僕は年に1回富士山の麓にある神社へお参りしているのですが、去年東京から高速バスでお参りした時に、富士急河口湖駅前にものすごい長蛇の行列ができているのをたまたま見つけたんですよね。とりあえず急いでスマホを取り出してお店の名前を記録したのですが、その行列店が河口湖周辺に現在4店舗展開するほうとう不動というお店だったんです。
「そんな行列ができるお店があるなら、来年こそは…」と心に誓って神社へのお参りを終えたのですが、家に帰ってネットで調べてみると、そのほうとう不動は駅より北に離れたところに本店があるとのこと。ならば、まずは本店に行ってみよう!ということで、今年のお参りの後に十分な時間を確保して、満を辞してほうとう不動 河口湖北本店へ行ってきたというわけです…
本館・別館・売店の3つの建物からなる巨大店舗…ほうとう不動 河口湖北本店はこんなお店
最寄りのバス停からほうとう不動 河口湖北本店へ向かって歩いていくと、遠目にかなりの人だかりができている場所があるのに気づきました。そこが今回の目的地であることは何となく想像できたのですが、お店に近づくにつれて、その人だかりができている場所が巨大な蔵のような建物だったのには少し驚きましたね…
僕がお店に到着した12:30頃、パッと見て悠々30人を超える先客が行列をつくっていましたね…最寄り駅からバスで20分程度かかる不便な場所にありながら、河口湖駅前店に負けないかなりの混雑ぶりです。さて、この時点から席に案内されるまでの待ち時間はどのくらいでしょう?「かなり客席スペースが広そうだし、回転早めで意外とすぐに店内に案内されるかも」なんて考えながら時間を過ごしていると、10分くらいして突然…
ここからここまでお並びのお客様、別館へご案内します!
by 店員さん
と店員さんの大きな声が響いて、僕を含めて先頭から20人程のお客さんは奥の建物に通されました。この別館がまた広々としていて、民芸調の空間にテーブル席と座敷席で楽々100人以上収容できそうな客席スペースが…おそらくここは、修学旅行生など団体客の受け入れを想定したスペースなんでしょうね。この日の昼があまりにも多くのお客さんで混雑していたために、普段は使わない別館も開放したという感じでしょうか。
実際、ほうとう不動 河口湖北本店は上の地図にあるようにコの字形の建物で、①の建物が調理場やトイレなどを有する本館、②の建物が団体客用客席スペースと思われる別館、③の建物は地元の工芸品を販売する売店になっています。食べログで調べてみると、①の本館と②の別館を合わせてほうとう不動 河口湖北本店の客席数は驚きの300席!本館も別館もとにかく広いので、店員さん全員店内を走り回っています(いや、お客さんに提供する鍋を持って、本当に走ってるんですよ。さすがにそれは「まずい」んじゃないかと思いますが…)。常に居酒屋を彷彿とさせるような大声が飛び交っているし、店員さんにとってはお店というより戦場っていう感じじゃないかなぁ…って思います。
ほうとう不動 河口湖北本店で食す山梨伝統の郷土料理・ほうとう、実際食べてみてどうだった?
それでは早速、僕がこの日にほうとう不動 河口湖北本店で注文した看板メニューのほうとうをご紹介。というか、お店のメニューを見るとほうとう以外にはサイドメニューとドリンクしかないので、お店に来たお客さんほぼ全員がこのほうとうを注文することになるのですが…
注文してから待つこと約10分、かなり大きな鉄鍋で山梨伝統の郷土料理・ほうとうが運ばれてきました。もちろんこれで1人前。ヘタをすると大人でも全部食べきれないんじゃ…ってくらいのボリューム感があります。言うまでもなく鉄鍋は熱々なので、不意に触って火傷しないように注意が必要です。特に小さな子供連れの方、気をつけてくださいね。
それでは、まずお出汁からいただいてみましょう…白味噌仕立ての薄味系のお出汁で、塩分が控えめなのでとっても優しい味です。でも、ただ薄味なだけじゃなく、具材として一緒に煮込まれた各種野菜から出汁がしっかりしみ出ているので、スーッと喉元を通った直後から旨味がじんわり広がっていく、疲れた身体に効きそうな滋養系のお出汁になっています。
このお出汁の中にたっぷり入った麺は…上の画像で伝わりますかね?太さも厚さもラーメン二郎のワシワシオーション麺の2〜3倍はありそうな極太の自家製麺。見た目にとってもワイルドなんですが、実は表面がツルッツルで口当たりがとっても気持ちいいんですよね。麺に縮れがついているので、お出汁の吸い上げは文句なく良好。食べ始めはしっかりしたコシがあって噛むごとに小麦の香りを放ち、後半になると適度にお出汁を吸ってもちもち食感へと麺が変化していくのを楽しめるのもいいですね。
そして、このお鍋に入っている野菜はにんじん、玉ねぎ、かぼちゃ…山菜を含めて全部で8種類くらいは入っていたかなぁ。肉や魚は一切入っていないので、ヴィーガン志向の人でも安心して食べられます。で、これらの具材を口の中に入れて噛みしめると、胡麻の香りがふわっと鼻に漂ってくるんですよ。お出汁で煮込む前にごま油で炒めているんでしょうか?時折漂ってくるこの香りが何とも言えずいいんですよね…
こんな感じで、全体的に優しい味付けのほうとう不動のほうとうですが、もし「少し刺激が欲しいなぁ…」と感じたら、お店特製の七味を投入するのがおすすめ。結構辛いので入れすぎ注意ですが、これを入れると柚子の爽やかな香りがお出汁に加わって、ものすごい高級なお味噌汁みたいになるんです。もう、最後の一滴まで全然止まりませんでしたね…辛いの苦手でなかったら、後半の味変としてぜひ試してみてください!
ほうとう不動 河口湖北本店のその他のフードメニュー(値段は税込)
- 馬刺 1210円
- いなり寿し 520円
- もつ煮 520円
- つけもの盛合せ 630円
- ご飯 330円
- 【数量限定】不動の味噌焼豚 660円
河口湖駅前店、河口湖南店、東恋路店も合わせて4店舗で営業中…ほうとう不動 河口湖北本店へのアクセスは、最寄り駅の富士急行線・河口湖駅から富士急バス甲府駅北口行きで河口湖美術館前バス停下車、徒歩4分
そんなほうとう不動は、今回ご紹介した河口湖北本店の他に河口湖南店、河口湖駅前店、東恋路店の合計4店舗で営業中。今のところ河口湖周辺にしか支店を出していないので、河口湖へ観光に行くときには必食です。特に東恋路店は有名な建築家にデザインをお願いして建てた、ほうとう屋さんとは思えない店構えが人気。小さな子供を連れていくと、そのお店の雰囲気でも喜んでくれるのではないでしょうか。
それでは、お店の詳細です。店舗データはこちら…
ほうとう不動 河口湖北本店 (ほうとう / 河口湖駅、富士急ハイランド駅、下吉田駅)
昼総合点★★★★★ 5.0
住所:〒401-0304 山梨県南都留郡富士河口湖町河口707
電話番号:0555-76-7800
営業時間:11:00-19:00(売り切れ次第閉店)
定休日:無休
駐車場:あり
クレジットカード払い:不可(現金払いのみ)
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