三条通を西へふらっと歩いていて、何となく気になるカレーショップに出くわしました。東洞院通のちょっと手前にあるインド料理店・カマル(spice curry kamal)というお店。外観がカフェのようなお店で、窓から店内をのぞくと、カウンター席にズラリとお客さんが座っている姿が…
本当は他のものを食べようと思っていたのですが、店内か何か訴えてくるものを感じて、店の前を離れられなくなってしまいました。ならばと気持ちを切り替えて、自分の直感を信じて入店することにしました…
カマル|東京・原宿の伝説的カレーショップ「GHEE」のレシピを忠実に再現する西日本唯一の系列店
店に入ってスマホで調べてみると、このカマルというお店は東京・原宿で22年営業していた伝説のカレー屋・GHEEの流れを汲むお店らしいです。かつて村上春樹が通い、ファッションデザイナーのNIGOさんがバイトをしていたというGHEEというお店。このGHEEで働いていた経験のあるオーナーが2012年に烏丸御池にカマルをオープン。現時点でGHEEのレシピを忠実に再現したカレーを食べられるお店は、西日本ではカマル1軒だけだそうです。
カマルのカレーはメニューによらず同一料金…嬉しいことに2種類のカレーのあいがけもOK
カマルのカレーメニューは基本的に6種類。加えて期間限定メニューがあり、この日はココナッツ風味の白いカレーでした。嬉しいことに、どのメニューを選んでも値段は一緒ですし、2種類のカレーを選んであいがけをしても同料金。カマルでカレーを食べるなら、2つのメニューでどちらにしようか迷うことはないのです。
カマルのカレー基本メニュー
- バターチキンカレー
- ビーフカレー(激辛)
- ほうれん草カレー
- なすのカレー
- やさいのカレー
- キーマチキンカレー
では、値段はどうやって決まるかというと、細かく6種類に分けられたライスの量。茶碗1杯程度のSSサイズから男性でも満腹になれるLサイズまで、50gごとにきちっと設定されているので、お腹の空き具合に合わせてジャストな量を注文できるのが強みです。もちろん、ライスの量に合わせてルーの量もちゃんと増えますので、そこはご安心を…
カマルのカレー料金表(値段は税込)
- SSサイズ(150g) 820円
- Sサイズ(200g) 870円
- SMサイズ(250g) 920円
- Mサイズ(300g) 970円
- MLサイズ(350g) 1220円
- Lサイズ(400g) 1320円
カマルのサイドメニュー
- ポテトサラダ レギュラー 510円、ハーフ 260円
- コールスロー レギュラー 510円、ハーフ 260円
- 15品目野菜のカマルサラダ レギュラー 920円、ハーフ 460円
- ラタトゥイユのサラダ レギュラー 1020円、ハーフ 510円
- スパイシーナッツ 450円
- いろいろ野菜のピクルス 450円
- 牛すじのスパイシートマト煮込み レギュラー 600円、ハーフ 300円
- キーマcurryのフライドポテト 550円
- ベリーのせヨーグルトアイス 300円
バターチキンカレー:カマルのおすすめ定番メニューはトマトの酸味とバターのコクで奥深い味わい
それでは、カレーの紹介へとまいりましょう。こちらがカマルの定番メニュー・バターチキンカレー(Lサイズ)…
細長い船形の白い器。その中には右側にライス、左側にカレールーが境界線を引かれているかのようにきれいに分かれて対峙しています。
では、実食…ルーはスープのようにサラッとしていて、ご飯粒1粒1粒にしっかりとなじみそう。一方のご飯は…きれいに整形されている反面、上から押しつけられて硬くまとまってしまった感じがあります。個人的な感想としては、ご飯をふっくらさせたままでいてほしかったな…と思います。
しかし、カレーの味は「さすが名店の味」です。程よいトマトの酸味と濃厚なバターのコク、そしてチキンの旨味が一体となって押し寄せてきたかと思えば、サラッと喉越しよくどんどん胃袋へ収まっていきます。辛味はほぼゼロなので、小さな子供さんでも食べられそうな味です。
逆に辛味がなさすぎて物足りない…という場合は、150円の追加でカレーのちょい盛りがおすすめです。おそらくこのバターチキンカレー、激辛のビーフカレーとの相性抜群です。別々に食べてもいいですが、最初から2つを混ぜて食べてもきっと面白い…根拠はありませんが、そんな直感が働くのです。
激辛ビーフカレー:唐辛子たっぷりの暴力的な辛さ…激辛フードファンにはたまらない一皿
続いてご紹介するのは、カマルのメニューの中でバターチキンカレーと対極をなす激辛のビーフカレー(Mサイズ お値段970円)。どのくらい辛かったかというと…
一口目の印象は、とにかく唐辛子!という感じ。ガツンと辛さが来て、そのまま舌や口の粘膜を麻痺させてしまうような暴力的な辛さです。
この一皿に、鷹の爪が丸々4本。ルーをよく見ると、表面にラー油のような赤い油が浮いています。辛さはしばらく後を引き、完食してお店を出た後も口の中にヒリヒリ痛みが残っていました。
とは言え、決して辛さ一辺倒ではなく、辛さに遅れて少しずつ他のスパイスの風味だったり、トマトの酸味だったり、牛肉の旨味だったりがやって来るのですが…間違っても辛い物が苦手な人は手を出してはいけません。
一方で、辛い食べ物が大好きな人にとっては、十分その期待に応えられる念願の一皿でしょう。向日町の激辛担々麺の店・麒麟園とともに、激辛フードファンにはおすすめの一皿です。
ほうれん草カレー:なぜ店員さんは他のカレーとのあいがけをおすすめしたのか?
そして3つ目にご紹介するのはほうれん草カレー。注文の時に店員さんに「他のカレーとのあいがけをおすすめします」と言われましたが、ほうれん草をガッツリといきたかったので単品でオーダー。
なぜ店員さんがあいがけを勧めたのか?その理由は、カレーとは思えないくらい薄味だから。実際食べてみましたが…
正直カレーというより、ほうれん草の炒め物です。ほんのちょっぴりカレーのスパイスやトマトの酸味を感じますが、薄味も薄味、なんか舌の繊細さをテストされているかのような感じ。僕が過去に食べたカレーの中でも最上級に薄味のカレーです。
あまりに薄味なので、確かに人によっては物足りなさを感じると思います。でも僕は、不思議とこの味を壊したくないな…と思ったんです。カレーだからって、全部が全部刺激的じゃなくてもいいじゃないですか。夜食に食べても身体が刺激されずに安眠できそうだし。
2つ目にご紹介した激辛ビーフカレーと対極をなすような薄味のほうれん草カレー。もしかしたら、ビーフカレーとほうれん草カレーをあいがけで注文するのが一番賢い方法なのかもしれません。
テイクアウトもUber Eatsにも対応…カマルへのアクセスは、最寄り駅の京都市営地下鉄・烏丸御池駅から徒歩2分
そんなカマルでは、一部メニューではテイクアウトやUber Eatsにも対応しています。カレールーだけのお持ち帰りもOKで、白ご飯持参でルーだけ購入し、ランチを安くあげるという手もありです。詳しくは下に貼ってあるカマルのwebサイトをご覧ください。
それでは、お店の詳細です。店舗データはこちら…
P.S. 京都で美味しいカレーをお探しのあなた、ぜひこちらの記事にも立ち寄っていってください…
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