京都の名物料理と聞いて、あなたはどんな食べ物を思い浮かべますか?全国的にメジャーなものと言えば、にしんそば、鯖寿司、湯豆腐、漬物…ラーメン好きなら京都ラーメンという選択肢もあるかもしれません。
では、「ピネライス」って聞いたことありますか?京都府外の方なら、きっと初耳なのではないでしょうか。今回はこのピネライス発祥のお店をご紹介します。もう50年近く営業している老舗洋食店から生まれたこのメニューは、今や京都のソウルフードと言ってもいいくらいの、京都の名物料理となっているのです…
キッチンゴン 西陣店|京都の新ソウルフード「ピネライス」はアレンジを重ねて現在全8種類
ピネライスが生まれたのは、京都・西陣で営業を続ける洋食店のキッチンゴン。昭和45年創業の歴史ある洋食店で、現在京都市内に3店舗を構えます。
では、そろそろピネライスの正体を明かしましょう。ピネライスとは、庶民の人気外食メニューであるカレー、チャーハン、とんかつがワンプレートになったものです。「ピネ」というのがフランスの方言で「薄いカツ」を表すようですね。なので、本来意味するところは「薄いカツのせご飯」といった感じでしょうか。
カレーもチャーハンもとんかつも一度に食べたい!という欲張りな僕たちの欲求に答えてくれる、日本の洋食が生み出した傑作の1品。ただ、洋食店なのになぜピラフではなくチャーハンなのか、依然として謎は残ります。
このピネライス…1つの形にとどまることなく、洋食屋さんの豊かな発想からデミグラスソースバージョン、ガーリックチャーハンバージョンなどアレンジメニューが次々に誕生。さらに定番人気メニューのオムレツやハンバーグを乗せたバージョンなど進化を続け、現在下にリスト化した8種類のピネライスが楽しめます。
- カレーピネライス 780円
- デミピネライス 820円
- スパイシーピネライス 820円
- ワイルドピネライス 880円
- ガーリックピネライス 800円
- オムピネライス 880円
- ハーフソースピネライス 880円
- ハンバーグピネライス 980円
ピネライスを生んだキッチンゴン西陣店で定番メニューのカレーピネライスを食す
キッチンゴン西陣店は、丸太町通りを河原町方面から西へ向かい、堀川通りを越えてちょっと北側、閑静な住宅街の中にあります。
店内へ入ると、まずは入り口付近から奥へ続く長いカウンターが目に入ります。いわゆる「鰻の寝床」で、店の玄関から想像するよりも奥に広いお店です。歴史の長い店ですが内装はクラシック調できれいに整えてあり、若者も気兼ねなく食事することができる雰囲気を持っています。
ここで注文したのは、スタンダードメニューのカレーピネライス。これに小さなポタージュスープがつきます。画像はこちら…
頂上に敷かれたカツがサクッと揚がっていて、薄いながらもしっかり肉の旨味も味わえます。その下にあるチャーハンはタマネギとハム、卵を具材としたシンプルな塩味。ご飯は1粒1粒パラパラで、かつ油っこさはなく、これだけ食べても料理のレベルの高さは十分わかります。
そして、これらの上にかかるソースであるカレールー。カツを十分に浸したカレールーは、それでは飽き足らず下にあるパラパラチャーハンのに浸透していき、1粒1粒をコーティングするように包んでいきます。
カレーとチャーハンでは、どうしてもカレーの味が勝ってしまいます。でも、パラパラご飯を十分に浸したカレーは食感としては新鮮で、カレー風味のリゾットを食べているのに近い感じがします。
京都が産んだB級グルメ・ピネライス発祥の地「キッチンゴン西陣店」へは、阪急京都線の烏丸駅から市バスを利用
キッチンゴンにはピネライスやビフカツサンドなど、お持ち帰り可のメニューもあるとのことですので、ご自宅や職場へのテイクアウトにもご利用いただけます。。
それでは、お店の詳細です。
キッチン・ゴン 西陣店 (洋食 / 二条城前駅、丸太町駅(京都市営))
夜総合点★★★★☆ 4.0
住所:〒602-8104 京都府京都市上京区浮田町613
電話番号:075-801-7563(出前は不可になったようです)
営業時間:11:00-22:00
定休日:無休
阪急京都線の四条烏丸駅から市バス12番に乗り換え、堀川下立売バス停下車徒歩4分です。JR二条駅からも徒歩15分で、ちょっと遠いですが一応徒歩圏内ではあります。
P.S. 京都で美味しい洋食をお探しのあなた、ぜひこちらの記事にも立ち寄っていってください…
P.P.S. 京都でしか食べられないB級グルメと言えば、こんなものもありますよ…
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