京都の冬の名物詩・カレーうどんも、今や数々のアレンジが加えられて若者ウケする食べ物へと大きく姿を変えてきています。その影響か、今やカレーうどんは若者や女性を中心に、年中いつでも好んで食べられる人気メニューへとランクアップしたような気がします。
そんな京都のカレーうどんの中でも、最近ネットのグルメランキングにも度々登場してグルメ好きの注目を集めているのが、四条烏丸にある京町家 京都四条くをんというお店。キーマカレーとうどんを融合させた「かしわキーマうどん」が名物らしいのですが、どんなカレーうどんになっているんでしょうね?早速お店に行ってみると…
外国人観光客にも好かれそう…京町家 京都四条くをんはこんなお店
僕が京町家 京都四条くをんを訪れたのは、とある平日の10:50頃。正直、出遅れてヤバいな…と思ってたんですよね。何せ、他の人のブログで平日開店時間の来店で1時間待ちという情報がありましたから…でも、実際にお店に到着してみると、店頭で待っている先客は3名のみ。ちょっと肩透かしを喰らった気分です。この後も開店時間までで僕の後ろに3人行列に加わったくらい。開店までの待ち時間10分で難なく入店となりました。
店舗は呉服屋として使われていた京町家をリノベーションして造られていて、カウンター席と厨房との間に欄間彫刻などの工芸品が飾られていて、外国人観光客が見たらきっと喜ぶだろうなぁ…という和の雰囲気が漂っています。客席は食べログ情報でカウンター席含めて40席。客席スペースが広めにとられているので、ゆったりとした気分で落ち着いて食事に集中することができます。
京町家 京都四条くをんのメニューはキーマカレーうどんほぼ1択…種類豊富な付け合わせの串天も人気
さて、京町家 京都四条くをんのフードメニューですが…
これを見てわかる通り、うどんメニューは「かしわキーマうどん」と「かしわキーマつけうどん」の2種類しかありません。かしわキーマうどんが名物というより、メニューがキーマカレーうどんほぼ1択と言ってもいいくらいです。普通のキーマうどんかつけうどんか…まずどちらかを選んで、お好みで付け合わせを追加すれば注文完了です。
でも、その付け合わせとなる串天がレベル高いと、これまた評判なんですよね…串天は全部で15〜16種類あって、かしわやナス、かぼちゃといった定番の他にもバナナ、アボカド、プチトマトといった変化球まで…これら串天の食べ比べをするのも、京町家 京都四条くをんの楽しみ方の1つかもしれません。
かしわキーマうどん:他店では食べられない自家製麺に味変、〆ご飯…京町家 京都四条くをんの看板メニューはどんな味がするのか?詳しくはこちら…
それでは、京町家 京都四条くをんの看板メニューである「かしわキーマうどん」をご紹介しましょう。丹波産コシヒカリの〆ご飯がついて、お値段 税別1100円。温うどんと冷うどんの2種類から選択できて、さらに味変でかけるお出汁も鰹出汁と豆乳出汁のどちらかを選べます…
出てきたかしわキーマうどん(冷)はこんな感じ。今回お出汁は鰹出汁を選択しています。キーマカレーとは言っても、カレーに使われている鶏肉は挽肉ではありません。今回付け合わせに串天3本を追加していますが、そちらの感想は後に回しますね。
では、この食べ方の案内にしたがって、かしわキーマうどんを食べ進めていきましょう。まずは…
麺を1本箸で摘んで、そのまま口の中へ。国産小麦と焙煎胚芽をブレンドしたという蒟蒻色の自家製麺、これを口の中に入れると、焙煎胚芽の香ばしさがふわっと口から鼻へ抜けていきます。焙煎胚芽入りということで、身体にも良さそうですね。茹で加減は柔らかめで、コシがあるというよりはもちっとした食感。ただ、ちょっと歯にくっつくようなベチャッとした感触もあるので、そこは好き嫌い分かれるかもです。
続いて、キーマカレーを麺全体に絡めてからいただきます…第一印象は和風出汁感で、魚介系の出汁がかなりしっかり感じられます。また、クミンやカルダモンといった、カレーの中心的なスパイスの風味もしっかり感じられます。20種類を超えるスパイスと和風出汁のバランスも文句のつけようがありません。
その一方で辛さは控えめに抑えられていて、その点では鰹出汁だけでなく辛味もしっかり効かせた山元麺蔵や日の出うどんのカレーうどんとは路線が違いますね。これなら辛いものが苦手な人でも食べられるかもしれません。辛く感じるようであればお出汁で薄めることもできますし、もし辛さが足りなければテーブル備え付けのスパイスで補充できますのでご安心を。
そして味変用の鰹出汁。鰹の他に煮干し、鯖から取ったこの出汁には軽くとろみがついていて、香りづけに柚子皮が加えられています。カレーの出汁感と柑橘系の清涼感がさらに増強されますので、スパイス感が薄まりすぎないように気をつけながら、少量から足していくといいでしょう。
最後に、麺を食べ切って残った(いや、残しておいた)カレールーとお出汁をお好みで〆ご飯の上にかけて、ミニカレーライスとしていただきます。各種スパイスの香りに和風出汁、柚子と木の芽の清涼感、味噌漬けされた卵黄の濃厚な味…これ、〆ご飯にしておくのはもったいない。レギュラーメニュー化をお願いしたいですね。
お出汁がある程度残っていれば、大量投入してお茶漬け風にすることもできます。そんなしめ方もできるので、お出汁はカレーにかけ過ぎず、最後まで残しておくのを僕はおすすめします。
串天3種:こちらも京町家 京都四条くをんの人気メニュー…キーマカレーうどんで満腹に至らなかった時のサイドメニューとして最適
さて、忘れてはいけない京町家 京都四条くをんの人気サイドメニュー・串天。今回は付け合わせに海老天(+200円)、かしわ天(+150円)、鱧天(+200円)の3本を追加しました(値段は税別)…
画像では伝わりにくいかもですが、1本1本それなりにボリュームがありますね。ボリューム感で言えば、京都の人気串揚げ店・舞妓飯のはるかに上をいっています。
衣は薄くてパリッとした食感。中の具材の味を邪魔することなく、味の引き立て役に徹している感じ。海老はぷりぷり、鶏肉と鱧はふっくら食感。具材が大きいので、それぞれの魅力をしっかり味わうことができます。味付けは塩のみ。かなり味が強い塩なので、つけ過ぎにはご注意を。
これらの具材を揚げるのに使われている油は米糠から造られていて、コレステロールを下げる効果があるそうな。好きなものを食べてヘルシーになるって、やっぱりいいですよね。お値段はビミョーに高めな気はしますが、キーマカレーうどんでお腹が満足しないようなら追加で1〜2本頼んでみてはいかがでしょうか?
名古屋のパルコにも支店があるって知らなかった…京町家 京都四条くをんへのアクセスは、最寄り駅の阪急京都線・烏丸駅(京都市営地下鉄烏丸線・四条駅)から徒歩4分
そんな京町家 京都四条くをんのことを記事にするべく情報をまとめていると、名古屋のパルコにも支店(名古屋PARCO店)があるという情報に行きつきました。知らなかったなぁ…京都発の変わり種カレーうどんは名古屋の人にはどう映るのか?もしあなたが名古屋の人なら、ぜひ感想を下のコメント欄に残していってくださいね。
それでは、お店の詳細です。店舗データはこちら…
P.S. 京都で美味しいうどんをお探しのあなた、ぜひこちらの記事にも立ち寄ってみてください…
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