深夜3時間だけ営業することで有名になった京都・祇園の京ラーメンさだかずは、昼間の時間帯は四条大宮に場所を替えて京ラーメン壬生さだかずとして営業しています。こちらもランチタイム2時間のみ営業とハードルは高く、「幻の名店」と呼ばれる祇園の本店同様、かなりの神秘性を醸し出しているお店です。
祇園の本店で食べたラーメンをすっかり気に入ってしまった僕は、壬生で営業している支店の方にも行ってみたいと思ったんですよね。で、ある平日の午前中に時間が取れたので、開店時間の30分前から並ぶつもりでお店に向かったのですが…
ランチタイム2時間のみ営業の京ラーメン壬生さだかず、開店前の行列や待ち時間はどのくらい?
朝11:30開店の京ラーメン壬生さだかずにちょうど30分前に到着すると、どうやら僕は一番乗り。そのまま店頭で本を読みながら待機していると、数分後に黄色いTシャツを着た店員さんがやって来て、「開店10分前に来てください」とやんわり僕に伝えてくれました。
そんなわけで、15分ほど周囲で時間を潰して再訪。すでに開店準備が佳境に入った時間帯ですが、僕に気づいた店員さんは寒い外ではなく、暖房の効いた店内へ招き入れてくれました。とってもありがたかったですね…無茶苦茶寒い日だったんで。7脚あるカウンター席の1つに座って、お冷やを飲みながらのんびり開店を待つことができました。
結局この日の開店時にやって来たお客さんは、僕を含めて3人だけ。でも開店して数分経つとあっという間に満席になって、狭い店内や外にお客さんが待機する状態となってしまいました。
この様子から想像すると、おそらく平日は仕事や大学の授業の関係で開店前に行列ができにくいだけですね。平日なら開店時間直前にやって来れば待ち時間なく食べられそうですが、土曜日には開店前から行列ができていても全然不思議じゃないと思います。
醤油背脂ラーメン|祇園本店の醤油背脂特製ラーメンとどこが違うのか確かめてみた
京ラーメン壬生さだかずのメニューは祇園本店と全く同じで、醤油背脂ラーメン(お値段 税込800円)と醤油背脂特製ラーメン(お値段 税込1000円)の2種類のみ。それぞれ大盛りは100円増し、ハーフサイズは50円引きになります。
今回僕は、標準メニューの醤油背脂ラーメン(大盛り)を注文することにしました。京ラーメンさだかずで注文した醤油背脂特製ラーメンとどこがどう違うのか、ここで検証をしてみます。まずは実物の画像から…
油膜が張ったスープに浮かぶ背脂と赤唐辛子、そして中央に盛られた緑色鮮やかな刻みネギ…パッと見た印象は大きな違いはありません。
でも、実際スープを飲んでみると…祇園本店のスープより醤油味も豚骨味も明らかに濃くなっていますね。豚骨スープが身体にしみ渡る感じを通り越して、豚骨だけでしっかりインパクトを出せています。昼間の空腹時に食べても、全然物足りない感じがしませんね。
その強めの豚骨味をしっかり引き締めてくれるのが、スープに振りかけられた赤唐辛子。辛そうに見えますが実際は全然辛くなく(注:あくまで個人の感想です)、唐辛子の香りだけをスープに移していいとこ取りをしたような感じ。このおかげで、スープは豚骨味が結構強いのに、最後まで食べ疲れを起こさず食べ切ることができます。
これに対する麺は、祇園本店の時と見た目は同じストレートな細麺。ただ茹で加減は前より硬めになっていて、もちもち食感よりプツッとした歯応えがメインになりました。この茹で加減の違いが単なる味のブレなのか、あるいは意図的に昼と夜とで使い分けているのか分かりませんが、スープの味が強くなっているので麺も硬めの方が存在感が出ていいように思います。
そしてチャーシューですが…実際に目の前で特製のチャーシューと切り分けているところを見ると、明らかにサシの量が違いました。つまり、標準のチャーシューは赤身が主体のチャーシューということです。それでも多少脂も乗っていてジューシーさも感じられるので、僕個人的には標準のチャーシューでも十分に楽しめました。
こんな感じで、見た目は同じでも昼と夜で味を微調整している京ラーメンさだかずの醤油背脂ラーメン、僕はどちらのバージョンも好きですね。スープがこってりしていないのに豚骨の旨味をしっかり味わえるので、ドロドロ豚骨スープのラーメンが苦手な人にもおすすめできます。
京都に来れない人はカップラーメンで…京ラーメン壬生さだかずへのアクセスは、最寄り駅の阪急京都線・大宮駅から徒歩4分
そんな京ラーメンさだかずが監修したカップラーメンが、去年エースコックから発売となりました。もちろんお店で食べるラーメンとは全然違いますが、気軽に旅行ができないこのご時世、しばらく京都に来るチャンスがなさそうなら、まずはカップラーメンから試してみてはいかがですか?
それでは、お店の詳細です。店舗データはこちら…
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