「グリル一平」と聞けば、きっと多くの人が新開地に本店を構える神戸の有名洋食店を思い浮かべると思いますが、今回ご紹介するのはその系列店ではなく、全く別店舗の尼崎にあるグリル一平。そう聞いた途端、もしかしたらあなたはガッカリしたかもしれません。でも尼崎のグリル一平も創業1974年と、もうすぐ創業50年を迎えるなかなかの老舗。しかも、その50年は現在の二代目がお店を開いてからの年数で、初代の営業時代を含めればもしかしたら神戸の一平より長く続いているかもしれません。
この尼崎のグリル一平のことは僕も前々からチェックしていて、先日尼崎で用事があった時に合わせてディナータイムにお店を訪問することにしました。Googleマップを頼りに歩いてお店に向かったのですが、お店に着く直前でちょっと驚きましたね…
周囲の雰囲気に似つかわしくない異様な建物…グリル一平 尼崎はこんなお店
というのは、グリル一平 尼崎の立地がなかなかすごい所だったからです。まあ、何となく察してもらえますよね?そんなわけで、この辺りの事情に詳しくない女性にはちょっとおすすめしづらいのですが…
でも、このお店はそんな周囲の雰囲気に全然負けてないというか、めちゃめちゃ浮きまくっているんですよ。お店の外観は全部緑の蔦で覆われていて、昔の甲子園球場みたいな感じ。大人の歓楽街に突如ジブリが登場したみたいな…建物自体は目立ちまくりなのですぐ見つけられますが、初めて訪店する時は「本当にここが洋食屋?」って疑ってしまうのではないでしょうか。
そんな外観の建物の中は煉瓦の壁で覆われた「昭和時代の高級洋食店」といった雰囲気のスペースになっていて、2階建ての店舗には食べログ情報で38席の客席があります。2階の客席では週末の夜に楽器の生演奏も行われるようです(無料で聴けるのでご安心を)。つまりこのお店、周囲の雰囲気に全く似つかわしくないわけです。
そんなお店を運営するマスターも、若い頃にはなかなか大変な経験をしたようですね。マスターが日々更新しているブログで修行時代の話などが公開されているのですが、昔の尼崎の様子が知れてすごく興味深いです。マスターの昔話を読んだ後では「こんなお店の立地も尼崎の人にとっては平常運転なのかな?」って思えてしまいます。実際、僕がお店に滞在していた時間帯だけでも、家族客を含めて様々なお客さんがお店に入ってきてましたから…
一平風ローマハンバーグセット:グリル一平 尼崎の名物メニューが想像以上にヤバい代物だった件
それでは、今回僕がグリル一平 尼崎で注文したお店の名物・一平風ローマハンバーグセット(お値段 税込1900円)をご紹介しましょう。このセットは単品の一平風ローマハンバーグ(お値段 税込1300円)にスープ、サラダ、ライス or パン、コーヒー or 紅茶がセットになったものです。
注文してから約5分、まずはコーンスープとミニサラダの登場です。このコーンスープ、すごく軽やかな味でいいですね。全体的に薄味なんですが、コーンの風味はしっかり残っていて…味付けが濃いめのスープだとメインの前に舌が満足気味になってしまうことがあるんですが、このスープの場合は逆に「おあずけ」を喰らっているような感じになって、次のメインへ向けて期待感がさらに高まりました。
そしてその後10分弱で、メインの一平風ローマハンバーグが目の前に運ばれてきました。跳ねたスープが服につかないように紙でガードを作っての登場ですが、この紙の向こうでソースがグツグツ沸騰している音がはっきりと聞こえます。
ある程度ソースの沸騰が落ち着いたところで紙のガードを取り除いて、表面をチーズで覆われたハンバーグとご対面!鉄板の余熱でまだスープがグツグツ煮えてるの、わかりますか?というか、こんなにたっぷりデミグラスソースをかけてくれるなんて、嬉しすぎませんか?
では、早速ハンバーグをいただいてみましょう…同じ尼崎に本店を置く人気チェーン店・津の田ミートのハンバーグのような肉汁ドバドバ系ではないのですが、断面がほんのりレアピンク色になっていてしっとり感があり、そこからにじみ出る肉汁の旨味がジワる感じ。それと共に、熱で溶けたチーズのまったりしたコクがとろりと舌の上に広がっていき、表面の焦げ目から香ばしい香りがふわっと鼻に抜けていき…さらに付け加えると、表面はこんがり焼けているのに中はふわっふわ。このハンバーグ、かなりヤバいです。
そして、このハンバーグにたっぷりとかけられたデミグラスソースもヤバかったですね。程よいトマトの酸味と濃厚な牛の旨味が特徴的で、鉄板の熱で余計な水分が飛んでいるせいもあって、基本的に優しい味付けなんですが、ものすごい旨味のインパクトを携えています。本当に「トマトの酸味の他は全部牛の旨味」って感じ。このソースを白ごはんにたっぷりかけて食べたい衝動に駆られてしまいます。
こんな感じで想像以上にヤバかったグリル一平 尼崎の一平風ローマハンバーグ、熱々鉄板の熱で舌をヤケドしそうになりながらも、ものの数分でペロリでしたね。このハンバーグを「まずい」なんて言う人、いるんでしょうか?小さな子供から大人まで、多くの人に楽しんでもらえると思いますよ。ホント、おすすめです。周囲の環境が気になる人や土地勘のない人は、お店の前までタクシーで運んでもらうといいですね。ついでに帰りもタクシーを呼んでもらって、安全な場所まで運んでもらえれば完璧です。
グリル一平 尼崎のその他のメニュー例(値段は税込)
- 鳥モモのマスタード焼き 1100円
- シーフード入りクリームコロッケ 1200円
- ビフカツ 1300円
- ビーフシチュー 2000円
- ポークチャップ 2100円
- ヘレカツ 3800円
- カキフライ(冬季限定) 1100円
注:グリル一平 尼崎ではテイクアウトにも対応しています。
夜の時間帯でもランチメニューの注文可能…グリル 一平 尼崎へのアクセスは、最寄り駅の阪神電鉄・尼崎駅から徒歩7分
そんなグリル一平 尼崎では、日替わりを含めたランチメニューが数種類あるのですが…
- サービスランチ(日替わり) 900円
- 一平ランチ(日替わり) 1100円
- お子様ランチ(ハンバーグ、エビフライ、オムライス) 900円
- レディースランチ(スープ、ハンバーグ、クリームコロッケ、オムライス) 1700円
- Aランチ(スープ、車海老フライ、ハンバーグ、グリルチキン、ライス) 2600円
- Bランチ(車海老フライ、ハンバーグ、グリルチキン、ライス) 2300円
これらのランチメニューは実は夜のディナータイムでも注文可能です。これはありがたいですよね。ディナータイムでも美味しい洋食が1000円弱で食べられるわけで…これは近くに住んでいる人、利用しない手はありませんよ。もしあなたが今後グリル一平 尼崎を利用する機会があれば、これらのランチメニューを試してみて、その感想を下のコメント欄に書き残していってくださいな。
それでは、お店の詳細です。店舗データはこちら…
大阪梅田から20分程度で行けるので、買い物のついでに行ってみるのもおすすめです。
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