兵庫県加古川市周辺で親しまれているご当地B級グルメ・かつめし。洋皿にご飯を薄く盛り、叩いて薄く伸ばしたビーフカつを上に乗せ、デミグラスソース系のタレをかけて食すかつめしは、地域に浸透していく過程で独自のアレンジレシピが発達し、今では100以上の店舗でその店オリジナルのかつめしが食べられるようです。
そんなかつめしを提供するお店の中で、地元の加古川市民から高い支持を得ているのが本家かつめし亭というかつめし専門店。複数のメディアでかつめしランキング第1位に輝いているそのかつめしをターゲットに、瀬戸内海をぼんやり眺めながら電車に揺られ、プチ旅行気分で加古川に行ってみると…
さすがランキング1位の人気店、でも行列に臆することなかれ。というのは…
駅からも幹線道路からも離れた場所にある本家かつめし亭ですが、店の前にある駐車場には車がびっしりと並び、店頭や店内にも10人近くのお客さんが席に案内されるのを待っている状態でした。それに加えて、お持ち帰り目的でやってくるお客さんも続々と…かつめしランキング第1位の評判は伊達ではありません。
でも大丈夫。というのは、注文を受けてから5分以内に料理を提供するというお店のモットーが店内に掲げられていて、その結果お客さんの回転がものすごく早いんです。実際席に案内されるまでの待ち時間はほんの数分でしたし、注文の後もカップラーメンを待つくらいの時間で料理が出てきました。さすがに牛丼ほどのスピード感はありませんが、ファーストフード的な使い方もできる便利さも兼ね備えたお店という印象がありますね。
かつめしメニューは並と特選の2種類、いずれもA4ランク以上の黒毛和牛肉を使用
その本家かつめし亭で食べられるかつめしメニューは並と特選(A5ランク)の2種類。かつめし並でもA4ランクの黒毛和牛肉を使っていて、気になるお値段は780円からととってもリーズナブル。デミグラスソースの増量や付け合わせの茹でキャベツ増量は無料ででき、これらを組み合わせてお好みのボリュームのかつめしをカスタマイズします。
本家かつめし亭のかつめしメニュー(値段は税込)
- かつめし並 780円
- ご飯大盛り 880円
- ダブルかつ(肉1.5倍) 1180円
- ダブルかつ大盛り 1280円
- 特選かつめし 1180円
- ご飯大盛り 1280円
- ダブルかつ 1780円
- ダブルかつ大盛り 1880円
特選かつめし:A5ランク黒毛和牛肉を使ったローカルB級グルメ、そのお味はいかに?
この日の僕が注文したのは、A5ランク黒毛和牛肉を使った特選かつめしのキャベツ・ソース増量バージョン(デミキャベ)。数分して目の前に運ばれてきたかつめしはこんな感じ…
薄皿に広げたご飯とビフカツの上に、まんべんなくかけられたデミグラスソース。ハヤシライスのカツカレーバージョンとも言える加古川のかつめしは、大阪の甘辛カレー代表格であるカレーやマドラスのカツカレーを連想させるビジュアルです。
では、実食…デミグラスソースがたっぷりかかった薄めのビーフカツは、サクサク感よりもしっとり感が強い感じ。中の肉の柔らかさは十分に伝わりますが、濃厚デミグラスソースの影響もあり「これぞA5ランク!」というほどの違いまではわかりません。おそらくですが、A4ランク肉のかつめし並でも大きく変わらないような気がするので、初めて本家かつめし亭に行く人には僕ならかつめし並をおすすめしますね。
それはさておき、ここにかかったデミグラスソースはなかなかの味です。豚骨と鶏ガラを2日間じっくり煮込んで旨味を抽出したスープをベースに作られたソースは、旨味が濃厚かつ甘酸っぱく仕上がっていて、苦味が一切ないので小さな子供でもパクパク食べられる中毒性の高い味。僕個人的には、牛肉の質よりもこのデミグラスソースの方がこのお店の魅力として大きいように感じます。
三宮店では神戸ビーフバージョンのかつめしも食べられます!本家かつめし亭へのアクセスは、最寄り駅の山陽電鉄・浜の宮駅から徒歩16分
そんな本家かつめし亭は神戸・三宮にも支店(三宮店)を出しているのですが、こちらでは高級ブランド牛の神戸ビーフを使ったかつめしが食べられるそうです。加古川よりアクセスしやすいですし、手軽な値段で神戸ビーフを楽しみたい時には、かつめしというのも1つの選択肢に挙げてみてもいいかもしれません。
それでは、お店の詳細です。店舗データはこちら…
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