ある日の朝早く、不意に嵐山で時間を潰さなければならなくなりました。そんな時は僕はよくマクドナルドを使うのですが、嵐山周辺にはマクドナルドはありません。「さて、どうしようか…」とネット検索をして、たまたまパンとエスプレッソと嵐山庭園というカフェが朝8時から営業していることを知ったんです。「おっ、これはラッキー!」と思って直ちにお店へ向かったのですが、実はこのお店、相当な人気店だったのですね。知らなかったなぁ…
文化六年(1809年)建立の京都市指定文化財をリノベーションして店舗利用…パンとエスプレッソと嵐山庭園はこんなお店
僕がパンとエスプレッソと嵐山庭園に到着したのが、この日の朝8:10頃。最初京福嵐山駅側から天龍寺の境内を通って行こうと思ったら道に迷ってしまい、一旦桂川に出て宝厳院側からお店にアクセスしたため、開店時間から少し遅れてしまいました。まあ、この日は雨が降っていたのもあり、朝早くから行列ができているようなことはありませんでしたね。一番乗りではなかったですが、待ち時間なくすんなり入店できました。
このカフェの建物は旧小林家住宅と言って、文化六年(1809年)に建立された茅葺き屋根の古民家なんです。建立当時の様子を知るためのかなり重要な資料が多数残っていたらしく、京都市指定文化財になっている建物なのですが、その貴重な建物をリノベーションして令和元年7月からカフェとして利用したのがこのお店の始まり。まあ、個人的には建物の歴史的なところよりも、「京都市指定文化財を民間利用できるんだ」というところに驚きましたが…
そんな「京都指定文化財」というところも影響してか、建物がリノベーションされているとは言っても本当に最小限で、客席から見渡す限りほぼほぼ昔の古民家そのままの空間です。畳は綺麗に張り替えられて、柱や壁も清潔感があるのですが、築200年以上の古民家の雰囲気が全然壊されてなくて、とってもほっこりする空間。建物の大きさの割には客席数が全部で36席と少なめになっていて、座敷の上で思いっきり足を伸ばしても他のお客さんに当たったりすることがありません。窓から茅葺き屋根越しに見る庭園(というほど広くはないのですが)もよく手入れがされていて目の保養になるし、田舎に帰った気分になれてホント気持ちいいです。状況が許すなら、1時間でも2時間でも長居したくなっちゃいます。
季節のホットドッグセット:パンとエスプレッソと嵐山庭園のモーニングメニューは全体的にお値段高めかな?でもね…
さてさて、今回僕がパンとエスプレッソと嵐山庭園で注文したのは、モーニングメニューの1つ・季節のホットドッグセット(お値段 税込1800円)。このお値段で、指定されたドリンクメニューの中から1種類をセットでつけることができます。そうそう、このお店ではモバイルオーダーを導入していて、LINEを使っている人なら店員さんを呼び止めなくても下のQRコードから好きなときに注文を飛ばせます。まあ、僕はLINEをやっていないので、普通に店員さんに声をかけて注文をお願いしましたけどね…
それはさておき、注文を終えてから待つこと約5分、まずはセットで注文したカプチーノが運ばれてきて、その数分遅れでホットドッグも目の前に届きました。このモーニングメニューの全容はこんな感じ…
ホットドッグの他にはカマンベールチーズが2切れにハムが2種類、生野菜サラダ、シリアル入りのプレーンヨーグルトといったラインナップ。内容は異なりますが、値段的にはかの有名なイノダコーヒの「京の朝食」と同じくらいでしょうか。
では、早速ホットドッグをいただきましょう…表面がパリッパリで温かく、歯を入れた時のサクサク食感がすごく気持ちいいです。で、ソーセージの上にかかっているソース、何だろう?と思って口に入れたらクラムチャウダーでした。中にアサリの身や帆立の貝柱、そして舞茸かな?きのこが入ってました。クラムチャウダーがなぜ1月の「季節の…」に選ばれたのかは正直謎ですが、やや甘口でとろみのついたクラムチャウダーはホットドッグのソースとしての役割もしっかりこなしていました。
ちゃんとラテアートを描いて出してくれたカプチーノ。クリーミーですが苦味が強くて、まだ少し気怠さを残した脳みそに刺激を与えてくれます。全体的にボリューム少なめで、料理の内容だけ見たら正直「高いな…」と思いますが、場所代込みでのお値段と考えれば全然アリですね。
パンとエスプレッソと嵐山庭園のその他のメニュー例(全てドリンクセット、値段は税込)
- スープセット(ベジタリアンメニュー) 2200円
- たまごサンドセット 1800円
- 抹茶のフレンチトースト(14時から提供開始) 1700円
- 季節のフルーツサンド 1700円
- ヴィクトリアケーキ 1500円
- 抹茶のティラミス 1400円
- プリン 1400円
併設するベーカリーも「超」がつくほどの人気店…パンとエスプレッソと嵐山庭園へのアクセスは、最寄り駅の京福電鉄・嵐山駅から徒歩5分
そんなパンとエスプレッソと嵐山庭園は、庭園をはさんで向かい側にベーカリーを併設しています…
このベーカリーは10時開店とカフェより少し始動が遅いのですが、こちらも「超」がつくほどの人気店で、毎日売り切れ必至だそうな。であれば、朝8時からカフェでモーニングを摂りながら10時まで待ち、ベーカリーの開店とともに移動してパンを買いだめして帰るのが嵐山観光のモデルコースの1つでしょうか。もし早朝から嵐山に行くことがあったら、ぜひ一度試してみてくださいな。
それでは、お店の詳細です…
パンとエスプレッソと嵐山庭園 (カフェ / 嵐山駅(京福)、トロッコ嵐山駅、嵐電嵯峨駅)
昼総合点★★★★☆ 4.5
住所:〒616-8385 京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町45−15
電話番号:075-366-6850(予約不可)
営業時間:8:00-18:00
定休日:不定休
駐車場:なし
クレジットカード払い:可
コメントを残す