令和4年10月、京都祇園の切り通しに炭焼ハンバーグと炊きたてご飯の専門店・挽肉と米 京都がオープンしました。東京の吉祥寺にある挽肉と米の3号店で、「挽きたて、焼きたて、炊きたて」をコンセプトに挽きたて焼きたての炭火ハンバーグと炊きたての羽釜ご飯を提供してくれるお店。フードメニューはハンバーグ定食ただ1つととシンプルですが、本拠地の東京ではSNSを通じてバズり、毎朝整理券の発行開始から2時間ほどでその日の予約がすべて埋まってしまうほどの人気店になっているんだとか。
今やネットを通じて全世界の情報がスマホでゲットできる時代。当然この挽肉と米が京都に出店したことも、京都内外の食いしん坊たちに知れ渡っているはず。なかなか訪店へのハードルは高そうですが、このお店でどんな美味しいハンバーグが食べられるのか、やっぱり気になります。そんなわけで、かなりの待ち時間を覚悟の上で挽肉と米 京都に行ってみることにしたのですが…
事前にネット予約しないと厳しい?とある日曜日の朝、挽肉と米 京都に予約なしで突撃した結果…
東京・吉祥寺発の人気店・挽肉と米 京都では、TableCheckというサイト経由で事前予約を受け付けています。この事前予約には「先行記帳」と「通常記帳」の2種類の方法があって、先行記帳では毎月1日に翌月末まで、通常記帳では7日後までの予約が可能です。最長で2ヶ月先の日までネット予約ができるのですが、なぜ「先行記帳」と「通常記帳」に分かれているのかというと、先行記帳では手数料として1席あたり1000円が追加で請求されるんです(もちろん返金なし)。事前予約で手数料を請求するって、なんと強気なお店でしょうか。そんなお店、僕がパッと思いつく中では、白いとんかつで有名になったとんかつ成蔵くらいしか思い当たりません。
当然ながら、そんなお金払いたくないじゃないですか?でも、通常記帳枠はあっという間に満席となって締め切られてしまったりします。じゃあ、どうすればいいの?まだ大丈夫。挽肉と米 京都では「店頭記帳」という予約方法もあり、毎日朝9:00から直接お店に行くことで席の予約が可能になっています。
というわけで、この店頭記帳を実際試してみるべく、とある日曜日の朝に挽肉と米 京都を訪問することにしました。この日は朝の仕事の関係でちょっと出遅れてしまって、お店に到着したのが10時頃。「ひょっとしたら、もう予約枠全部埋まっちゃったかも…」と半分諦めの境地でしたが、なんと11:10の枠があっさり取れちゃいました…
嬉しさ半分、拍子抜け半分でしたね。日曜日って、京都が一番混雑する日じゃないですか。それでこの結果って…本拠地の東京ではものすごい人気と聞いていたんですけどね。まあ、僕の場合はほとんど1人での利用なので、その分席の確保はしやすかったはず。2人以上での利用ではこうはならないかも…というのはありますが。また、食べログによると店内にはカウンター席35脚と意外と多くの客席があって、その内ネット予約枠で押さえられている席が10脚のみらしいです。そんな感じなので、挽肉と米 京都への訪店は、事前にネット予約しなくても意外と大丈夫かもしれません。
挽肉と米 定食:店名をそのまま冠した挽肉と米 京都で唯一のフードメニュー、実際試してみてどうだった?
予約時間通りに挽肉と米 京都に戻ってくると、席に案内される前に券売機で食券を購入するように促されます。このお店のフードメニューは、店名をそのまま冠した「挽肉と米 定食(お値段 税込1800円)」ただ1つ。この定食には焼きたてハンバーグと炊きたて羽釜ご飯、味噌汁が含まれていて、1個90gのハンバーグが最大3つまで同料金で注文できます。また、羽釜ご飯は何回でもおかわり自由で、1人1個のみですが、生卵もお好みで追加することができます…
当然僕はハンバーグ3つで注文したのですが、このお店では3つのハンバーグを同時にボン!という提供の仕方をしていません。厨房で担当の人が炭火に付きっきりでハンバーグを焼いていて、僕たちの食の進み具合を見ながら、ちょうど良いタイミングで焼きたてのハンバーグを1個ずつ出してくれるんです…
僕が席に着いてから約10分後、1個目のハンバーグが目の前の網に運ばれました。この網の下にも炭火があるので、ここに置いておけばいつまでもハンバーグは温かいままで保たれます。でも、このハンバーグの表面から肉汁がボタボタ下に流れ落ちていくので、いつまでも網の上に置いておくより、さっさと食べてしまう方が絶対得ですけどね。
このハンバーグには元々下味がついているのですが、さらに豊富に揃えてある調味料でお好みの味にカスタマイズすることも可能。カウンターの両サイドにある調味料に加えて、引き出しの中にもピンクソルト、ブラックペッパー、花山椒の3種類が電動ミル入りで用意されています。これだけ調味料が揃っていると、全種類を試すことができなくなるのが嬉しい悩み…
さて、今回僕は3つのハンバーグをそれぞれ半分ずつにして、6種類の味つけを試してみました。これから順にご紹介していくので、あなたが次回お店に行くときの参考にしてみてくださいね…
そのまま
まずは味付けなしで、そのままオン・ザ・ライス。表面にはしっかり火が通っていますが、中心部はふわっふわのエアリー状態。肉の隙間から肉汁がドバドバ湧き出してきます。その肉汁に下味の塩胡椒がブレンドして、肉汁自体が極上のハンバーグソースに…はっきり言って、他の味付け要りませんね。
ジャオマー
でも本当にそれで終わってしまっては味気ないので、いくつか調味料も試してみましょうか。1個目のハンバーグの残り半分は、名前を見てちょっと気になった「ジャオマー」という名の調味料をつけていただきました。説明書には「実山椒、青葱、生姜、ごま油を合わせた刺激的な味」と書かれていますが、風味はありながら想像より刺激はマイルドで、肉の油を中和して全体的にまろやかな味にしてくれます。
おろしポン酢
2つ目のハンバーグが焼き上がる直前に、お店の自家製ポン酢と大根おろしが運ばれてきます。大根おろしといっても一般的な大根おろしではなく、むしろ大根のみじん切りという方がしっくりきます。こうすると大根が水っぽくならないので、おろしポン酢としてハンバーグの調味料として使った時に味が薄まらないんですよね。ハンバーグの旨味にスッキリポン酢、そしてシャリシャリ食感の大根おろしがいい感じでハマってました。
青唐塩レモン
2つ目のハンバーグの後半は、卓上調味料から青唐塩レモンを選択。「青唐」と書かれていますが辛さはほとんどなく、ほとんど塩とレモン汁ですね。こいつは先ほどのジャオマーとは違って、かなり塩分と酸味が強い調味料になっています。ほんのちょっとハンバーグにつけるだけで、肉汁が中和されてスッキリ食べることができますよ。
卵かけご飯(TKG)その1
そして最後のハンバーグは生卵と一緒に卵かけご飯(TKG)としていただきます。まずは卵黄をオン・ザ・ライスして、卓上の「食べる醤油」とブレンドして実食…ハンバーグに卵黄のねっとりとしたコクが加わるのはもちろん、「食べる醤油」に入っているニンニクの香りがたまらなくいい感じで、ご飯もハンバーグもあっという間になくなってしまいました…
卵かけご飯(TKG)その2
後半は残った卵白を使った卵かけご飯。前半と同じく「食べる醤油」をソースにしています。卵白とブレンドすることで「食べる醤油」がよりしっかりとハンバーグにかかるようになり、しっとり感覚でハンバーグを食べることができます。卵白効果で醤油の味が薄まっているので、白ご飯の味付けとしてもバッチリハマっています。
こんな感じで6種類の食べ方を試して挽肉と米 京都を退店。結論、めっちゃ満足です。一見、1800円という値段は高く見えますが、ハンバーグ3個にすると合計270gと、普通のハンバーグの1.5倍の量になりますからね。ハンバーグの味はここまで話してきた通り。さらにハンバーグだけじゃなく、羽釜ご飯もふっくら瑞々しく炊き上がっていて、その辺の定食屋のご飯とは明らかにクオリティーが違います。その羽釜ご飯が何回でもおかわり無料…成人男性目線で見てもボリューム満点です。
正直言って、こんなに簡単にこのお店でランチできたことに「なんでもっと人気にならないんだろう?」って感じです。京都ではまだあまりこのお店のことが知られていないのかな?まだ訪店のハードルがそれほど高くない今のうちに行っておく方がいいお店のように思います。
2階にはウェイティングバー「バー 挽肉と米の2F」を併設…挽肉と米 京都へのアクセスは、最寄り駅の京阪電鉄・祇園四条駅から徒歩4分
そんな挽肉と米 京都の2階には、ウェイティングバー「バー 挽肉と米の2F」が併設されています。この2階ではビールやサワー、日本酒の他に、京都限定・旬の果物を使った自家製アイスバーが楽しめるようです。1Fに空席ができるまで、2階で軽く一杯やっておくのもいいですよね。立地的にも風情があって居心地が良い場所なので、食事だけで終わらせずにバーも合わせてゆっくりするのも賢い利用法かもしれません。
それでは、お店の詳細です…
挽肉と米 京都 5点満点中
住所:〒605-0084 京都府京都市東山区清本町363
電話番号:075-708-2529(電話予約不可)
営業時間:ランチ 11:00-14:15、ディナー 17::00-20:20
定休日:水曜日
駐車場:なし
クレジットカード払い:可
阪急京都線・京都河原町駅からだと徒歩8分で行けます。
P.S. 京都で美味しいハンバーグを探しているあなた、ぜひこちらの記事にも立ち寄っていってください…
コメントを残す