。だけど、細かいことを抜きにして「単に牛肉をガッツリ食べたい!」というのであれば、京都牛光の肉まぶしはコスパ的にも納得できますし、あなたにもお勧めできるかな…と思います。
黒毛和牛 肉握り寿司:食べ足りない時におすすめ!黒毛和牛肉を3種類の味で楽しめる軽食メニュー
肉まぶしの大盛りでもお腹が満たされない大食いさんや、軽めの食事で済ませたい人には、軽食としてちょうど良いサイズのメニューも用意されています。その1つが黒毛和牛 肉握り寿司。黒毛和牛の赤身肉を…
- 塩とレモン汁
- ローストビーフ
- わさび醤油
の3つの味で楽しめます。
この3つの中では、2番目のローストビーフが一番美味かったですね。熱で活性化された黒毛和牛肉の旨味に加えて、今回試したメニューの中で一番香ばしさがあって…このローストビーフで肉まぶしをやってみたら面白いんじゃないかな…と思いました。タレも肉汁を日々追加して熟成させていって、年季が入るごとに旨味が増す肉まぶしを作れたら、いつかひつまぶしとも対等に勝負できるようになるかもしれません。
VISAとマスターカードが使えない…肉奉行 京都牛光 河原町店へのアクセスは、最寄り駅の阪急京都線・京都河原町駅から徒歩3分
そんな京都牛光 河原町店、お会計でクレジットカードが使えるのも嬉しいですね…と言いたかったのですが、なぜか国際的シェアトップ2であるVISAとマスターカードが使えません。僕もこの2種類しかカードを持っていないので、現金払いをせざるを得ませんでした。
なので京都牛光では現金払いするつもりで、財布の中身に余裕を持たせて来店することをおすすめします。特に黒毛和牛を使った高額メニューを頼むつもりの時は注意しましょう。
それでは、お店の詳細です。店舗データはこちら…
肉奉行京都牛光 河原町店 (牛料理 / 京都河原町駅、祇園四条駅、三条駅)
夜総合点★★★★☆ 4.0
住所:〒604-8033 京都府京都市中京区奈良屋町297−2 歌舞伎屋ビル
電話番号:075-256-2107
営業時間:ランチ 11:30-15:30、ディナー 17:30-20:30
定休日:火曜日、他不定休あり
駐車場:なし
クレジットカード払い:可(JCB、AMEX、Diners、Discover、他一部交通系電子マネーにも対応)
P.S. 後日「肉まぶしはひつまぶしの下位互換バージョン」という僕の認識が、根底から覆されることになりました。お世辞抜きでここの肉まぶしはヤバ過ぎましたね…
P.P.S. 京都で美味しい和食をお探しのあなた、ぜひこちらの記事にも立ち寄っていってください
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