朝の9時に開店して夕方5時に閉店してしまう飲み屋さんがあると聞いて、しばらく前から訪店候補に入れていた京都・富小路六条の九時五時という名のお店。「そんなお酒の需要が少ない時間帯に営業していて大丈夫なのか?」と思うところは僕以外にも少なからずあると思いますが、実際は「朝から飲める」ということでかなり人気があり、開店時から朝飲み目的の行列ができることもあるようです。
僕がお店を利用したのは、とある平日の午後1時過ぎ。外から窓越しに店内を覗いてみて、たまたま1席カウンターに空きがあったので、「ラッキー!」と心の中で叫んでそのまま入店しました。平日の真っ昼間から堂々とお酒飲める人って、京都には結構いるんですねぇ。まあ、僕も人のことはとやかく言えないんですけどね…
アルコールを飲まない人は入店禁止…九時五時はこんなお店
さて、いきなりですが、今回ご紹介する九時五時についてちょっと残念な事実をお伝えしなければなりません。実はこのお店…
になっています。メニューを見てもノンアルコールドリンクは置いていないようですし、自分の意思で「飲まない」人はともかく、体質的に「飲めない」人もこのお店を利用できない…ということになりますね。まあ、このお店の営業スタイルにはフードブログなどで賛否あるみたいですが、お店の責任者がそう決めているのであればそのルールに従うしかありません。お酒を飲めない人には残念ですが、別のお店でその分美味しい思いをしてください。
でも、それ以外の部分ではごくごく普通にお店を利用できます。カウンター席6脚に4人がけテーブル席1卓というこぢんまりしたお店で、3人の女性店員さんがお店を切り盛りしていました。お店の雰囲気は小さくておしゃれな洋風バーって感じですね。特に女性や若者たちにとって使いやすそうなお店です。1つ注意点を挙げるとするならば、店内のスペースが狭いので荷物の持ち込みには気を付ける方がいいです。まあ、小さなカバン程度であればお店を出るまでロッカーに預け入れしておけますけどね…
イタリアン系の料理が多い九時五時のフードメニューから3品をチョイス。実際に食べてみてどうだった?
そんな九時五時のこの日のメニューはこんな感じで…
一部和食っぽいものもありますが、基本的にフードメニューはイタリアンです。フードメニューは日替わりで、次に訪店したときに同じものが食べられる保証はありません。また、その日に売り切れたメニューには横線が引かれていくので、午後の遅い時間帯に訪店するとこのメニューが横線でいっぱい…ってことになってる可能性もありますね。なので、可能であれば午前中からお店を利用するのがおすすめです。
それでは、この日の僕が九時五時で注文したフードメニュー3品(+お通し)を順にご紹介していきましょう…
お通し
まずはお通しから。菜の花、蕪、レンコン、生姜の4種類の酢漬けでしょうか?お通しにしては結構なボリュームがありますね。これだけでもスイスイお酒が進んじゃいそうです。
まぐろ中落ちタルタル
九時五時で注文した1品目はまぐろ中落ちタルタル(お値段 税込880円)。結構強めに塩が振られていて、そのままマグロの身を食べると少ししょっぱいのですが、頂上に鎮座した卵黄を潰して全体を混ぜるとちょうど良い塩加減になります。中落ちの旨味と卵黄のねっとり濃厚なコクの合わせ技でご想像通りの味。加えて中に混ざっているきゅうりや紫玉ねぎなどじよるシャキッとした食感も楽しめます。
自家製ハム
続いて2品目は自家製ハム(お値段 税込770円)。分厚くカットされた自家製ハム3枚は食感もかなり重量級。デフォルトで塩胡椒が振られているので、そのまま食べてもいいですし、脇に添えられたマスタードをつけて食べてもOKです。そしてハムの下には紫玉ねぎのスライスがたっぷり敷かれていて、さらにお漬物も。この一皿でハムだけじゃなく野菜もしっかり摂れてしまうという、意外に(?)ヘルシーなメニューでした。
ボロネーゼパスタ
そして3品目はボロネーゼパスタ(お値段 税込1500円)。目の前に出してくれる直前にめっちゃチーズをかけてくれて、お皿からチーズのにおいがプンプン漂ってきてました。パスタの茹で加減はアルデンテより若干柔らかめくらいかな…一方のミートソースには牛ひき肉の他に玉ねぎやズッキーニ?など野菜もたっぷり。そのためかミートソースとしてはややあっさり目の味付けで、最後までスルッと食べられました。
以上3品と瓶ビール1本(お値段 税込660円)でお会計が4000円ちょっと。十分お腹いっぱいになれたし、個人的には満足です。でも、他のお客さんの料理を横目で見ていても感じたんですが、どの料理も2人でシェアできるくらいしっかりボリュームがあるんですよね。なので、九時五時へはお一人様で行くよりも2人で行くとさらにコスパ的に魅力を感じられるんじゃないかな(逆にドリンクは高めの値段設定なので、たくさん飲みたい時には使いづらいかな)…と思います。
食後に焼き菓子を買って帰るのもあり…九時五時へのアクセスは、最寄り駅の京都市営地下鉄烏丸線・五条駅から徒歩6分
そんな九時五時では、店頭で焼き菓子の販売もしています。イートインだけでなく、焼き菓子の購入目的の来店もOKです。イタリアンバーで焼き菓子の販売って個人的には「ん?」と思うところがあるのですが(昔カフェとしても営業していたらしいので、その名残りでしょうか?)、自分たちの好きなことをやっていきながらお客さんをハッピーにできるのであれば、それは非常に素晴らしいことだと思います。あなたももしお店に立ち寄ることがあれば、会計時にちょこっと焼き菓子を買って帰るのはいかがでしょうか?
それでは、お店の詳細です。店舗データはこちら…
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