サクラライスという名物ランチで有名なグリル末松というお店が三宮の北口にあります。サクラライスとはこのお店のオリジナルメニューで、チキンライスの上にトンカツを乗せて、さらにその上からホワイトソースをたっぷりとかけたもの。このサクラライスが神戸界隈ではとにかく大人気で、かつて近畿地方限定でローソンのお弁当にもなってしまったこともあるんです。
そのサクラライス、一度食べてみたいなぁ…とずっと思い続けていて、神戸に行く用事ができたある日のお昼にグリル末松を訪問。これから目にするはずのサクラライス、どんな味がするのか楽しみにしていたのですが…
ものすごい行列で一度撃沈…グリル末松はこんなお店
実は僕、以前ランチタイムにグリル末松へ行って撃沈したことがあるんですよね。ある日のちょうど12時頃、三ノ宮駅から坂を登ってお店に向かうと、こんな感じの長蛇の行列ができてたんですよね…
先頭から数えて20数名。想像を超える混雑ぶりでした。「まぁ、仕方ない…」と思って一旦後ろに並んだものの、店員さんから「1時間半くらいはかかります…」という話を聞いてあえなく断念。後日のリベンジを誓いつつ、スマホで別のお店を探す羽目となりました。
で、今回はその教訓を生かしつつ、とある土曜日の開店時間40分前にお店に到着。この時点で既に先客が2名いて、さすがの人気ぶりを感じましたね。その10分後くらいからゾロゾロとお客さんが集まり始めて、開店時間頃にはやはり20名を超える長蛇の行列ができてました。
長蛇の行列ができやすい理由がもう1つ。店内に案内されると、すぐ目の前に厨房とカウンター席が7脚のみ。2階席もあるんですが、食べログ情報で総席数が19席と、結構こぢんまりしたお店でした。そんなわけで、開店時間と同時にお店は満席になってしまい、ちょっと出遅れてしまうと予想外の待ち時間が発生してしまう可能性が大です。特に週末にグリル末松でのランチを計画しているなら、なるべく早い時間の訪店が望まれます。
グリル末松のランチメニュー:サクラライスを狙ってたけれど、平日限定メニューで二度目の撃沈…
開店時間までの待ち時間に、店員さんがメニュー表を持ってきてくれました。グリル末松のランチメニューはこんな感じで…
王道系の洋食メニューが全部で20種類くらいあるでしょうか。お値段はちょい高めですが、洋食が食べたくなった時はここに来れば間違いがなさそうですね。
それにしても、今回の僕のターゲット・サクラライスがこの中にありません。「あれ〜、どこにあるんだろう…」と周囲をキョロキョロと探していると、お店の入り口横にちゃんと書いてありました…
ランチメニュー(平日のみ)のところに「サクラライス(スープ付)」って。というわけで、今回もあえなく撃沈。サクラライスと僕はなかなかご縁がないようです。他のお客さんの中にもサクラライスを目当てに並んでいた人が何人かいて、店員さんに「今日サクラライスないの?」と聞いてはガッカリそうにしていました。
では、何を注文しましょうかね?ちょっと気落ちして選ぶのに少し時間がかかったのですが、「やっぱり神戸の洋食と言えばアレかなぁ…」ということで…
グリル末松のランチメニュー例(全て単品、値段は税別)
- チキンライス 950円
- オムライス 1000円
- グリルチキン 1050円
- チキンマカロニグラタン 1400円
- カニクリームコロッケ 1700円
- ハンバーグステーキ 1800円
- ビーフシチュー 2200円
ヘレビーフカツレツ:グリル末松が作る神戸の名物料理、値段はちょっとお高めだけど…
今回僕がグリル末松で注文したのは、神戸の名物料理の1つでもあるヘレビーフカツレツ(お値段 2300円+税)。ライスをつけると250円(税別)プラスになりますが、同じ値段でご飯を大盛りにはできます…
席に着いてから待つこと10分超、目の前に運ばれてきたヘレビーフカツレツはこんな感じ。デミグラスソースがカツの領域を超えてたっぷりと注がれているのが嬉しいですね。そして、カツの断面から垣間見えるレア色の牛肉…これを見たら誰でもすぐに口の中に放り込みたい衝動に駆られるのではないでしょうか?
では、早速いただきましょう…上から見るとお肉はかなり小さく見えたのですが、断面を見ると結構分厚くて食べ応えがありそうです。衣は薄くてクリスピー、まだソースを十分に吸っていない衣は、歯を当てると「パリッ」という気持ちいい音を発します。そして中のヒレ肉は鉄板の柔らかさ。肉の旨味もさることながら、その厚さでも贅沢なものをいただいている満足感を思いっきり感じさせてくれます。
そしてこのカツにたっぷりかかったデミグラスソースは…今まで立ち寄ってきた他の洋食店のソースと比べても一段階濃度が増したようなとろみのあるソース。まずは爽やかなトマトの酸味が感じられて、少し遅れてビターな味が舌上に広がる大人の味。大衆的なお店では味わえないワンランク上の深みがあり、グルメな観光客の舌を満足させるクオリティーは十分にあると思います。
強いて難点を挙げれば、やっぱりお値段ちょいと高めですよね…最近の止むを得ない値上げ傾向を加味して考えても、グリル一平や洋食の朝日など周辺の人気洋食店よりも1割程度は高いと思います(しかもライスが別ですし…)。とは言え、味の方は他の人気店とも遜色ないレベルですし、僕と同じ食いしん坊のあなたなら美味しいものにお金を払うのにそれほど大きな問題はないですよね?
三度目の正直でグリル末松の名物メニュー・サクラライスとご対面!さて、気になるお味はいかに?
さて、三度目の正直でサクラライスを狙って、平日の開店前にグリル末松を再々訪。気になる行列の長さは僕が到着した開店10分前で先客10人、開店時間で20人くらいでしょうか。僕のちょっと後ろで一巡目の入店が締め切られてしまい、店員さんに30分待ちを宣告されていたので、平日だとしてもできるだけ早めに来店しておく方が良さそうですね。
で、今回やっとサクラライスとご対面できました!画像はこちら…
鉄板に幅広く盛り付けされたケチャップライスの上を覆うように豚ロースカツをトッピング、その上からホワイトソースをドバッとかけたグリル末松の名物メニュー。これにスープがついて…
気になるお値段は税別で1100円。できれば税込でこの値段になってくれたら嬉しいのですが、それでも平日ランチに支払える金額の許容範囲内に収まっています。
では、実食…中のケチャップライスはベトつきがなく、割と簡単にハラっとご飯がほぐれる具合にしっかり炒められています。その上のとんかつはヘレビーフカツの時と同じで極薄の衣をまとい、口に入れるとパリッとした食感に続いて肉汁がじんわりと滲み出てくる感じ。とんかつは比較的薄めですが肉質が良く、サクラライスのようなミックス系の料理に使うのももったいない気もするくらい。この様子なら、ポークカツ単品で頼んでも絶対に当たりだと思います。
そして、その上にかかったホワイトソースは、ねっとり濃厚な味に加えてバターの香りがプンプンするインパクトの強いソース。このソースだけでカツを食べても美味いのですが、ケチャップライスの酸味と合わさった時の味がたまりませんね。トマトの酸味にバターの香り、そして衣のサクサク感に肉汁の旨味…この組み合わせ、最高です。味はともかくスタイルの再現は難しくなさそうですし、コンビニ弁当に採用されるのもわかる気がします。
夜はワインを飲みながら…グリル末松へのアクセスは、最寄り駅のJR神戸線三ノ宮駅から徒歩9分
そんなグリル末松は、小さなワインバーのような雰囲気もあるお店。夜はグラスワインを片手に洋食を楽しむ…なんて使い方も良いかもしれません。夜なら電話で予約ができるので、そんな小洒落た時間を過ごしてみたいなら、ぜひ一度お店に足を運んでみてください。
それでは、お店の詳細です。店舗データはこちら…
グリル末松 (洋食 / 三ノ宮駅(JR)、三宮駅(神戸新交通)、三宮駅(神戸市営))
昼総合点★★★★☆ 4.5
住所:〒650-0001 兵庫県神戸市中央区加納町2丁目1−9
電話番号:078-241-1028(ランチタイムは予約不可)
営業時間:ランチ 11:30-14:30、ディナー 18:00-22:00
定休日:火曜日
駐車場:なし
クレジットカード払い:不可(現金払いのみ)
P.S. 神戸で美味しいビフカツをお探しのあなた、ぜひこちらの記事にも立ち寄っていってください…
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