何かのテレビ番組で「博多にはとり皮という食べ物がある」と知った僕は、将来博多に行く時のために早速ネットで調べて、ある1軒のとり皮焼きの人気店をリストアップしておきました。そのお店が今回ご紹介するかわ屋 白銀店(かわや しらがねてん)というお店。1999年4月に創業し、2016年より創業者の息子さんがお店を引き継いで営業中。2018年から現在までに食べログの焼鳥百名店を3回も受賞し、今ではとり皮を目当てに地元民だけでなく全国からお客さんが集まる全国区の焼き鳥屋になっています。
そんなかわ屋 白金店で博多名物のとりかわ焼きを食べるのをずっと前から楽しみにしていて、訪福予定日の1ヶ月前にお店に電話して席を予約。当日は土砂降りの夜でしたが、予約した午後7時にお店に行ってみると…
大雨の日なのに、飛び込み客が来るわ来るわ…かわ屋 白金店はこんなお店
大雨の影響をもろともせず、かわ屋 白金店の店内はすでにお客さんでほぼ満席状態でした。やや照明を落とした店内にはやや年季が入った大衆焼き鳥屋のような雰囲気があって、こぢんまりしたスペースに客席はカウンター席7脚を含めて全部で23席。お客さん同士の間のスペースはかなり手狭な印象で、滞在中少し窮屈さを感じるくらいかもしれません。奥にある座敷席を使っても8人くらいで限界じゃないでしょうか。
さて、今回僕はこのかわ屋 白金店さんに30〜40分くらい滞在していましたが、その間にもお客さん来るわ来るわ…でも、予約なしで飛び込み来店したお客さんは揃って撃沈の目に遭ってました。外は大雨なのに、その人気ぶりは率直に凄い!と感じました。このお店、ほぼ事前予約必須でしょうね。できれば利用日の2週間前くらいにはお店に電話して、席を確保しておくほうが良いのではないでしょうか。
食べログ焼鳥百名店の常連・かわ屋 白金店にて博多名物のとりかわ焼きを初体験!で、お味は?
それでは早速、食べログ焼鳥百名店の常連・かわ屋 白金店の看板メニュー・とりかわ焼きのご紹介といきましょう。お値段は税別で1本130円。とりあえず10本くらい注文しておきましょうか…
これが博多名物・とりかわ焼き。鶏皮と言っても何でもいいというわけではなく、鶏の首の部分の皮しか使っていないそうな(他の部位より薄くて柔らかく、脂も少ないため)。その首の皮を大量に用意して串打ちして、焼いてタレをつけて寝かせて…を繰り返すこと6日間。鶏皮が引き締まってタレが十分にしみこんだ時が食べ頃。この串1本にめちゃくちゃ手間がかかっていると思いませんか?でも、僕はこの話を最初に聞いたとき「クビの皮ばっかり集めて、他の鶏肉の部分はどこにやっちゃったんだろう?」と思いましたけどね。
それはさておき、実際に食べてみましょうか…このとりかわ焼き、見た目は色が濃くて濃厚な味がしそうなイメージなのですが、意外とあっさりしています。6日間じっくり焼きを繰り返しただけあって余分な脂は完全に抜けていて、表面はパリッとしていて、噛むとしっかりとした弾力があり、少しだけ中に残った脂がじわっと出てくる感じ。個人的に一番印象に残ったのがその弾力で、鶏皮なのにすごく筋肉質というか、マッチョな歯応えがするんですよ。「あの鶏皮を6日間かけてじっくり焼けば、こんな食感になるんだなぁ…」と、焼き鳥の新しい世界を見せてもらった気がしました。
でも正直言えば、当初期待していたほどのインパクトはなかったです。このとりかわ焼き、脂もしっかり抜けているんですが、タレの味もかなり薄味なんですよ。で、表面に焦げ目がついているわけでもないので香りの面でもインパクトが弱く、弾力以外にはっきり記憶に残るところがないというか…だからこそ「とりあえず10本」という感じの注文が可能になるんでしょうけどね。10本を平らげた後、口の中に脂のしつこさは全然残りませんでしたが、「追加で10本!」という気分にはなれなかったな…
というわけで、この日はあまりお店に長居をせずに、焼き鳥を他に3品注文して速やかに退店しました。まあ、お店のメニュー自体、焼き鳥以外に選択肢があまりなく、お腹いっぱいになれそうになかったのが主な理由ではあるのですが。僕個人的にはこのお店、とりかわ10本とビールで一杯やってササっと退店するのが一番スマートな使い方かな…と思います。夜通しお店をハシゴする時の1軒目としてはピッタリなお店じゃないでしょうか。
【おまけ】今回のおまけは、メニューを見て「何だろう?」と思って注文したささみのしぎ焼き(2本単位、お値段 380円+税)。しぎ焼きって本来はナスに油を塗って味噌をつけて炙ったものを言うらしいですが、このささみのしぎ焼きは味噌ではなくわさび醬油がかかっています。
で、こいつを口に入れてみて、めっちゃふわっとしているのに驚きました。このささみのしぎ焼き、表面を軽く炙っただけで中がレアだったんです。でも中心までしっかり熱が通っていて、筋の処理もきちんとされているので、そのふわふわ食感を思う存分楽しめました。このしぎ焼きも博多名物の1つらしいので、出張ビジネスマンにとっては注文マストじゃないでしょうか。
フランチャイズ化して全国に16店舗展開中…かわ屋 白金店へのアクセスは、最寄り駅の西鉄天神大牟田線・薬院駅から徒歩5分
こんな感じのかわ屋ですが、現在はフランチャイズ化して福岡県内のみならず東京や大阪、京都、名古屋、札幌など大都市圏で計16店舗営業しています(注:令和5年11月現在)。これらの支店でもメニューは共通のようなので、名物のとりかわ焼きを含めて本店と同じ焼き鳥を食べることができます。自宅や職場の近くに支店がある方は、お近くの支店でぜひ一度博多名物のとりかわ焼きを試してみてください。ただ、ここでお腹いっぱいになるまで食べるのは難しいので、別にもう1件考えておく方がいいかもですけどね。
それでは、お店の詳細です。店舗データはこちら…
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